アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

「土に生きる」から「水に生きる」へ

2009年07月21日 | Weblog
 およそ150坪の畑に、40種の野菜を栽培している。野菜たちは、「狭いぞー!」と言いながらも、元気いっぱいの成長ぶり。特色としましては、グレープフルーツ、パパイヤ、マンゴーがあることです。露地で!(秋になったら、鉢へ植え替えて家の中へ入れますけど)

 今年は、トマトとスイカを、地を這わせずに棚の上で収穫してしまおうという作戦を進めています。トマトは、すでに1.8mの高さの棚を這いはじめています。最近のトマトは、水と肥料と日照さえあれば、露地でも3~4mぐらいになります。昨年は、トマトなのか、小山なのか分からない状態になったので今年は棚を作った(ブドウ棚、藤棚のようなもの)わけです。4mの高さの手芝(支柱)は、無理ですし、ハシゴをかけてトマトの収穫…これも無理。
 スイカについては、自作の苗が20数本。植える場所がなくなった。折角この世に生まれてきた苗を棄てるのは殺生をするようで…。そこで考えたのが、棚を作り「2階建て栽培」をすること。今のところ順調にハシゴを昇っております。棚からスイカがぶら下がる日は来るのか?ダメでもともと、利潤を追求しない似非農民だからできることです。

 スーパーの野菜売り場には、「生産者の顔が見える野菜」というわけで、生産者の顔写真と氏名等が掲げられています。謳い文句は、「顔が見えるので安心・安全」これって、「顔が見える」の意味を履き違えていませんか?

 会計ソフトの講習の時に仕入れた話ですが・・・
「フロッピーをコピーして」と頼んだら、フロッピーをコピーした人がいたそうです。フロッピーをコピー機でコピーしてしまったのだそうで!
 パソコンの修理を依頼されて、「ドライバーを持ってきて」と、頼んだらドライバーを持ってきた…スクリュードライバー(ねじ回し)を持ってきた!
 これらと、「生産者の顔が見えるように写真を飾っておく」同じですね。実際、飾ってあった写真が、全く関係ない人たちのものだったということが発覚したこともありました。

 なぜ、このように悪意をもった言い方をしているか?「生産者と、売られている野菜」この関係が、一枚の写真でどうして分かるのってことです?消費者は、性善説に基づいて買い物をしていますから、「顔が見える→安心」を信じて疑いません。一切、無関係の人の写真を飾っていたスーパーの言い分は、「調べられるわけでもないので、つい…」まあ、そのレベルです。口に入るもの(食べ物)を扱っているのに!

 もう一つ言いたいのは、「無農薬」という謳い文句の危うさです。似非農民ではありますが、「無農薬」で野菜を育てると、「虫食いの穴だらけ、尻腐れ、矮小、不揃い」の野菜となることを経験的に知っています。ところが、スーパーで売られている野菜…虫食いが見られない?どうして?土を消毒している?ほ~!何を使って消毒したの?無菌室で育てた?そんなはずはないでしょう!プロが育てた野菜でしょうから、美しい野菜が出来るのでしょうけど…。「土で栽培する野菜に、無農薬はあり得ない」これが私の本音です。

 生産者の顔が見え、安心して食べられる野菜があります。「水耕栽培」の野菜です。
 完全室内栽培なので、気温、照度、栄養分などを人工的に管理できる。室内は菌が少なく無農薬でよい。苗床を積み上げられるので、同じ床面積でより多くの栽培が可能。養分を水に溶かして供給するので吸収がよく成長も早い。廃棄量が少ない。…いいことずくめです。食料自給率アップのエースです。野菜を工場で作るという感じ。コンピューターで制御する野菜工場は、国内に約50カ所できているという。

 我が家の畑…プレハブ小屋でも建てて、「水耕栽培」へ転向しようか?その必要もなく、大雨のため、自然水耕栽培になっています…。

寿命延ばし作戦 動と静 

2009年07月20日 | Weblog
「カロリー摂取量を大幅に減らすと、ガン・心臓疾患・糖尿病など加齢に伴う病気の発症を抑えられる」20年間にわたり、アカゲザルを使った追跡調査で明らかになったのだという(サイエンス誌)。加齢に伴う病気の発症を抑えられる・・・これは、いわば「不老抑止」。大変な発見です。

 「よーし!カロリー摂取量を大量に減らすぞー!それくらいの強い意志は待ち合わせている」と、なるところですが、私の場合は無理。一般国民の皆さんにおかれましては、カロリー摂取量を大幅に減らし、成人病を抑えていただきたいものです。
 なぜ私が無理か…、インスリンは使っていませんが、「低血糖」を起こしてしまうのです。糖尿病の宣告を受け、1日1,800カロリーにしなければならないのですが、このカロリーでは低血糖を起こすのです。夕刻のアクアウオーキング中に、プール内で低血糖症状になったときなどかなり焦ります。そのため予防として200~300カロリーほど補給してからプールへ出かける。(1日の摂取カロリーは、2000を越えてしまう)
 糖尿病治療のためには、カロリーを減らさなければならない。しかし、カロリーを減らせば、恐ろしい「低血糖」になる。低血糖になると、意識が薄れていく(プールないで気を失いそうになったことも)、昏睡したままになる…目を覚ませばよいが…、脳の萎縮(認知症になるのがやたら早い)…などなど。カロリー問題は、トロッコ問題もびっくりのジレンマです。

