アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

家の施錠は暴力装置という考え…

2010年11月19日 | Weblog
 「自衛隊は暴力装置だ」…これが、日本の官房長官の(11月18日の参院予算委員会での)発言ですから…。この認識。今の日本の政府って…?

少し前ですが、テレビのニュース番組のコメンティーターが、「自衛隊は殺人集団」と、言っていました。これには驚きましたが、言論の自由ってやつで許されるんだろううなあ。と、思っておりました。
 この度は、日本の官房長官のセリフですから、許されるものではない。謝って済む問題か!
 
 すぐに取り消して謝罪した…その態度もふてぶてしかったけどね。反省なし、口先だけの謝罪。「謝ったんだからそれで一件落着」野党がだらしないからこのようなことがまかり通る。もっとも、野党としても、まさか官房長官が、「自衛隊は暴力装置だ」などと発言するとは思ってもいなかった。雑魚を釣りに行ったら、大魚が砂浜でもがいていた。落ち着いて捕まえればよかったのに、慌てているものだから、「静かにしろ」とか言っているうちに海へ戻ってしまったといったところ。

 「自衛隊は暴力装置だ」は、自衛隊反対という基盤からうっかり出た言葉。慢性になっているので、使うことに抵抗がない。
 「暴力装置」は、マックス・ウェーバーが(警察や軍隊を指して)使った言葉。それをレーニンが借用した。そして、日本の全共闘が多用した。仙谷さんの本性です。
 そういう人たちが、今の日本の政治を行っているのです。
 
 「え?中国漁船が領海侵犯?中国がそんなことをするはずが…?あったの?うーん、静観、静観。放っておけば出て行くよ。戦略的互恵関係です。え?互恵ではなく一方的関係だろうって?個々の事案には答えできません」
 「え?中国漁船が巡視艇に追突した?船長を逮捕しただと!うーん、面倒だから、釈放、釈放。中国人を怒らせると怖いよーっ!法と証拠に基づいて適切に対応するということで…えへへ」
 「え?メドベージェフが国後島へ来たぁ?困ったなあ。元島民や返還運動をしている人たちにもいい顔をしたいし、ロシアにもいい顔をしたい…困ったなあ、名案ないかなあ。ま、伸ばし伸ばし大作戦で行きましょう。そのうち、我々の政権も交代するでしょうから、それまでの辛抱。本音を言えって?ロシアが北方領土から撤退するはずがないでしょう!奪還する方策があるとしたらただ一つ。暴力装置を起動させることかな」

 「暴力では何も解決しない」その通りです。しかしBUT!暴力をふるわれたら、命乞いして逃げ回るだけなの?
 仙谷官房長官のお宅では、当然、夜の戸締まりなどしないのでしょう。施錠は暴力装置ということでしょうから。話を飛躍させるなって?
 敵の侵入から国民を守る自衛隊が暴力装置なら、強盗から家族を守る「施錠」だって暴力装置ということになるでしょう!

 法務大臣にはふれないのかって?三流といわれる日本の政治を代表するバカモノですよ。ウケを狙って墓穴を掘った。そのウケが国民を愚弄する内容…。そういう大臣を選挙で選んだのが国民。政権を獲らせて、執らせているのも国民。「ワシは、民主党に投票しとらんぞなもし」と、言っても通用しない。そんなあなたも国民ですから、選んだことになるのです。

 国民としては、日頃より自衛隊に反対し、敵が攻めてきたら抵抗せず、なされるがままにする。そうするとあの人たちに、「よい国民」と評価されるのでしょうか…。
 政府が…ボロボロのテント小屋のように見えてきました。さえないスーツの大臣たちの中で、蓮舫さんは白いスーツで、「掃きだめの鶴」のようにしております。しかし、大臣になってからは「謝罪」が多い…。小沢一郎さんの復活の日が近いのか?ボロボロがズタズタに変わるのか…。

