アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ゲーテ療法は効いたらしいが、「○○療法」は怪しい…

2010年11月21日 | Weblog
 ゲーテは、「執筆することにより精神の危機から逃れてきた」。と、いうことはいわば、「執筆療法」。
 私を喜ばせ、苦しめ、その他、
 私の心を動かしたものを 
 一つの形象、一つの詩に変え、
 そのことによって私自身に決着をつけ、
 心を静めるという傾向は、
 生涯、消えることがなかった。

 私は、俳句が大好きで、会心作(自己評価で)を詠むことができると、イライラなど消えます。なるほどなあ!「執筆療法」か!私も、とうとうゲーテ並になってきました(←なってない、なってない)。

 句作もさることながら、私が心を静めるのに効果があるなあと思うものがあります。

 まず、散水です。水を撒くと、大気の埃が静まり空気が清新になる。スッキリします。精神衛生にいいです。庭は落ち着きを取り戻し、野菜や花が喜んでいるのが分かる。「役に立っている自分」を感じ、誇らしくなる。
 さらに、水勢を強めると、「ゴミを流すことができる」。どんどんきれいになる。逃げるゴミをホースの水で追いかける。排水溝へ追い詰めてやっつける。楽しいです。やめられない。「散水療法」、いいです。

 次に、「焚き火」です。チロチロと燃える炎を見ていると、視野が反スパイラルに縮まって気を失いそうになります。その時、面倒なモノを皆忘れています。「焚き火療法」です!
 しかしBUT!この、「焚き火療法」は、今は使えない。なぜか?私の住む町では、「焚き火禁止」なのです。
 畑のものを集めて、燃やそうとしたら隣のお婆さんがすっ飛んできました。「ダメ、焚き火ダメ!」近所に意地悪な人がいて、市役所へ通報するのだという。お婆さんは、通報され、市役所職員にこっぴどく絞られたという。通報者の目星は付いているらしい。しかし、狭いコミュニティなので、騒ぎを大きくしないために黙っているという。
 こりゃあ、焚き火は、療法ではなく、「焚き火症候群」になってしまいます。

「○○療法」というのは…おおむね怪しいかな?
 「尿飲療法」…まだ続けている人って…いないだろうなあ!
 「前世療法」…カンバス地のポンチョを着て、焚き火の回りを踊る…あやしい!「前世」という言葉を使うところがすでに怪しいか?
 「認知療法」…これは、私の専門分野ですが、認知されるまでに時間がかかりそう。
 「免疫療法」…1回の治療費が、おおむね15万円。これは…怪しい療法ではないけど治療費が高い!
 「湿潤療法」…ガーゼと消毒薬での治療ではなく、「消毒しない」「乾かさない」「水道水で洗う」を三原則として行う。コブラに噛まれたり、狂犬に噛まれた場合は湿潤療法をやってられませんね。
 パルス療法…これは怪しくないが怖いかも。ステロイド剤を7年間毎日服用している私には無縁の療法ですがね。
 
 新興宗教は、教祖様が独自の療法を持っているところから始まるものが多い。全て、イカサマですがね。「人は奇跡を見ると信じる」ここを突くには、(イカサマの)奇跡を見せるのが一番ですから。
 イエス様、マホメッド様、お釈迦様もデビュー当初は、「奇跡の療法」ができた。「念仏療法」で、不治の病から救ったり…。
 私の「散水療法」…教祖になれないかなあ。