 「ピカチュー」ならぬ、「シマチュー(島忠)」が、ミネラルウオーターを「糖尿病に効く」などと効能を表示し、無許可で販売した。薬事法違反で書類送検されましたが…。島忠は、家具・インテリア雑貨・日用品などの販売するホームセンター。東京証券取引所1部に上場しています。総資産 2,000億円を誇る島忠が…「糖尿病に効く」「血糖値が下がる」などと効能をうたい、水を売った!売るものを間違えたんじゃないかと思います。「糖尿病に効く」と謳えば儲かるってことなのですね。病人や健康志向の人をカモにしようといういかにもせこい商売人…。水を飲んでも、糖尿病は治りません!

 それにしても、日本人の3人に1人は、糖尿病あるいは糖尿病予備軍。遺伝によるものが多くを占めますから、予防は功を奏さないかも。いかに上手に付き合うかです。
 業界は、「カロリーオフ」「カロリーゼロ」商品の開発でしのぎを削っています。ガム、アメ、清涼飲料水、ビール、焼酎製品(チューハイ等)、最近では、カップ麺、カレーまで。市場規模は年1.5兆円。年間2割増というハイペースで拡大しているという。「糖尿特需」というところでしょうか。

 誰しもが、「健康第一」だと思っている。しかし、お題目だけで、身に染みて感じているわけではない。…嫌々ながらも「検診」を受ける。これが、「神経症」という説を唱える方もおられる。「検診の結果は、加齢と共に『要精密検査』の項目が増加する。痛い検査、苦しい検査、情けない検査(?)等を経て、結果が出るまでに数週間。その間の不安な状態は、正しく強迫神経症…加齢とともに検診頻度も高まる。そのたびに神経症にさいなまれる…」というわけ。なるほど!「今後、検診を受けないことにする!」かどうか…
 頭がまあまあしっかりしていて、自分で動けるなら1秒でも長く生きたい。

 (検診の)CTスキャン1回の放射線照射量は、広島原爆の爆心地から2~3km離れた場所の量に匹敵するのだそうで…。CTスキャンで原爆並の放射線を浴びせられたらたまりません。「今後、CTスキャンは受けないぞ!」と、するかどうか…

 生きているからには、必ず死ぬ。それは分かっています。心のどこかに、「自分の死を認めたくない。自分だけはいつまでも生きる…」そんな、思いがある。だからもがく…。御飯のようにサプリメントを摂取する人、入院中なのに養命酒を飲む人、赤ワインが身体によいと聞いて飲み過ぎて身体をこわした人…。
 みなさん、悪あがきをされておられる。そこへ台頭してきたのが、「強迫神経症」「放射線被曝」が怖いので自然に任せる方が長生きできるとする考え方。
 寿命のばし作戦が、岐路に立たされております・・・。

集団行動という言葉 まだ残っていますよね?

2009年07月19日 | Weblog
何かに掴まっていなければ吹き飛ばされるほどの強風、降りしきる雨、寒さ…そのような山で、疲労困憊で歩けなくなった。パーティーは先へ行ってしまった…これはないでしょう…

 夏山最大の悲劇…北海道大雪山系のトムラウシ山(2,141メートル)と美瑛岳(2,052メートル)で登山ツアー客ら10人が遭難事故で死亡した。
 トムラウシ山のツアーでは、客7人とガイド1人が死亡。
遭難した18人のパーティーは、北海道外7県の55歳から69歳までのツアー客15人と、3人のガイド。7月14日に入山、四十数キロを縦走して、トムラウシ山頂を経て16日に下山予定だった。 14・15日は、避難小屋宿泊。

 16日早朝・・・降雨、平均風速は20~25メートルの中を出発。
 10時30分・・・歩けなくなった女性と、ガイドがテントを張って残った。あとの16人は縦走を続けた。
 正午ごろ・・・意識不明者が出て、5人がテントを張った。
 そのあと・・・残りの11人もバラバラになった。
 午後4時・・・携帯電話で110番通報(携帯電話の電波が届く地点まで下山)。

 この遭難、八甲田雪中行軍遭難事件とダブリます。
 日本陸軍が八甲田山で冬季訓練中に遭難した事件。訓練への参加者210名中199名が死亡する、日本の冬山登山史上もっとも多くの遭難者が出た事件。

 部隊は猛吹雪で迷い、落伍する兵がでてしまう。その兵が誰なのか確認すらできなかったという。
 その後、全員疲労困憊し、隊列も整わず統制に支障が出始めた。吹雪により部隊は完全に前後不覚の状態になり遭難となった。全員落伍、「露天に露営する」状態となる。前日より不眠不休で絶食状態であるため、次々と隊員が倒れていった。