ツイッターなう!縄をなう…

2010年11月18日 | Weblog
ツイッター(Twitter)なるもので、「なう」という言葉が多用されている。ネコも杓子もツイッター…私は、ネコにも杓子にもなりたくないので、ツイッターなるものには触れてもいなかった。よって、「なう」など無視していた。流行語大賞になるかも知れない聞き、「なうも無視できないな」と。 
 早い話が「now」。「今なにをしているか」という現在進行中の動作等(名詞にもつける)を「なう」で表してしまう。
 「居眠りなう」で、「今、居眠りをしています」という意味になる(居眠りしながら、ツイッターはできないだろうってか?)。
 「中国漁船なう」で、「今、中国漁船がぶつかってきました」…「なう」使ってみると便利です。臨場感があります(←ないない)。

 「なう」は、流行語大賞になるか?疑問として、誰が受賞するのかが思いつかない。
 「起訴相当」が流行語大賞になれば、受賞者はもちろん小沢一郎さん。
 「ルーピー」が大賞なら受賞者は、鳩山由紀夫さん。
 「なう」ならば、誰が受賞する…?受賞者を決められないと言う理由で、受賞できないかもしれませんね。

 ツイッターでなくても、携帯電話のメールでも使えますね。(すでに、みなさん使っているのかな?)私は、携帯電話にはキーボードがないのでメールが億劫。その点、「なう」を使うと少しは楽かな。
 「歯科なう」…治療中なんです。歯科医が小生意気で腹が立ちます。開業歯科医院は凋落の一途なのに…潰れてからベソかくな…。
 「トヨタなう」…今の車、またリコール。5時間かかりました。代車は貸してくれましたが。
 「雉撃ちなう」…マチュピチュの思い出です。
 「これから、バスに乗るなう」…こういう使い方は正しくないですね。「これから」が、かぶっている。
 「TPPなう」…これもよく分からない。環太平洋戦略的経済連携協定に加わるのか?協議中ということなのか?加わらないのか?

 町内会の会合で、ツイッターが話題になった。毎日ツイッてるという町内会総務部長さんに水を向けた…
 「なう」を、使いますか?
 「なう?オレは、なうは使わんけど、若い人は、なうを使うよ」
 そのやりとりを聞いていた、年配の副会長さん…
 「なう?今は機械だべ」
 一同リアクションに詰まった…。
 「わしは、手でなえるよ。わしら農家じゃったからなあ。昔はみんな手でなった、それから機械が普及してきてな…」
 ツイッターのことではなかった。縄をなう(ワラを紡いで縄にすること。漢字にすると、綯う)」話だった…。会合の話題に、冬囲い作業には、「縄」が最適だが、今は「ワラ」がないので、「縄が高価だ」という話が出ていた。副会長さんは、それを引きずっていたのでした。
 ま、「なう」には違いないので、話としては合ってるか…。

セクハラサイコロ…

2010年11月17日 | Weblog
 サイコロにもいろいろあるのですが、「セクハラサイコロ」というものがあったとは!…知りませんでした。
 入間市(埼玉県)の59歳の小学校教員が制作…。サイコロには、「キス」「ハグ」「鼻くそ」「ツバホッペ」「恋人指切り」などと書いてある。宿題を忘れたり騒いだりした児童に、サイコロを振らせた。出た目の行為をその教員が児童にやっていた。

 教員いわく…
 1 「セクハラサイコロ」と名づけたのは児童が喜ぶから。
 2 児童へのサービス精神でやったこと。
 3 卒業記念にと、(児童同士の)サイコロの奪い合いもあった。
 4 セクハラが犯罪であることは知っている。
 5 僕は十分注意してサイコロを使っています。
 これら教員の言い訳は、教員を問い詰めた保護者が録音したもの。

 教育問題になると必ずコメントを出している学者たち…一様に、「おぞましい」「汚らしい」「吐き気のする話」…その程度のコメントなら、ティティカカ湖の子供達にアメちゃんを配る日本人の善行オヤジでもできる。

