アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

自分が正しくても、謝っておけば丸く収まる

2011年01月07日 | Weblog
 スーパーで買い物をしていたら後ろから。「危ねえ!」という大声。振り向くと、ショッピングカートを押した70歳前後と思われる顰めっ面のオヤジがいた。「危ねえ!」は、私に対してのセリフ。自分はカートを押している、その進路に私がいたものだから、「どけ!」という意味で、「危ねえ!」と、恫喝がらみで吐いたセリフ。その状況を瞬時に察知した私は、オヤジの小生意気な態度に興奮してしまいましたよ。
 しかし、出た言葉が、「すみません」。内心は、「どこが危ないんだ、コラ!」と、言いたかったけど。

 私に対して、「危ねえ!」と言うオヤジだから、いきなりパンチを繰り出してきたかも知れません。オヤジのジャブは避けることができます。ウィービングやローリングは、マスボクシングで繰り返し練習しているので。オヤジの右フックは、スウェーバックでかわす…。ストレートはどうするかって?もちろん一本背負いです。
 ところがオヤジは、乱闘を回避して、そそくさと去っていった。私のゴリラ顔を見て戦意喪失したのかも。

 ファーマシーで滑り止めの砕石(10kg)を1袋買った。
 砕石は、店の外に置いてあったので、それをかかえて店内へ入った。意地悪そうな女店員が、汚いものでも見るような目つきで、無言でレジ方向を指さした。腹が立ちましたよ。なぜかって?無言でしたが、「なんだオマエ!それを買うのか?レジはそっちだ。金持ってるのか、コラ!」と腹の中で言っているのが分かったからです。
 レジの女店員は、「(その店のチェーン店の)カードはお持ちですか」と、言った。その言い方が、「あーあ!このオヤジの相手はしたくない」といった感じ?何なんでしょう?私より貧相な人なんてごまんといる…。民主党の輿石さんとか…。身なりだって、ユニクロとH&Mで買いそろえたもので、全身黒できめている。帽子も黒で、マスクしてサングラス…。強盗と間違えられたんじゃないかって?砕石を買う強盗がいるか!
 買い物に行って、いやーな思いをさせらる…お金を払うのは私なのですがね。
 レジで、カードをゴソゴソ探していたら、「ハーッ!」と、女店員は、肩で大きく息をしていました。「早くしろよ、オッサン!」てな感じ。舌打ちはしなかったようですがね。接客のマナーもヘチマもなーんもない。それでも私は、「ザケンナよ!オマエラ生きる資格ねえ!このカスどもが!」とも言えず、「ドーモ…」と小声で礼を言って帰ってきました。砕石をかかえて。

 「江戸しぐさ」を学べよ!とつくづく思いました。武士道じゃないのかって?「危ねえ」のオヤジや、ファーマシーの最低レベルな店員たちに武士道は通じない。まず、江戸しぐさからでしょう。江戸しぐさは、人間関係を円滑にするための知恵。江戸時代は、260年以上もの間、戦争のない平和な時代が続きました。その平和で安心な社会を支えたのが「江戸しぐさ」。人づきあい、共生の知恵です。(商人にとっては、いかに生きるべきかという商人道)

 私など、年中「うかつあやまり」です。何でもかんでも、「謝ります」。低レベルな人たちには、ヘコヘコと謝っておけばいいのです。高レベルな人は、高飛車に出てくることはありません。「稔(みのる)ほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」です。よって、謝る場面もない。
 この「うかつあやまり」も、江戸しぐさに書かれている。「あやまり」は解るが、「うかつ」は、どういうことだって?江戸しぐさに出ている例では…人混みで足を踏まれた人が踏んだ人に「うかつでした」と謝る。つまり、本来的に謝る必要がないのに謝る…だから「うかつ」。教えとしては、「悪いのはそっちだ!などと言わずに、被害者であっても謝っておけば人間関係はうまくいくよ」と、いうこと。

 買い物のオヤジも、店員も、「うかつあやまり」の精神を持てば、私のように嫌な思いをさせられる人が減るのになあ…。

駅伝選手には柔道が必要

2011年01月06日 | Weblog
 お正月のTV視聴率ナンバーワンは、「箱根駅伝」だったそうで。私も、母校の「タオルマフラー」を巻いてテレビにかじりついておりました。トイレへ行くときなど、テレビに、「ちょっと一時停止しておいてね」と語りかけて大急ぎ…。実況だっちゅーのってかぁ!