 トムラウシ山の遭難と、八甲田山の遭難…どこが似ているか?
 パーティーでも軍隊でも、集団行動は統制行動でなければならない。それにもかかわらず、「最初の一つの判断」から、非統制行動となってしまった。非統制行動は、群衆行動、乱衆行動です。

 どちらも最初の落伍者を出した段階が問題でした。トムラウシ山の場合は、歩けなくなった一人にガイドをつけてその場に残しています。この段階で、パーティーは縦走を止め、救助を求める措置をしなければなりませんでした。結果論だから、何とでもいえるだろうって?これは、集団行動の基礎基本です。
 集団(パーティー)は、目標・規範を共有して集団の自己同一視する意識があるもの。つまり集団行動は集団が目的を達成するために、個人の人権を奪う側面もあるのです。元気な人は、下山。動けない人は残る…これは、集団行動ではありません。結果論ですが、動かずに救助を待てば、犠牲者がもっと少なかったでしょう。

 このように運命を共にする集団行動の一番の問題は、「リーダー」です。八甲田山の時は、リーダーの軸がブレていたことが分かっています。トムラウシの場合、リーダーは…。山に精通していたガイドがリーダーだったのか?ガイドは道案内だけで、ほかにリーダーがいたのか?それとも、その場その場で、声が大きい人の意見に従っていたのか?登山に限らず、リーダーにより、国民、職員、隊員が迷走しなければならないハメに陥るのです。

 「軽装だった」「予備日が設けられていなかった」「3人のガイドのうち2人がトムラウシ山は初めて」など、原因究明が行われている。それはそれで、しっかり追究していただけばよい。
 確認しなければならないのは、集団行動。
「18人で出発したら、2泊3日の予定が1週間に延びても、18人で帰ってくる」この意識で・・・。

リンゴの皮に要注意 ポリフェノールの宝庫か?薬漬けか?

2009年07月18日 | Weblog
 リンゴの皮に多く含まれているポリフェノール…
○ フラボノイド ・・・殺菌作用。血中コレステロールを低下させる。高血圧を予防。肝機能の向上。殺菌効果
○ フェノール酸・・・消化器、代謝性疾患の改善。
○ エラグ酸 ・・・美白効果。
 だから、りんごは皮をむかないで食べるのがいい…この話を、丸呑みして信じた私がバカだった。

 りんごを水洗いし、皮をつけたまま切って食べました。6月(当時)だというのに、ボケていない。しゃきしゃきとした歯ごたえ。「保存の仕方が進歩したんだなあ」と感心。1個のリンゴを家人と食べたのですが、食べ終わる頃家人が、「何か、味が変!」と言い始めた。私は、(友達がいたずらして)ウイスキーのビンに入れた紅茶を、ウイスキーと思い込んで飲んでいたほどの味覚音痴。リンゴの味の異常など、気づくはずもない。
 
 そのうち、口の中を鏡で見た家人が、「病院へ行く!」と、言い出した。午後8時30分を過ぎていた。私の口の中も、真っ赤になっており、ヒリヒリと痛みだしていた。
 市立病院へ連絡し、診察していただくことにした。車の運転は、家人。なぜ私が運転しなかったかって?実は、酒気帯びだったもので…。
 運転中、家人の意識はあったが、吐き気・頻脈・頭痛を訴え、普通でないことはよく分かった。病院へ着いた。

 救急の患者のつもりなのに、「この紙に記入して」「こっちの紙にも」…家人が気力を振り絞り、懸命に住所氏名やら、受診票やらへ記入している。私は、近視+老眼に酔眼が加わり雑に記入。「救急患者だぞ!のんきにこんな書類を書いていられっかコラ!」と、言いたかった。本当に具合が悪かったため言う気力が萎えていた。

 ようやく、診察室に呼ばれた。事前に、「リンゴを食べて異常を訴えている患者」という連絡が入っていたらしく、医師が2名で対応してくれた。と、思ったら年配のほうが研修医で、若い方が研修医担当の医師だとのこと。
 診察の結果は、「徐々に緩和されているようですから…薬を出しておきます」この場合の説明としては、優等生的です。「リンゴの皮に付着していた化学物質が口内の粘膜に作用を及ぼした」などと言ったら問題になりますから。
 私は思わず、「食べたリンゴと同時に買ったリンゴがあるのですが、保健所へ持っていったほうがいいでしょうか」と、質問すると…
 「調べてもらうなら、保健所へ持ち込むしかないでしょう」とのこと。