 小学校低学年の児童は、「チンチン」等の言葉をわざとに使って笑い合っている。サイコロ教員のレベルはこの程度。常識ある大人なら口に出さない言葉をわざとに出す。そりゃあ、児童は喜びますよ。サイコロ教員のバカなところは、児童が楽しくて喜んでいるととらえるところ。児童は、「嫌な教員だなあ。可哀想だから笑ってあげよう」と思っているだけなのです。

 つまり、この段階で児童以下のレベルとなっているのです。
 「鼻クソをつけられた」「お尻・ホッペ・フトモモ・顔を触られた」「キスされたり、されそうになったりした」「ハグされた」「一生恋人ですと指切りさせられた」…呆然としてしまいます。唯一の救いは、ケガをさせられた児童がいなかったこと。

 最近、ブームのように、「殺人割り算(1日3人ずつ殺したら何日で全員いなくなるか)」「殺人クイズ(姉の葬式に来たすてきな人ともう一度会いたいなら、どうする?正解は、妹を殺す)」「脅迫文作成」そして「セクハラサイコロ」と、続いております。
 これらは全て、「児童に喜ばれる授業をしよう」というところから来ている。「なぜ、笑わせたり、奇をてらったりする必要があるのか?」ただ、「先生の授業は、おもしろくない」と言われたくないだけ。おもしろい授業の工夫なら大いにやっていただきたいが、授業とは関係ないところで「ウケ」をねらう。品性などあったもんじゃない。「おもしろい授業」は、高い倫理観からしか生まれないということを知らない。だから、手っ取り早く、「下ネタ路線」「意表を突く殺人路線」「セクハラ路線」に走る。児童の苦笑を、「楽しくて笑っている」と受け取る。
 どこまでバカなんだろうと思うのは、「自分が人気教師だと思い込んでいるところ」。

 対策としましては、管理職が、その種の教員を見抜くことです。そして指導することになるのですが…こう言っちゃあ身も蓋もないのですが、管理職もその種の仲間だったら…。

若者よ海外に出よ!

2010年11月16日 | Weblog
 「アメリカに留学する日本人学生の激減」「若者の海外旅行離れ」…社会問題ではないにしても、社会現象です。これっていいことなのか悪いことなのか…
 科学技術立国日本としては、どんどん外へ出るべき。「敵を知り己を知れば百戦危うからず」です。日本には、「無用の用」という言葉がある。留学でも海外旅行でも、したほうがよい。その経験が役立つこともあるから。役立たなくて元々。

 ノーベル化学賞の、根岸英一さんが、キッパリとおっしゃっておられた。「若者よ、海外に出よ!」
 この言葉に、小田実(おだ まこと)の「何でも見てやろう」を思い出しました。小田さんは、1932年生まれ、根岸さんは、1935年生まれ。同世代です。この世代は、「外を見なければ!」の時代でした。
 お断りしておきますが、私はノンセクトラジカルですが、小田実さんと同じ考え方ではありません。小田さんの考え方はよく解らない。左翼のようで右翼のようで…だからノンセクト?私の場合は、どっちでもいいというか(早い話が優柔不断)…難しいことが分からないからノンセクト。

 閑話休題。海外旅行についてはともかくとして、勉強のために海外へ出る若者の減少理由は、「金銭面」と「帰国後のポスト」のこと。苦学して海外で学んでも、帰国したら受け入れてもらえる余地がなかった…このようなことであれば、海外など行かない方がよいと判断して当然かもしれない。そのことを十分に認めた上で根岸さんは言う… 

 「日本はすごく居心地がいい社会なんでしょうけれど、若者よ、海外に出よ、と言いたい。たとえ海外で成功しなくとも、一定期間、日本を外側からみるという体験は、何にもまして重要なはず」
 まれにみる素朴な訴えです。早い話が、根岸さんは、「井の中の蛙」ではダメですよってことを言っている。
 「井の中の蛙大海を知らず。されど、空の青さを知る」と言う人がお
りますが、空の青さを知って満足してはいけません。満足してしまったら、正真正銘の井の中の蛙。海の青さも、山の緑も、夕日の赤さも知らなければ。せっかくこの世に出てきたのですから。

