「アメリカに留学する日本人学生の激減」「若者の海外旅行離れ」…社会問題ではないにしても、社会現象です。これっていいことなのか悪いことなのか…
科学技術立国日本としては、どんどん外へ出るべき。「敵を知り己を知れば百戦危うからず」です。日本には、「無用の用」という言葉がある。留学でも海外旅行でも、したほうがよい。その経験が役立つこともあるから。役立たなくて元々。
ノーベル化学賞の、根岸英一さんが、キッパリとおっしゃっておられた。「若者よ、海外に出よ!」
この言葉に、小田実(おだ まこと)の「何でも見てやろう」を思い出しました。小田さんは、1932年生まれ、根岸さんは、1935年生まれ。同世代です。この世代は、「外を見なければ!」の時代でした。
お断りしておきますが、私はノンセクトラジカルですが、小田実さんと同じ考え方ではありません。小田さんの考え方はよく解らない。左翼のようで右翼のようで…だからノンセクト?私の場合は、どっちでもいいというか(早い話が優柔不断)…難しいことが分からないからノンセクト。
閑話休題。海外旅行についてはともかくとして、勉強のために海外へ出る若者の減少理由は、「金銭面」と「帰国後のポスト」のこと。苦学して海外で学んでも、帰国したら受け入れてもらえる余地がなかった…このようなことであれば、海外など行かない方がよいと判断して当然かもしれない。そのことを十分に認めた上で根岸さんは言う…
「日本はすごく居心地がいい社会なんでしょうけれど、若者よ、海外に出よ、と言いたい。たとえ海外で成功しなくとも、一定期間、日本を外側からみるという体験は、何にもまして重要なはず」
まれにみる素朴な訴えです。早い話が、根岸さんは、「井の中の蛙」ではダメですよってことを言っている。
「井の中の蛙大海を知らず。されど、空の青さを知る」と言う人がお
りますが、空の青さを知って満足してはいけません。満足してしまったら、正真正銘の井の中の蛙。海の青さも、山の緑も、夕日の赤さも知らなければ。せっかくこの世に出てきたのですから。
「頭脳流失」ということば、いかにも島国根性。狭小な料簡。モンゴルが、「力士流失」と嘆きますか?日本ぐらいです、何でもかんでも「守ろう」とする。
大相撲の素晴らしさの一つに、「人種国籍の如何を問わず門戸を開いている」という点が挙げられます。三役に日本人力士が少ない?弱いんだからしょうがないでしょう。武士道・形式美を理解して、かつ強ければ外国人であろうが宇宙人であろうが何ら問題ない。
オット、またまた閑話休題。
根岸さんのお話で、スッキリしたのは、「私は日本の(悪名高い)受験地獄の支持者だ」と言い切ったあのセリフでした。気分がよかった。現代の世相を長刀で袈裟切りにした。「受験地獄の支持者」と言って、まるで悪人のように見せていますが、大好きな日本の今を憂いているのです。
受験地獄と言われた時代に、現代のように殺人事件が頻繁に起こりましたか?頭のいい人も、ボンクラ(スミマセン私のこと)も、皆それなりに勉強したのです。
「高度な研究になればなるほど、基本が大事になる。それを叩き込んでくれたのが、日本の教育だった」と、根岸さん。「強制するな」とかいうバカどもは無視して、徹底的に基礎基本を強制的に叩き込むことが大切なのです。
根岸さんは、フルブライト留学生だった。当時どうやってアメリカへ行ったか?咸臨丸では行かなかった。飛行機で行ったのですが、そのルートが問題。羽田から直接アメリカ本土まで燃料が持続する飛行機がなかった。そのため、途中2カ所で給油してアメリカ本土へ行った。「羽田→ウエーク(ウエーキとも)→ハワイ→本土」こういうルートでした。このルートを知る人もすっかり減ってしまいました。
科学技術立国日本としては、どんどん外へ出るべき。「敵を知り己を知れば百戦危うからず」です。日本には、「無用の用」という言葉がある。留学でも海外旅行でも、したほうがよい。その経験が役立つこともあるから。役立たなくて元々。
ノーベル化学賞の、根岸英一さんが、キッパリとおっしゃっておられた。「若者よ、海外に出よ!」
この言葉に、小田実(おだ まこと)の「何でも見てやろう」を思い出しました。小田さんは、1932年生まれ、根岸さんは、1935年生まれ。同世代です。この世代は、「外を見なければ!」の時代でした。
お断りしておきますが、私はノンセクトラジカルですが、小田実さんと同じ考え方ではありません。小田さんの考え方はよく解らない。左翼のようで右翼のようで…だからノンセクト?私の場合は、どっちでもいいというか(早い話が優柔不断)…難しいことが分からないからノンセクト。
閑話休題。海外旅行についてはともかくとして、勉強のために海外へ出る若者の減少理由は、「金銭面」と「帰国後のポスト」のこと。苦学して海外で学んでも、帰国したら受け入れてもらえる余地がなかった…このようなことであれば、海外など行かない方がよいと判断して当然かもしれない。そのことを十分に認めた上で根岸さんは言う…
「日本はすごく居心地がいい社会なんでしょうけれど、若者よ、海外に出よ、と言いたい。たとえ海外で成功しなくとも、一定期間、日本を外側からみるという体験は、何にもまして重要なはず」
まれにみる素朴な訴えです。早い話が、根岸さんは、「井の中の蛙」ではダメですよってことを言っている。
「井の中の蛙大海を知らず。されど、空の青さを知る」と言う人がお
りますが、空の青さを知って満足してはいけません。満足してしまったら、正真正銘の井の中の蛙。海の青さも、山の緑も、夕日の赤さも知らなければ。せっかくこの世に出てきたのですから。
「頭脳流失」ということば、いかにも島国根性。狭小な料簡。モンゴルが、「力士流失」と嘆きますか?日本ぐらいです、何でもかんでも「守ろう」とする。
大相撲の素晴らしさの一つに、「人種国籍の如何を問わず門戸を開いている」という点が挙げられます。三役に日本人力士が少ない?弱いんだからしょうがないでしょう。武士道・形式美を理解して、かつ強ければ外国人であろうが宇宙人であろうが何ら問題ない。
オット、またまた閑話休題。
根岸さんのお話で、スッキリしたのは、「私は日本の(悪名高い)受験地獄の支持者だ」と言い切ったあのセリフでした。気分がよかった。現代の世相を長刀で袈裟切りにした。「受験地獄の支持者」と言って、まるで悪人のように見せていますが、大好きな日本の今を憂いているのです。
受験地獄と言われた時代に、現代のように殺人事件が頻繁に起こりましたか?頭のいい人も、ボンクラ(スミマセン私のこと)も、皆それなりに勉強したのです。
「高度な研究になればなるほど、基本が大事になる。それを叩き込んでくれたのが、日本の教育だった」と、根岸さん。「強制するな」とかいうバカどもは無視して、徹底的に基礎基本を強制的に叩き込むことが大切なのです。
根岸さんは、フルブライト留学生だった。当時どうやってアメリカへ行ったか?咸臨丸では行かなかった。飛行機で行ったのですが、そのルートが問題。羽田から直接アメリカ本土まで燃料が持続する飛行機がなかった。そのため、途中2カ所で給油してアメリカ本土へ行った。「羽田→ウエーク(ウエーキとも)→ハワイ→本土」こういうルートでした。このルートを知る人もすっかり減ってしまいました。