 それからが…家族会議というか夫婦会議というか…家人は、「リンゴを保健所へ持っていこう」と主張。私は、「時間が経てば、口の中は治りそう。保健所で調べると、間違いなく「合成保存料」の過剰な使用が判明する。そうなると、販売しているスーパーや仕入れ先等へ大きな影響を与える。スーパーの店員さんが、はす向かいに住んでいるし…」と、泣き寝入りを希望。
 合成保存料(ソルビン酸や安息香酸など)で、口の中の粘膜や歯茎に焼けるような痛みを感じさせるだろうか…。もっと、恐ろしいもの…。
 結局、泣き寝入りに決定。あれから1か月…私の口の中は、まだ、ただれている。熱いもの、冷たいもの、辛いものが直接神経に障る…保健所へ持ち込めばよかったと、かなり後悔しております。もう時効ですから…今から騒いでも、単なるクレイマー。「菓子折持っていけば大人しくなるだろう」程度にしか扱われない。
 家人は、ほぼ完治。女性は化学薬品にも強いのか…。

 教訓として…
 1 8~12月までのリンゴであれば、よく洗えば皮ごと食べてもよい。
 2 1月以降のリンゴは、必ず皮をむいて食べなければならない。 
 以上、身をもって体験して得たリンゴの食べ方の結論です。トホホ…。

学校の活動から部活動を切り離す

2009年07月17日 | Weblog
 教育の現場としては、「もう限界だ!部活動は学校教育から切り離してくれ!」と、声を上げなければなりません。しかも、大声を!
 日本の中学校・高校では、放課後に教員が部活動の指導をする。普通の心を持っている教員は、自分が担当する部を強くしたい(体育系)。あるいは、好成績を上げさせたい(文化系)」と、思うはずです。そう思わない人は、教員以前の問題ですからとっとと教員を辞めればいい。いきおい、土曜、日曜、祝祭日も練習日となる。土・日・祝祭日は、体育系部活動にとっては、対外試合(練習試合等)を積む貴重な日です。

 その練習試合、徒歩で行ける所で行えるケースは稀というより、「ない!」。都市部なら電車で移動できるでしょう。しかし、野球部員30人が電車で練習試合へ行く…実際的な話じゃないでしょう。
 では、選手輸送の実態は?公的交通手段を使っていたのでは、隣町の学校との練習試合ですら一泊しなければならない。そんなことやっておられません。ではどうしているか?金銭的に余裕のある場合は、貸し切りバスの利用。そうでない場合は、教員、保護者の車での輸送…。毎度、貸し切りバスではお金がすぐに底をつく。中古の大型バスを買い、部活動担当者が大型の免許を取り選手輸送をする。
 有名どころでは、国見高校の元サーッカー部総監督の小嶺忠敏さんも、自ら大型バスを運転して選手輸送をしておりました。小嶺さん、参議院選に出馬して落選…立候補を引き受けた本人にも問題はあったのでしょう。しかし、有名人を担ぎ出そうとする人たちの、節操のなさの犠牲者であると思います。

 そして、この度の柳ケ浦高野球部バス事故。運転をしていた副部長が、自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕された。亡くなった部員、重軽傷を負った42人の部員、そして運転していた副部長…人生が変わってしまいました。副部長さんの家族も親類縁者も、「針のむしろ」でしょう。

 自分の時間も、家族サービスも全て犠牲(やる気のある教員は、犠牲だなんて思っていませんが)にして、部活動の指導に打ち込んできた。それでも、負ければ周囲から叩かれる。良くて当たり前、少しても悪いと罵られもする。自分の車で選手を輸送したり、バスの運転もしなければならない。事故は、全て自分の責任。
 「馬鹿馬鹿しくてやってられない!」この考えを批判することは出来ません。「部活動の指導手当もらってるんだろう!」って?部活動の手当など、皆無と言えば間違いですが、コンビニの幕の内弁当1個分です。

 担当教員の自己犠牲の上に成り立っている、中学・高校の部活動。この機会に学校の活動とは切り離すべきです。教員は、部活動の指導には携わらない。勤務時間が終了したら速やかに帰宅する。教材研究で勤務時間外に学校に残っているのはよしとしましょう。
 では、中高生には部活動をさせないのか?させます。学校とは関係なくチームを作ることになります。スポーツ少年団やクラブチーム方式だと考えると良いでしょう。活動場所は、学校の施設を借用することもあります。指導者に、教員が名を連ねることもあっても良いでしょう。但し、あくまで、学校の教員としてではなく、「社会教育を支援する一市民」としてです。
 練習試合の選手送迎は、自家用車への分乗、バスの借り上げ。支援者が運転することもあります。もちろん、バス等の事故は、運転者の責任です。それなら、現行と同じだろうって?事故を起こしたら責任は運転者にあるという点以外は、全く違います。
 「事故の責任は運転者」というのは、当然のことでしょう!例え運転者が、教員でも、役場職員でも、不動産屋のオヤジさんでも!「クラブチームだから事故の責任は運転者にない」などということはありえません。

 春夏の高校野球甲子園大会はなくなるのか?高校対抗はなくなります。例えば、「本日の第二試合は、青森県代表『ジャンボクラブ』対沖縄県代表『八重山棒球団』です」と、いう感じになります。選手は、高校生に限るとすればよい。他の競技も同様です。
 