 「頭脳流失」ということば、いかにも島国根性。狭小な料簡。モンゴルが、「力士流失」と嘆きますか?日本ぐらいです、何でもかんでも「守ろう」とする。

 大相撲の素晴らしさの一つに、「人種国籍の如何を問わず門戸を開いている」という点が挙げられます。三役に日本人力士が少ない?弱いんだからしょうがないでしょう。武士道・形式美を理解して、かつ強ければ外国人であろうが宇宙人であろうが何ら問題ない。

 オット、またまた閑話休題。
 根岸さんのお話で、スッキリしたのは、「私は日本の(悪名高い)受験地獄の支持者だ」と言い切ったあのセリフでした。気分がよかった。現代の世相を長刀で袈裟切りにした。「受験地獄の支持者」と言って、まるで悪人のように見せていますが、大好きな日本の今を憂いているのです。
 受験地獄と言われた時代に、現代のように殺人事件が頻繁に起こりましたか?頭のいい人も、ボンクラ(スミマセン私のこと)も、皆それなりに勉強したのです。
 「高度な研究になればなるほど、基本が大事になる。それを叩き込んでくれたのが、日本の教育だった」と、根岸さん。「強制するな」とかいうバカどもは無視して、徹底的に基礎基本を強制的に叩き込むことが大切なのです。

 根岸さんは、フルブライト留学生だった。当時どうやってアメリカへ行ったか?咸臨丸では行かなかった。飛行機で行ったのですが、そのルートが問題。羽田から直接アメリカ本土まで燃料が持続する飛行機がなかった。そのため、途中2カ所で給油してアメリカ本土へ行った。「羽田→ウエーク(ウエーキとも)→ハワイ→本土」こういうルートでした。このルートを知る人もすっかり減ってしまいました。

不登校になっていれば、生きていてくれたかも

2010年11月15日 | Weblog
 小中学生の不登校(2009年度中に30日以上欠席)が、12万2432人 (読売新聞)。前年度比で、約4,500人減った。減った?下がっている!良かったじゃないか!しかし、BUT!1998年度以降、一度も12万人を下回っていない。…依然として高い水準…
 取り巻く大人たちが、「深刻に考え対処していない」と、いうことでしょう。不登校の原因・理由は、それぞれ違う。引きずってでも学校へ連れて行くのがよい場合もある。
 しかし、「学校へ行けばいじめられる…」この場合は、学校へは行かないでほしい。不登校になっていただきたい。

 いじめが原因で、小6の女児が自殺…「学校へなど行くなよ」と思いました。
 不登校になっていたら、死なずにすんだものを…。

 ○ 「オマエの母さんゴリラだからオマエもゴリラだ」「汚い」「近寄るな」などと言われていた。 
 ○ 好きな人同士机を合わせて食べる給食、女児はひとりで食べた。
 ○ 体育で、体育座りしているときも、女児の周囲は濠のように空けられていた。

 これは、いじめです。定義もヘチマもない。
 校長が記者会見し、「いじめの状況は把握できていない(のちに、いじめはあったと訂正)。事実確認を行っていきたい」と述べていた。
 体育の時間に、児童が、女児に触れないようにしていたという話は、授業参観の保護者の話です。サインを出しているのに気づかなかったというような話ではない。校長が把握していなかったとしたら、職務怠慢です。何百人もの児童がいる学校で、校長が児童一人一人の状況を把握できないだろうという御意見もあるでしょう。しかし、校長は、全校集会で長い話をするための人ではありません。授業参観はもちろん、給食時間の様子も把握していなければなりません。「いじめの状況は把握できていない。事実確認を行っていきたい」…まるで他人事。こういう学校で、いじめに遭っている児童には、「頼むから学校へは行かないで!」と、お願いしたい。

