トウモロコシ、米などの穀物に圧力をかけた後に一気に開放することによって膨らませた食べ物があります。ふくらませるので、「膨化食品」。その名称がいろいろでして…
どん菓子、ポン菓子、ポンポン菓子、パンパン菓子、ばくだん、ばくだんあられ、こめはぜ、ポンはぜ、ぱっかん、パン豆、たん豆、パフ、パットライス、ポップライス、ポン、ドン…。
私は、「ドン」が正式名称だと思い込んでおりましたが、日本各地で様々な名で呼ばれている。(以下、「ドン」としま~す)
幼少時(昭和30年代)、行商の膨化食品業者(通称「ドン屋さん」)が地域を巡回して来た。トウモロコシを持っていって、「ドン」にしてもらう。1升マス一杯のトウモロコシが、10倍の10升分の「ドン」となる。これが、おやつでした。ドン屋さんが巡回してくるのが、楽しみでした。
ドン屋さんは、鉄製の「穀類膨張機」を持っている。その回転式筒状の圧力釜に乾燥させたトウモロコシ(大豆、麦、米…。福島県の「塔のへつり」では、栗を入れていました)などを入れ密閉する。圧力釜を回転させながら加熱する。十分加圧されたら、圧力釜のバルブをハンマーで叩いてフタを開ける。釜の中は一気に減圧される。この時、中に入れたもの(トウモロコシ等)は、急激に膨張し、激しい爆裂音を伴いながら釜から勢い良くはじけ出る。はじけ出たモノが散乱しては食品にならないので、釜のフタに大きな袋状の金網の籠を取り付けてからハンマーで叩いてフタを開ける。このときの音が、「ド~ン!」それはそれはすさまじい音がする。
この「ドン」は、中国から日本へ渡ってきた食べ物だと思っていたのですが…、「アメリカ発の食べ物だ」という人が現れまして…。
セントルイス万国博覧会(1904年)で発表されたのだと…明治34年ですから…その頃日本に、鉄製の「穀類膨張機」があったか?「ドン」は、アメリカの「パフライス(米のドン)」の末裔だったのか…。
しかしBUT!中国の田舎では、今も「穀類膨張機」で、「ドン」を作っているんです…(日本でも同様)。機械は黒光り!いい色をしていますよ。100年は使っているんじゃないかと。そういうのを見ると、やはり、「ドン」は、中国発…?
アメリカと中国で同時に発生したものとするのが、いい線なのか?
そして、この度ペルーを旅行して…な、な、なんと、スーパーにも、みやげもの屋にも、「ドンが山積み」。種類も、トウモロコシ、麦、米…多彩。これはどういうことか?考えられることは…
1 インカの時代にすでに、「穀類膨張機」があった。脳外科手術をしていたぐらいだから、ドンの機械ぐらい作ることができたでしょう。
2 1904年以降にアメリカからペルーへもたらされた。
3 グレートジャーニーのとき、中国から「穀類膨張機」をアンデスまで持ち込んだ。
「ドン」は、日本ー中国ーアメリカーペルーをつなぐ、環太平洋の食べ物ということだけは確かです。「たかがドン」などと侮れません。
他の国にも、「ドン」があるのかなあ?
どん菓子、ポン菓子、ポンポン菓子、パンパン菓子、ばくだん、ばくだんあられ、こめはぜ、ポンはぜ、ぱっかん、パン豆、たん豆、パフ、パットライス、ポップライス、ポン、ドン…。
私は、「ドン」が正式名称だと思い込んでおりましたが、日本各地で様々な名で呼ばれている。(以下、「ドン」としま~す)
幼少時(昭和30年代)、行商の膨化食品業者(通称「ドン屋さん」)が地域を巡回して来た。トウモロコシを持っていって、「ドン」にしてもらう。1升マス一杯のトウモロコシが、10倍の10升分の「ドン」となる。これが、おやつでした。ドン屋さんが巡回してくるのが、楽しみでした。
ドン屋さんは、鉄製の「穀類膨張機」を持っている。その回転式筒状の圧力釜に乾燥させたトウモロコシ(大豆、麦、米…。福島県の「塔のへつり」では、栗を入れていました)などを入れ密閉する。圧力釜を回転させながら加熱する。十分加圧されたら、圧力釜のバルブをハンマーで叩いてフタを開ける。釜の中は一気に減圧される。この時、中に入れたもの(トウモロコシ等)は、急激に膨張し、激しい爆裂音を伴いながら釜から勢い良くはじけ出る。はじけ出たモノが散乱しては食品にならないので、釜のフタに大きな袋状の金網の籠を取り付けてからハンマーで叩いてフタを開ける。このときの音が、「ド~ン!」それはそれはすさまじい音がする。
この「ドン」は、中国から日本へ渡ってきた食べ物だと思っていたのですが…、「アメリカ発の食べ物だ」という人が現れまして…。
セントルイス万国博覧会(1904年)で発表されたのだと…明治34年ですから…その頃日本に、鉄製の「穀類膨張機」があったか?「ドン」は、アメリカの「パフライス(米のドン)」の末裔だったのか…。
しかしBUT!中国の田舎では、今も「穀類膨張機」で、「ドン」を作っているんです…(日本でも同様)。機械は黒光り!いい色をしていますよ。100年は使っているんじゃないかと。そういうのを見ると、やはり、「ドン」は、中国発…?
アメリカと中国で同時に発生したものとするのが、いい線なのか?
そして、この度ペルーを旅行して…な、な、なんと、スーパーにも、みやげもの屋にも、「ドンが山積み」。種類も、トウモロコシ、麦、米…多彩。これはどういうことか?考えられることは…
1 インカの時代にすでに、「穀類膨張機」があった。脳外科手術をしていたぐらいだから、ドンの機械ぐらい作ることができたでしょう。
2 1904年以降にアメリカからペルーへもたらされた。
3 グレートジャーニーのとき、中国から「穀類膨張機」をアンデスまで持ち込んだ。
「ドン」は、日本ー中国ーアメリカーペルーをつなぐ、環太平洋の食べ物ということだけは確かです。「たかがドン」などと侮れません。
他の国にも、「ドン」があるのかなあ?