 「学校の活動から部活動を切り離すのは無理だろう」って?教員が部活動の面倒をみる国って、日本だけでしょう!諸外国に出来て日本に出来ないはずはありません。
 一日も早く教員を、雑務中の雑務から解放し、教科・領域の教育に集中していただきましょう。部活動は社会体育で。

産後の病室 ビールで乾杯

2009年07月16日 | Weblog
 我が家の二男は、ボストンの「ブリガム・アンド・ウイメンズホスピタル」という病院で生まれました。もちろん(アメリカの父親がそうするように)出産に立ち会いました。20数年前の日本ではあまり多くなかったようですが、今では日本の父親も皆さん立ち会っているそうで…。

 翌日、長女、長男を連れてお見舞いに行ったのですが…
 母子の入院室(個室)は、ホテル並み。広々とした部屋、高い天井。バリアフリーのバス・トイレ。テレビ、冷蔵庫、応接セット、食事用テーブル…。現在は、お金さえ出せば日本の病院でも珍しくない施設設備。

 では、何が珍しかったか?
 食事の際、大きな革製のメニューを持ったウエートレス(?)が現れ、「御注文は?」
 ドッキリカメラではないか(古っ)!ここは病院のはず…病院の食事は、学校給食の容器のようなものに入った冷めたもの…でなければならないのに。しかも、メニューは、レストラン同様、各種オードブルから始まって、各種メインデッシュ、各種デザート、各種飲み物!
 思わず聞いてしまいました。
 「あ、あのう…値段が書いていないのですが、タダってわけはありませんよね?」
 「もちろん、タダです。見舞いに来た人の食事は全てタダです」
 「ドッヒェー!!」
 というわけで、急に元気が湧いてきて、赤ん坊の分は頼まなかったが、4人分注文。

 ドッヒェーは、さらに続いた。
 「飲み物は、オレンジジュースだけでいいのですか?よく冷えたビールとワインがありますよ」
 「しゅっ、出産直後の母親も、アルコール類を飲んでもいいのですか?」
 「ウイスキーなど、強いお酒は出せませんが、ビール、ワインはOKです」
 日頃飲酒の習慣のない母親(家内)が、「ビール!」と注文!まったく、タダと知ると急に主婦根性を発揮する。出産してまだ24時間も経っていないのにビールを飲む…。なんでも、お産の後、喉が渇いてしょうがなかったとのこと。
 私も負けてはいられない。
 「では、ビールとワイン」
 「ワインは、ボトルでお持ちしますね。残ったら持ち帰ってください」
 「は、はいーっ!」

 お産は、病気ではないので、出産してしまえば普通の人…強い酒以外は、シャワーもテレビもOK。出産直後に退院してしまう人もいるが、この病院では、「母体の健康を考え、一泊していただきます」ということでした。
 「退院していいです」と、あっさり言われたのですが…「日本では3~4日は入院しなければなりません。心配なので、3日間だけでいいですから入院させて!」と、懇願し許可してもらいました。
 まんまと、3日間、革製のメニューの食事をさせていただきました。もちろん、ビールとワインも。帰りは、酒気帯び運転なんじゃないかって?当時のアメリカも、「飲んだら乗るな」でしたが、取り締まっていたら暴動が起こってましたね。夜など、100%とは言いませんが、80%は酒気帯び運転でしょう。郷に入っては郷に従えで、私も…。(日本ではやってませんよ!)

 経費はどうなっているか?コースを選べるようになっております。例えば…
 無料コース(これは所得等により適用される)、500ドルコース、800ドルコースなど。もっと高いコースもありますが…どんなサービスがあるのでしょうか?出産の時、花火を打ち上げてくれるとか、退院の時、リムジンで送ってくれるとか?大統領からメッセージが届くとか…アメリカ人は発想が豊かですから何を考えることやら。
 コースを選ぶと、入院から退院まで別料金は一切なし。見舞い家族の食事代も含まれています。ただ、あくまで推測ですが、コースは便宜的なもので、500ドルも800ドルも内容は同じではないかと思います。医療サービスに区別は出来ませんから。
 アメリカでの出産も、チョイスとして考えてもいいかもしれません。日本より安あがり。安心の病院体制。母子も家族も「食い放題!」。ビールもワインも「飲み放題!」。あと…メリットとして、生まれた子へはアメリカ国籍が与えられる。アメリカ国籍は、アメリカの大統領になるための前提条件ですから…日本人でも、アメリカ大統領の親になる可能性もあるのですぞ!