 校長はもちろん悪いが、担任はなんなんだ?女児の自殺後、女児宅のアパートを訪れ、「指導力不足で、大切な命がこのような結果になり申し訳ありません」と謝罪したという。客観的にいじめと判断できたことは、給食時間や、体育の時間だけではないはず。指導力がないのではなく、いじめっ子に迎合していただけのバカモノです。よしんば、指導不足として、「オマエの指導力不足の犠牲が、人の命かよ!」…。

 つくづく、不登校を勧めたいです。母親思いの女児…母親へプレゼントするためにマフラーを編んでいた。そのマフラーでクビを吊った。あまりにも悲しい。
 いじめられる学校へなど行くな。生きてさえいてくれれば…

アンデスに道を造った しかも4万キロ!

2010年11月14日 | Weblog
 インカ道は4万キロメートル。日本列島を、直線距離で10往復分です。と、いうより地球の周囲の長さのほうが分かりいいかな。唖然を通り越えて、茫然自失です。車輪のない文化ですから、人と牛馬で造りあげた4万キロメートルの石の道…!

 インカの時代(時代が細分化され、それぞれ○○文明等の呼び方がありますが…細かく書いても意味がない。よって、誠に大雑把ではありますが、「インカの時代」とさせていただきます)の、情報伝達手段は、「飛脚」でした。インカ道を飛脚が走っていたわけです。この飛脚がまたすごい。1日(夜も走るので、24時間)に、280キロメートルを走った。と、いうことは、1時間におよそ12キロメートル走ることになる(何キロメートルおきに飛脚が交代したかの詳細は不明)。箱根駅伝5区2年連続区間新の柏原竜二くん(東洋大3年)が、先月1万メートル(早い話が10キロメートル)で、今季の日本人学生最高記録をマークした。タイムは、28分24秒92。インカの飛脚の速度は柏原選手には遠く及ばないが、酸素が薄い所を走ることと、アンデスのアップダウンを考慮すると、そこそこ速い。

 インカの人々はグレートジャーニーで、中国大陸から渡っていったのですが、インカからヨーロッパを経て日本へまで来ているグレートジャーニーもある。
 トウモロコシ、ジャガイモ、トマト…そのほか、八百屋に並んでいる野菜の大半がインカから来たもの。
 現地ガイドが鼻の穴をふくらませて自慢した。
 「ペルーのトウモロコシは、1,200種類。ジャガイモは、3,000種類あります」話半分としても、大変な数です。

 下の話になりますが…日本人の一部は、「トイレ関係」の話になると、「汚い」とか「下品」とか…そういう人がいるから、学校でウンチができない子が問題になるのです。いいじゃないですか!いいかげんに解き放ってくださいよ!
 日本のトイレの美しさ、清潔さは間違いなく世界一です(わずか、30数カ国を旅しただけで結論づけるのは申し訳ないが)。ペルーのトイレ、中国をはじめとするアジア諸国同様、「使用した紙を水洗トイレで流せない」。たちまち詰まって、逆流!そのことは、「郷に入っては郷に従え」です。問題にすべきことではない。
 で、問題は…ホテル以外の大便所にほぼ共通していると思われるのですが、便器の基礎部分の上に付いているはずのお尻が触れる部分(便座。馬蹄状のもの)がない。過去にはあった形跡はあるが…。なんと、女子トイレでも便座がないらしい。大阪から来た日本人観光客の女の子たちと、話に加わったオバチャンの会話…
 「空気イスって大変だわー!」
 「私は、嫌だから我慢した」
 そこへ、オバチャンが割り込んだ。
 「私はね、あの上に上がっちゃうのよ」
 「へぇーっ!つまり和式にしちゃうの?」
 この会話のあと、空気イス…つまり、尻を浮かせたまま用を足した女の子がさんざんに言われていた…
 「空気イスなんてあんただけやわ!」
 「部活じゃないんやさかい!」

 ペルー旅行では、1ソル(およそ、32円)コインを持っていなければトイレに入れません。ちなみに、「トイレはどこですか?」は、「dónde está el baño (ドンデ エスタ エル バニョ) 」。

 あと…コンドルですが…「4,000メートルの所まで行けば見れるよ」と、教えられましたが…「コンドルは飛んでいかなかった…」
 クスコのガイドも、「子供の頃一度見たことがある」と。40年に一度しか見ていないのかあ!コンドルも絶滅しそうなんだぁ…

ペルーの子供を苦しめる日本人…やめてくれ!

