アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

選挙に行かなければ罰金

2010年11月12日 | Weblog
 ペルーを走っていると、壁や塀にペンキで「KEIKO」と書かれているのが目立つ。白い地に赤い字出会ったり、その逆であったり…ペルー国旗の紅白を使っている。一文字の大きさがおよそタタミ一畳ほど。「KEIKO」はもちろん「ケイコ」で、どこのケイコかというと、フジモリのケイコ。本名は、「ケイコ・ソフィア・フジモリ・ヒグチ」…合併した銀行みたいな名前。「藤森なのか樋口なのかどっちかにしろ!」というツッコミはおもしろがってもらえないかな。

 ケイコがどうしたかというと、2011年の4月10日に行われる、ペルーの大統領選挙に立候補する。壁のKEIKOの文字は支持者が書いたもの。なかなかの人気です。多分当選するんじゃないでしょうか。
 ペルー共和国前大統領のアルベルト・フジモリさんの娘で、アメリカのコロンビア大学ビジネススクール修了のMBA。2006年の選挙で、国内最多得票を得てペルー共和国議員となっている。血筋・頭脳・人気…文句なし。え?容姿ですか?甘党のおばちゃんといった感じ。ヒグチはどこから持ってきたかというと、フジモリ前大統領の先妻の姓がヒグチだった。ケイコさんは、先妻の子。

 フジモリ前大統領は、25年の刑が確定しているが…「ケイコさんが大統領になったら、前大統領は釈放され、反フジモリ勢力が逆襲を受ける」…これは、もっぱらペルー人の間でささやかれている話。その通りになるでしょう。

 ペルーでは、選挙に行かなければ罰金をとられる。選挙の際、選挙関係の仕事も(抽選か順番かで)当たることがある。これも、サボったら罰金。
 罰金額は、円に換算して、2,500円~6,000円(78~185ソル)。これは、月給の30%にあたる。ちなみに平均賃金は560ソル。

 日本でも、「選挙権を行使しなかったら罰金」と、するとどうなりますか。投票率は間違いなく上がるでしょう。しかしBUT、投票しなかった人からの罰金の徴収が面倒な仕事になりそうです。