飲酒による暴力…特効薬は

2009年07月15日 | Weblog
 1970年代の東京…渋谷、新宿、池袋は、午後7時ともなれば、人・人・人。午後11時を過ぎると、ピークに達する。何のピークかって?酔っぱらいの数と、喧嘩の数です。喧嘩が始まると、地回りのチンピラが積極的に介入してくる。多勢に無勢、本気で逃げたこともありました。「特攻隊(修羅場を踏んで出世しようとするチンピラたち)」だか何だか知らんが、足が速かった。それ以上に、私は俊足だったが…。そんな危ないところへ近づかなければよかったろうって?それがおもしろかったんですよ。
 歌舞伎町を徘徊して、京王線で帰宅するのですが、酔った客が電車のホームでも喧嘩、車内でも喧嘩。車内では喧嘩のほか、ゲロを吐く奴(もったいない)、大声でわめく奴(度胸だめしで、混雑した車両で歌をうたわせられる学生もおりました)、吊革で「吊り輪」をする奴(体操部と思われる)、天井の扇風機に飛びついて一緒に回る奴(この人、某大学の教授になられております。しかも、法学部…)、誰かが網棚に置いた新聞「東京スポーツ」を読む奴(おっと、これは私のこと)。電車の中もおもしろかった。
 あの時代は何だったのだろう?オイルショック、安保闘争、学園紛争、三億円事件…みんなイライラしていた。手っ取り早い逃避は、「酒を飲んで暴れる」…一部かも知れませんがね。

 あれから40年。近年また、駅や街中で酔っぱらいが暴れるトラブルが増えているという。日本民営鉄道協会によると、列車や駅で乗客が駅員らに暴力をふるったトラブルは平成20年度、過去最多の752件にのぼったが、そのうち58%は飲酒したうえでのトラブルだった。暴力行為の36%は夜10時以降で、ちょうど酔いがまわってくる時間帯だった…。
 
 8時間近く酒を飲んだ大学生が、見知らぬ女性を線路に引きずり落とした(京王井の頭線永福町駅)。女性は重傷。大学生は、処分保留で釈放(東京地検は「殺害や傷害の故意は認定できない」)
 酔客を降ろした駅員が、突然傘で殴られた。
 乗客同士のけんかの仲裁に入った駅員3人が、逆上されてけがを負った。
 草なぎ剛さんも、酒に酔った上で事件を起こした(暴力とは関係ないが、酒によって…ということで)。
 元警視正が酔ってトラブル。駆けつけた警察官2人の顔を殴った。
女が、元夫と飲酒中に喧嘩になり暴行して死なせた。

 マスメディアで報道される飲酒が原因の暴力等は、氷山の一角にすぎないでしょう。なぜこのような状況になっているか?
 夢もあり希望もある→努力しても、自分の希望がかなわないことを知る→ウサ晴らしに酒を飲む→酒が自暴自棄にかぶせていたベールをはがしてしまう→暴れる

 この流れを一言で表すと、「学力の低下」です。「学力」は、「学んで得た力」。
 欲求不満のはけ口が、酒であり、暴力です。学力の高い人が、欲求不満の解消のために酒を飲みますか?学力の高い人の飲酒は、「食欲増進、軽度のストレス解消、発想転換、疲労回復など」のためです。酒を飲んで気が大きくなり、弱そうな人を見つけて暴力をふるうなどの間違いは起こしません。なぜなら、暴力では何一つ解決しないことを知っているから。また、暴力は、相手を死なせるかも知れないし、自分が死ぬかも知れない。
 実際、電車を降りる際にぶつかった2人の男性が口論になった。ホームで互いに蹴り合うなどもみ合いになった。そして、動き出した電車に倒れ込んで接触し2人とも亡くなっている。10日ほど前の夜10時半、JR大船駅ホームでの出来事です。

 では、今何をすれば飲酒による暴力を減らせるか?学力の問題ですから学力をつければよいことです。しかし、学力は急にはつきません。
 では、特効薬はないのか?…「景気回復」です。景気回復が、飲酒による暴力を少しは減らせてくれる。

赤ちゃんへの最初のプレゼント 「オケケ」とは… 

2009年07月14日 | Weblog
 「ドレスデン」と聞くと、われわれ日本人は、「ドレスデン大空襲」を思い起こします。え!思い起こさない?時代は変わった…。「ドレスデン大空襲」は、第二次世界大戦の末期(1945年2月13日~14日)、アメリカ軍とイギリス軍がドイツ東部の都市ドレスデンに行った無差別爆撃のことです。第二次世界大戦中に行われた都市に対する空襲の中でも最大規模のもの。ドレスデンの85%が破壊されたました。犠牲者は、3万人~15万人。幅があるのは、南京大虐殺並…。当時の人口は分かりませんが、現在のドレスデン市の人口50万人から考えると、おそらく、10%以上の人が亡くなったと考えられます。
 ドレスデンは、ドイツの東端(旧東ドイツ)。ソ連軍が進撃していたため、アメリカ軍、イギリス軍が援護爆撃したわけ。この爆撃、ドイツ軍から攻撃を受けていたイギリス国民からも、「あんまりだ!」と、非難された…それほど、悲惨なものだった。

 そのドレスデンの動物園は、1861年に開園。面積13ヘクタール。飼育されている動物は、およそ400種3000頭。大戦で破壊されながらも、わずか16年で動物園開園!ドイツ人の優秀さを表しています。
 この動物園は、同じ歳に生まれた動物の赤ちゃんの名前の頭文字を統一している。昨年の頭文字は「O」。「オカワリ」「オヨヨ」「オニガラワ」「オーメン」…なんてのはないでしょうけど。