2010年11月13日 | Weblog
 日本人にやめてもらいたいこと…ペルーのあちこちで、ペルーの子供たちに「アメちゃん」をあげる日本人が目立つ!アメをもらった子供達はそりゃあ喜んでいます。アメ配りのオバチャンもオジチャンも、「ドヤ!」という顔。善行のつもりだから始末におえない。
 なぜやめてもらいたいか?…む、虫歯になります!
 ウロス島(ティティカカ湖)の子供達に、歯磨きの習慣などありません。風呂にも入らなんだから(民族の習慣だから、批判するようなものではないけど)。虫歯になっても、歯医者にかかるのに片道40分を葦で編んだ、「トヨタ」と呼ばれている舟でプーノまで漕いでいかなければならない。現金だって、乏しい。
 アメをばらまくことが、子供達を苦しめることになることに気づいてほしい。どうしても、なにかをあげたいのなら、100円ショップで手帳とボールペンでも大量に買って持参し、ばらまいてくればよい。ちなみに私は子供の歓心を買うモノは一切あげませんでした。

 オット、歓心を買うモノはあげませんでしたが、歓心を買う行為をしてしまいました。
 ティティカカ湖からの帰路、地元のプーノには飛行場がない。それで、バスで40分ほど北上し、飛行場があるフリアカという町へ行きました。フリアカから、アレキパ経由リマ行きという飛行機でリマへ帰ろうとしていました。この飛行機は、有視界飛行というなんとも南米らしいもの。そのためか、気象状況を気にすることしきり。定刻になっても、「搭乗開始宣言」がない。空港待合室には、100人ほどの客が。私の席に向かい合った席に、白人の夫婦と2人の子が(男の子と女の子)座っていた。夫婦のでかいこと!推定で、母親の身長は188センチ、父親の身長は204センチ。シャラポアと婚約者のプロバスケットボール選手のような夫婦。よって子供達も背が高い。小学校の低学年と思われるが、150センチはあった。まあそれは、どうでもいい。女の子が、貧相で薄毛の東洋人のオヤジが珍しいらしく、私を観察していた。そこで私はどのような行動に出たか?「なに見てんだよう!」など下品な恫喝はしない。手品を始めました…!その様子にシャラポアが気づき、男の子も手品見物に格好な席へ移動させた。プロバスケも見ないふりをしてしっかり見ている。私の左隣の白人のオヤジは、ネタを盗もうと首を伸ばしていた。期せずして拍手が湧き…気がつくと、待合室の殆どの人が手品見物!柄にもなく顔が紅潮してしまいました。三種類の手品を5パターン見せたところで、搭乗開始のアナウンス。

 シャラポア一家四人は、アレキパで降りた。降り際、私を見つけて口々になにやら言っていた。たぶん、「あなたのような素晴らしい日本人にお会いできて幸運でした。ありがとう」と、言ったはず。「あなたのようにハンサムな日本人を見たことがありません」とも言っていたかも…。(←全く言ってないね!)

選挙に行かなければ罰金

2010年11月12日 | Weblog
 ペルーを走っていると、壁や塀にペンキで「KEIKO」と書かれているのが目立つ。白い地に赤い字出会ったり、その逆であったり…ペルー国旗の紅白を使っている。一文字の大きさがおよそタタミ一畳ほど。「KEIKO」はもちろん「ケイコ」で、どこのケイコかというと、フジモリのケイコ。本名は、「ケイコ・ソフィア・フジモリ・ヒグチ」…合併した銀行みたいな名前。「藤森なのか樋口なのかどっちかにしろ!」というツッコミはおもしろがってもらえないかな。

