アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ペルーのシーサーと沖縄のシーサー

2010年11月11日 | Weblog
 「しつこいなあ」と、言われるのを覚悟で、グレートジャーニーでペルー(アンデス)へもたらされたと思われるモノについて…。
 「サルカニ合戦」「鵜飼い」「蒙古斑(これはモノではなかったね)」「ドン(これは、アメリカからなのかグレートジャニーなのか不明ですが)」…これらの他に私が発見したモノがあるのです。

 子供の頃の仕事に、「薪割り」がありました。割ったあと、薪を積むのですが、単に積み重ねたのでは、両端が崩れていく。そのために、両端は、「井桁(薪を、上から見て『井』の字形に組む)」に積む。その井桁と井桁の間に薪を積むと崩れない。

 ペルーの田舎では、燃料は、「薪」。当然どこの家でも、薪を割って積んである。積み方は…な、な、なんと日本と全く同じ。両端に井桁を組んで薪を積み上げていました。中国の農村でも、同様に薪を積んでいました。この積み方、グレートジャーニーではないでしょうか。
 ペルーの田舎の薪の積み方に着目し、日本と同じであることを発見した私!さすが、アンティークな日本人。自分を褒めたいです!もっとも、人間の智慧の産物だから、「薪の積み方は偶然世界中同じ」だったら…ちょっぴりがっかりだなあ。

 ペルーの田舎を走っていると…
 屋根の上に、シーサーが載っている!「シーサーは沖縄だろう!ペルーにあるはずがないだろう!」だって?事実だからしょうがないでしょう!

 沖縄のシーサーは…
1 悪霊を追い払う魔除け
 2 屋根の上に置かれる
 3 一対で置かれることもある
 4 元々のデザインは、ライオンもしくはイヌ(ルーツであるインドにもライオンがいました)
 5 民家の屋根に置かれているが、民家の職業には関係ない
 6 古代オリエントやインドにあった風習が、シルクロードを旅して中国についた。そして沖縄にもたらされた。

 ペルーのシーサーは…
 1 悪霊を追い払う魔除け
 2 屋根の上に置かれる
 3 一対にはなっていないが、デザイン自体が雌雄一対
 4 雌雄2頭の牛の後ろに十字架が付いている
 5 元々は、農家の屋根に置かれていた(ホテルの屋根に置かれているのを目撃。つまり農家以外にも普及してきている)

 沖縄のシーサーもペルーのシーサーも、「同じルーツ」と考えていいでしょう。 
 ペルーのシーサーはどのような旅をしてペルーに来たのか?古代オリエント、インド→シルクロードを通って→中国へ→ベーリング海峡を渡り、ロッキーを南下し→アンデスへ…このようなジャーニーだったのでしょうか?夢とロマンがあります!
 デザインが、リャマでも、アルパカでも、ビックーニャでもなく、「牛」。これは、ペルーの人、特に農家が、いかに「牛」を大切にしているかということの表れでしょう。アルパカたちは大切にしないのかって?比較できません。牛は、労働力をもたらし(ペルーの人々はインカの昔から、「車輪」というものをもたなかった。「牛」は彼らにとっていわば車輪だった)、肉・内臓・乳をもたらす。「牛」は、暮らしになくてはならないものなのです。よって、魔除けとして屋根に載せた…。

 一人で跳ぶ縄跳びは、世界中に広がっている。しかし、「長縄飛び」って日本の独特のものかと…。と、と、ところが!ペルーの田舎町で、長縄飛びをして遊ぶ子供達が!「花子さーん、おっ入りぃ・・・」というような歌まで同じ!日本はペルーなのか、ペルーが日本なのか…