 応援した選手は、(私の母校ではない)東洋大の柏原竜二くん。福島県立いわき総合高等学校時代は、インターハイ、国体、全国高校駅伝のいずれにも出場経験がなかった。ところが東洋大学へ進んでからの活躍ぶりは、私が説明するまでもない。雑草というか、野武士というか、野良犬というか…。その資質を見抜いた東洋大の佐藤尚スカウトも大したものです。なお、無駄な知識として、佐藤尚さんは、中日ドラゴンズの落合博満監督とは、高校・大学の同期。学力日本一の秋田県は、スポーツでも立派な人材を輩出しているのですねえ。
 なお、我が母校は予選会から上がっていったのですが…無惨な負け方をしてくれました…。なまじっか偏差値が上がり、一般入試では、入学しずらくなったなった。スポーツ特待でいい選手を集めるといいって?条件(待遇)が同じなら、みな早稲田へ行くでしょう!そんなわけで…大学のスポーツは…難関校が強くなるという構図の時代です。

 私が、世論はどんな反応を示すか、とても楽しみにしていたこと…それは、レース中に選手が給水係を突き飛ばしたあの事件。マスコミの報道もほとんどないまま済んでしまいました。拍子抜けでした。
 どんな事件だったのか?見ていなかった方のために、おさらいすると…。

 6区の山くだりで、早稲田大の高野くんと東洋大の市川くんが抜きつ抜かれつのデッドヒート。高野くんが市川くんの前へ出たとき、高野くんへの給水係が水を持ってコースへ出てきた。市川くんが来ているので給水係は邪魔をしてはいけないと、高野くんの前に出た。完璧な進路妨害。その時、高野くんは給水係を突き飛ばした。そういう事件だったのです。
 高野くんの行為は、当然。誰も責められない。
 可哀想なのは給水係。きっと前日は実家に電話したでしょう、「明日、駅伝見ていてね。6区の給水係はボクだからテレビに映るかもしれないよ!ブルーレイに録画しといてね」。喜んだのは、給水係の家族。親類縁者・友人知人に電話をかけまくった。給水係の関係者およそ358人が、郷里でテレビに釘付けとなった。「あ、出てきた!カッコイイ!ありゃあ?突き飛ばされた!・・・」このような状況でした。可哀想でした。箱根駅伝史上このような事件は最初で最後でしょう。

 それで、高野くんはさらに話題を提供してくれた。
 カーブで滑って転んでしまった。左斜め前方に転んだのですが、受け身が不十分で左手を打ってしまった。しかし、立ち上がるのが早かった!およそ0.46秒。私はこれまでの人生で、転んだ人をたくさん見てきたが、起き上がりの速さでは高野くんが文句なく一番です。

 駅伝関係者に提案ですが、選手には転倒時に備えて柔道の「受け身」の練習をさせた方がいい。あと、給水係にも受け身の練習を。突き飛ばされたときにケガをしないように…。

祐樹に納得、朋美に納得!

2011年01月05日 | Weblog
「○○力」が流行って、もう10年も経つのにまだ廃れない。「悩む力」「孤独力」「内定力」「居座り力」「流出力」「長州力」…何にでも「力」がつく。おっと、長州力はプロレスラーでした。失礼、失礼。

 スピードスケートの岡崎朋美さんが、「挑戦力」という本を出した。才能があるんですねえ!産休の最中にコツコツと書いたのでしょうか。いつ書いたかはともかく、内容で「おっ!いいじゃないか」と、思える文がありました。どんな文か…
 「目標を追い続ける『挑戦力』がある限り、人は何歳になっても進化することが出来る」
 これは、いいですよ!「挑戦力があれば進化できる」という。「夢が叶う」ではなく、「進化できる」というところが白眉です。

 なぜそのようなことをいうか?有名人が出す本の殆どが、「夢は大きく持ちなさい。必ず叶います」。こればかりですよ!どれもこれも、夢を持て、夢を持て…いいかげんにしてほしい。もうたくさん。青春ドラマじゃないんだから。だけど、斉藤祐樹の、「ボクが何を持っているか分かりました。それは…仲間です!」…このクサいセリフ、斉藤祐樹が言うと、「ああ、そうなんだぁ!」と納得してしまう。クサいセリフが吐ける唯一の例外でしょう。
 
 それで、岡崎朋美さんですが、まだ、「挑戦力」をもっておられる。現在は、産後間もないので腹に晒しを巻いているが、しばらく休んでから競技に復帰する。「我が子に大舞台で滑る母の姿を見せたい」…大舞台ということは、2014年のソチ五輪に出るつもりか!その時は42歳です。 やる気さえあれば、何歳になっても進化できる…そうだよなあ!と、納得できます。

注意報…気象だけではない!