 ケイコがどうしたかというと、2011年の4月10日に行われる、ペルーの大統領選挙に立候補する。壁のKEIKOの文字は支持者が書いたもの。なかなかの人気です。多分当選するんじゃないでしょうか。
 ペルー共和国前大統領のアルベルト・フジモリさんの娘で、アメリカのコロンビア大学ビジネススクール修了のMBA。2006年の選挙で、国内最多得票を得てペルー共和国議員となっている。血筋・頭脳・人気…文句なし。え?容姿ですか?甘党のおばちゃんといった感じ。ヒグチはどこから持ってきたかというと、フジモリ前大統領の先妻の姓がヒグチだった。ケイコさんは、先妻の子。

 フジモリ前大統領は、25年の刑が確定しているが…「ケイコさんが大統領になったら、前大統領は釈放され、反フジモリ勢力が逆襲を受ける」…これは、もっぱらペルー人の間でささやかれている話。その通りになるでしょう。

 ペルーでは、選挙に行かなければ罰金をとられる。選挙の際、選挙関係の仕事も(抽選か順番かで)当たることがある。これも、サボったら罰金。
 罰金額は、円に換算して、2,500円~6,000円(78~185ソル)。これは、月給の30%にあたる。ちなみに平均賃金は560ソル。

 日本でも、「選挙権を行使しなかったら罰金」と、するとどうなりますか。投票率は間違いなく上がるでしょう。しかしBUT、投票しなかった人からの罰金の徴収が面倒な仕事になりそうです。

ペルーのシーサーと沖縄のシーサー

2010年11月11日 | Weblog
 「しつこいなあ」と、言われるのを覚悟で、グレートジャーニーでペルー(アンデス)へもたらされたと思われるモノについて…。
 「サルカニ合戦」「鵜飼い」「蒙古斑(これはモノではなかったね)」「ドン(これは、アメリカからなのかグレートジャニーなのか不明ですが)」…これらの他に私が発見したモノがあるのです。

 子供の頃の仕事に、「薪割り」がありました。割ったあと、薪を積むのですが、単に積み重ねたのでは、両端が崩れていく。そのために、両端は、「井桁(薪を、上から見て『井』の字形に組む)」に積む。その井桁と井桁の間に薪を積むと崩れない。

 ペルーの田舎では、燃料は、「薪」。当然どこの家でも、薪を割って積んである。積み方は…な、な、なんと日本と全く同じ。両端に井桁を組んで薪を積み上げていました。中国の農村でも、同様に薪を積んでいました。この積み方、グレートジャーニーではないでしょうか。
 ペルーの田舎の薪の積み方に着目し、日本と同じであることを発見した私!さすが、アンティークな日本人。自分を褒めたいです!もっとも、人間の智慧の産物だから、「薪の積み方は偶然世界中同じ」だったら…ちょっぴりがっかりだなあ。

 ペルーの田舎を走っていると…
 屋根の上に、シーサーが載っている!「シーサーは沖縄だろう!ペルーにあるはずがないだろう!」だって?事実だからしょうがないでしょう!

 沖縄のシーサーは…
1 悪霊を追い払う魔除け
 2 屋根の上に置かれる
 3 一対で置かれることもある
 4 元々のデザインは、ライオンもしくはイヌ(ルーツであるインドにもライオンがいました)
 5 民家の屋根に置かれているが、民家の職業には関係ない
 6 古代オリエントやインドにあった風習が、シルクロードを旅して中国についた。そして沖縄にもたらされた。

 ペルーのシーサーは…
 1 悪霊を追い払う魔除け
 2 屋根の上に置かれる
 3 一対にはなっていないが、デザイン自体が雌雄一対
 4 雌雄2頭の牛の後ろに十字架が付いている
 5 元々は、農家の屋根に置かれていた(ホテルの屋根に置かれているのを目撃。つまり農家以外にも普及してきている)