 昨年、ドレスデン動物園で、マンドリルの赤ちゃんが生まれた。マンドリルは、アフリカのカメルーン、コンゴ、赤道ギニア等に分布するオナガザル科の猿。赤い鼻、青い頬、黄色い髭…派手な猿です。マンドリルの「マン」は、「ヒト」の意味。人に近いサルとして、敬われているらしい。マンは分かったが「ドリル」は、なんなんだ?穴でも開けるのかって?「ドリル」は「猿」の意味があります。つまり、「マンドリル」は「人猿」。間違いないと思います。

 それで、生まれたマンドリルの赤ちゃんに、「オバマ」と名づけた。これに、「(猿に黒人大統領の名前をつけるとは)黒人を侮辱している」と、黒人団体が抗議。動物園側は、「オバマ」を撤回し別の名前にした。
 オバマ米大統領に敬意を表しての命名だった…と説明しているようだが、私は、「ドレスデン大空襲」が、頭から離れない。大空襲で家族を失った人の子孫が動物園に勤務しており、空襲の恨みから米大統領の名をマンドリルにつけたのではないか?そんなことを考えました。実際は、オバマ大統領への賛辞の意味だったのでしょうけど…だけど、猿に自分の名前をつけられても嬉しくないと思いますが。

 親から子への最初のプレゼントが「名前」。
 大阪の海遊館で、カピバラの兄弟が公開されたのだそうで、名前が、「かーたん」と「ぴーたん」…なんなんだ?もっと、真剣に名づけてくれ~!最初のプレゼントなのだから。まあ、ゴマフアザラシの「ゴマちゃん」とか、釧路市民になったラッコの「くーちゃん(釧路のく)」など…考えてみると安易に名づけていますね。シロクマの赤ちゃんが雄だと思いこみ、「ツヨシ」と名づけたが雌だった。ツヨシは婿入りした段階で、「雌」であることが判明。破談となったが、改名はしていない。

 動物ではないんですが、大相撲三段目に、「吉野」改め「右肩上り(みぎかたあがり)」という四股名の力士が登場しました。改名を勧めたのが、大嶽親方(元関脇貴闘力)…彼は、大麻事件の時、「弟子を信じるのが親方」と、耳障りのよいことを言ってロシア出身の大麻力士をかばいました。「弟子を疑うのが親方の役目」ということを分かっていない。今度は、「右肩上がり」ときたもんだ。ただ、右肩上がり関は、血行障害で大腿骨頭が懐死する難病を抱えているという。一枚でも上へ昇ってほしい。応援しますよ。「右肩上がり!右肩上がりになれ!」

 マンドリルの赤ちゃんは、「オバマ」改め「オケケ」です…。「オケケ」にするぐらいなら、「オバケ」のほうがインパクトが強かったのでは…それは、日本人御用達だろうって?日本とドイツは同盟国ですよ!

超能力…持たないうちに消えてゆき…

2009年07月13日 | Weblog
フランス語をカタカナで表記するのはなかなか難しい。「Déjà-vu」は、「デジャヴ」、「デジャブ」、「デジャヴュ」…。日本語訳は、「既視感(きしかん)」。

 この既視感、私は30歳までは、およそ年平均2回は経験しています。年齢に反比例して減ってきて、ここ20年ぐらいは、視ていません。
 私の既視感は…
 「あ!これと同じ場面を経験したことあるぞ!どこだったかなあ?いつだったかなあ?このあとの展開も知っているはずだが…思い出せない…ああ、じれったい…」初めて訪れた場所なのに、「あれ?前にも来たことがあるぞ…。いつだったかなあ?」というもの。

 タイムトラベル…?一度経験したことと、全く同じことを現在している感じ。場面、登場人物、セリフ…皆同じ。おかしい?そんなバカな?
 そうこう考えているいちにいつの間にかそのことを考えなくなる。しばらく経って、また同じような経験をする。子供の頃は自分だけが経験するのかと思い、人に話さないようにしていました。自分の脳は変だぞ。木から落ちてしばらく気を失っていたことが原因か?そのうち多くの人が経験していると知りました(ある大学の調査では、学生の75%が経験ありと回答しているという)。

 今は、「記憶異常」と考えられ、健全な人にも多発する一般的な感覚ということになっています。その前は、「統合失調症」「てんかんの一症状」として現れると考えられていたようです。

 20世紀初頭の本に、既視感が出て来ているらしい(フランスの超心理学者の著書。心理学科出身ですが、読んでいません。というか日本語訳が出されていないのではないか)つい最近になって、既視感は、心理学、脳神経学等の研究対象として注目されるようになってきました。