 沖縄のシーサーもペルーのシーサーも、「同じルーツ」と考えていいでしょう。 
 ペルーのシーサーはどのような旅をしてペルーに来たのか?古代オリエント、インド→シルクロードを通って→中国へ→ベーリング海峡を渡り、ロッキーを南下し→アンデスへ…このようなジャーニーだったのでしょうか?夢とロマンがあります!
 デザインが、リャマでも、アルパカでも、ビックーニャでもなく、「牛」。これは、ペルーの人、特に農家が、いかに「牛」を大切にしているかということの表れでしょう。アルパカたちは大切にしないのかって?比較できません。牛は、労働力をもたらし(ペルーの人々はインカの昔から、「車輪」というものをもたなかった。「牛」は彼らにとっていわば車輪だった)、肉・内臓・乳をもたらす。「牛」は、暮らしになくてはならないものなのです。よって、魔除けとして屋根に載せた…。

 一人で跳ぶ縄跳びは、世界中に広がっている。しかし、「長縄飛び」って日本の独特のものかと…。と、と、ところが!ペルーの田舎町で、長縄飛びをして遊ぶ子供達が!「花子さーん、おっ入りぃ・・・」というような歌まで同じ!日本はペルーなのか、ペルーが日本なのか…

クイの町、パンの町 一村一品…

2010年11月10日 | Weblog
 クスコから、バスでプーノへ向かいました(約360km、7時間)。クスコを出ることおよそ1時間。道の両側に、炭焼きのような「釜」が目立つ町にさしかかりました。
 この町は、「クイ」を焼いて食べさせ町でした。町としてクイで特色を出しているわけです。
 ペルーへ行く前の予習で、「クイは大変なごちそう」「クイはテンジクネズミのこと」…ということは知っていました。テンジクネズミと対面して、「なーんだ!モルモットじゃないか!」と少々拍子抜け。ドブネズミのような風体を想像していたもので、「そんなモノが、大変なごちそうかよ?」と、思っておりまして…。
 結局、クイを食べる機会に恵まれませんでしたので(悔いを残した)、味についてのコメントはできません。聞くところによると、「硬めで、脂がのったチキン」ということですから、旨いのでしょう。

 クイの町の次が、「パンの町」。おいしいパンが買えるということで、バスが停まってくれた。パンなど珍しくもない…と思っていたが…珍しいパンでした。直径30センチほどの円盤状のパン。アンは入っていない。しっかりした固さがある。日本のミソパンのような…、メロンパンの外側のような。肝腎の味は、「うっすら甘い」。大きいので、一人で一個食べるのは無謀。値段は、5ソル。円にして160円ほど。日本人の感覚としては安いが、地元の人の口に入る価格なのかなあ?町の名前は、「オロペサ」。パン屋がたくさんある。クイを焼いて食べさせる町と同様、「パンが看板の町」です。

 オロペサを過ぎると、バスは、灰色がかった茶色の荒野をひた走りに走る。標高4300mのララヤ峠で休憩。この時、ライターを持っていた乗客が、「標高4300mの酸素の状況を調べる実験」をした。どんな実験をしたか?
 実に簡単な実験で…実験の様子とその結果は…
 1 空間のA地点で、ライターの火をつけるとついた。
 2 数秒後、再び同じA地点でライターの火をつけようとしたがつかなかった。
 3 A地点から30センチほど離れたB地点では、火がついた。
 4 同じB地点で再び火をつけようとしたがつかなかった。
 この、非常に簡単な実験の結果をまとめると、ライターの火をつけるとその周辺の酸素が燃えてしまい、再びつけようとしてもその部分(地点)には酸素がないから火がつかない。と、まあ、このようなことが分かりました。簡単ですが、おもしろい実験でした。

 この実験から、たくさん酸素を吸う人の近くへ行くと、酸素が薄くなっているということも分かりました。冗談のようで本当のこと。道理で…私は鼻の穴が大きく、酸素をたくさん吸うのです。バスで隣り合わせた乗客(早い話が家人)は、高所で苦しくなり、酸素ボンベで吸入しておりました…。