 利根川進先生(ノーベル生理学・医学賞)は…
 脳が、「新しい場所や経験の地図を、頭の中に作る」次に、同じ場面に遭遇したときに対処できるようにそれを保存する。保存しておいたものと、新しい経験が似ている場合、脳は区別しようとする。このとき、既視感が誘発される…。というような発表をしています。利根川先生に、「ちょっと違うぞ、ニューロンとか海馬とかの言葉も使え」と、言われそうですが、庶民にとって、脳は脳でして…大体合っていると思います。

 私の既視感の考え方ですが…利根川説とほぼ同じです。「ほぼ同じ?」それは単なるパクリだべって?考えが偶然一致しただけで、実際はパクリではありません。しかし、ノーベル賞の学者さんと田舎のオッサンの似通った論、オッサンがパクったに違いないと思われるに違いありません…。それで、利根川説にはない、年齢と反比例して既視感が減ることについて書いておきます。この反比例については、科学的な立証があるわけではありません。私の経験上からのことです。

 脳細胞は、衝撃を受けただけでも死にます。しかし、復活も早い。22歳の朝からは、衝撃を受けなくても毎日10万単位で死滅していく。しかし、復活のほうも頑張ってくれる(これも、利根川先生が研究発表している。一度傷つくと再生しないとされていた脳細胞が、ガン遺伝子によって再生されるのだそう)。ともあれ、人の脳細胞は140億以上。10万、20万減ったところで問題はない。

 それなのに、加齢により、「人の名前が思い出せない」「ガスを消し忘れ鍋をこがしてしまう」「昨夜の夕食のメニューを忘れる」「車のロックを忘れる」…これは、記憶を引き出す能力の低下であり、脳細胞の伝達能力の低下です。細胞の数の問題ではありません。伝達能力が下がる!
 脳のアーカイブスにファイリングされている情報は、新しい状況下において対処法を考えるため、即座に過去の似た経験と、目の前の事象を重ね合わせる。加齢による伝達能力の低下は、この「比較」「区別」の段階ですでに遅れをとる。そのため、既視感として脳に感じさせることが減っていく。それなら、単に老化現象で既視感も老化するってことかって?まあ早い話が、そうゆうこと。これで、加齢により既視感を感じることが少なくなることの説明がつきます。

 既視感がなくなってきていることが、実は少々寂しい。既視感を感じた直後のあの、「いつだったかな?どこだったかな?」という、なんとも不思議なスッキリしない感覚。それがスッキリすると、超心理学から超能力の分野の問題となる。どんな分野でも超能力のひとつぐらい持ちたいものです。「曲がれ!」と、叫ぶとスプーンが曲がる超能力でもいいんです。
 加齢により、超能力を持つ可能性も消えていく…寂しいかぎりです。

小指より短い人差し指

2009年07月12日 | Weblog
チチカカ湖の近くに住む、インディオの足の写真を見たことがあります。幼少期から、裸足で土をこねるのが仕事。タライの中に入った土と水とワラを、ツイストという昔流行った踊りのような格好でこねる。来る日も来る日も、10年も30年も。その結果、足は普通の発育をせず、極端に捻れていた。「てん足」も、原理は同じです。人間の体の発育は、植物によく似ているなあと感じます。

 藤沢秀行棋士が2か月ほど前にお亡くなりになりました。囲碁のルールを知らない私でも、藤沢秀行さん(しゅうこう先生)のことは、ちょっとだけなら知っている。エピソードにはこと欠かない方…
○ アルコール依存症。
○ 「来る者は拒まず」中国、韓国にも弟子がいる。
○  胃癌、喉頭癌、前立腺癌…。
○ 多額の借金。首吊り用の枝振りのよい木を探しながら対局場に向かったり…
○ 2時間57分という記録的な大長考したことがある。
○ 愛人宅に住み、3年間自宅へ帰らなかった。このときは、自宅への道すら忘れていたという。
○ 隠し子あり。
○ 競輪場で転倒して骨折(落車したわけではない)。花月園競輪で480万円を手にしたことも。
○ 戒名は「無明居士」。生前に決めていたという…!

 自由奔放というか、ハチャメチャというか…こういうと猛烈に怒られるでしょう。御本人のセリフに、「最善手を求めて命を削っているから、借金も女も怖くない」というのがあります。「最善手」だったのです。生き様の全てが最善手。

 亡くなったとき「しゅうこう先生」の手を握ったというお弟子さんは…「先生の手は、石を持つ人差し指が小指より短かかった」と、語りました。
 練習に次ぐ練習で、人差し指が伸びる暇がなかったのです。血がにじむような努力ではなく、血がにじんで、成長する細胞が摩耗し、指が伸びられなくなるほどの努力をしたわけです。

 エジソンは、「1%のひらめきがなければ99%の努力は無駄である」と、言っています。これは、私の18番の一つ、「努力しても良い結果が出ない方が多い」と似ています。「努力は裏切らない」という人がおられますが、ひらめきがない人がいくら努力しても裏切られっぱなしでしょう。
 誤訳されたエジソンの言葉は、「天才は1%のひらめきと99%の汗である」。しゅうこう先生の場合、「100%のひらめきと、人差し指が伸びられほどの努力」。エジソンが認める天才でした…。