2011年01月04日 | Weblog
 オーストラリアは、夏のさかり。サイクロン通過に伴う洪水被害が深刻化しているという。どのように深刻か?洪水で流されたワニが各地で目撃されているという。そりゃあ、怖いわ!
 水浸しの道路を歩いていたら、誰かが足に掴まってきた。よく見るとワニだったとか…!ようやく水が引いたので片付けに家へ入ったら、ワニが宴会をしていたとか!公園の池など、ワニが総決起集会ですよ。

 そんなわけで、「ワニ注意報」には、失礼ながら笑わせていただいた。
 それで、私のつたない経験ですが…かなり危険な海水浴場へ行ったことがありました。
 それは、町の中心部からかなり離れた海水浴場だったのですが…放送が入ったのです。

 「ただいま、サメが目撃されました。海へは、入らないようにお願いします」…これ怖かったですよー。さらに…
 「熊が目撃されております。砂浜へ入らないようにお願いいたします」
 サメはともかく、なぜ熊が海水浴場へ来るのか?海水浴客が捨てる食べ残しや、缶飲料がお目当て。特に、コーラ、ジュース等の空き缶を器用に掴んでペロペロなめている。とにかく、食べ物を捨てると熊が来る。
 その海水浴場、シーズン中閉鎖になりましたけどね。

 夕方、堤防を散歩していて、「カラスの大群」の中に入り込んだことがありました。「しまった!」と、戻ろうとしたが、退路にもカラスの群れ。数が多いものだから、人間を小馬鹿にして飛び立たない。ああいう状況については、「カラス注意報」がほしかったです。

 空港で、大物歌手を見送りに来ていたのが、暴力団の群れ。そうとも知らず迷い込んだことがありました。一緒に迷い込んだ家人は、「暴力団はいい服を着ている」と、妙な所に感心しておりましたが…。あのときも、「暴力団注意報」がほしかった。

 注意報にもいろいろあるというわけで…今年はどんな「新しい注意報」が出されることやら。

55歳だけど子供には違いない…こども手当を…

2011年01月03日 | Weblog
 「年増子供(としまこども)」という言葉が…。どうゆうことか?
 年増が子を産んだ…と、思ったら違った。
 30、40歳を超えても実家にいて、わがまま勝手な子供のことだという。当然といっては失礼だが、まともな仕事についていないのでしょう。 それにしても、「年増」って何歳以上。江戸時代は、20歳前後を年増、20歳を過ぎてから30歳ぐらいまでを中年増、それより上を大年増といった。
 今、20歳前後の女の子に、「そこの年増さん、駅へ行く道はこれでいいのですか?」とは聞けない。今の年増は、30歳代半ば~40歳前後まででしょうか。

 年増子供が増えている…我が家の近所の引きこもりの子供達と似ている…。
 引きこもりが大きな社会問題になって久しいが…我が家の裏(仮名:裏野さんとします)と、向かい(仮名:向野さんとします)にも引きこもりの子がいる。引きこもり率が高い地帯です。
 裏野さんの引きこもりの子は、推定年齢55歳。男子(男子なので、年増には該当しませんが。年増の定義として、女でなければならない)。55歳なら、「子」じゃないだろうって?87歳の母親と二人暮らし。「子」には違いありません。父親はすでに他界している。
 畑仕事、薪割り、雪かき…全て、87歳の母親がする。驚異的に元気な母親です。(裏野さんでは、冬場の燃料は「薪」なのです。今の日本では非常にめずらしい)
 55歳ぐらいの息子が、いつから引きこもっているのか?原因は何だったのか?不明。インタビューするわけにもいかないもので。
 毎日何をやっているのか?年に2~3度見かけることがありますが…引きこもっておられるわけで…テレビでも観て過ごしているのでしょうか?ゲームに興じているのか…何十年も?

 向野さんの引きこもりの子は、30歳代半ばの女子。正真正銘の年増です。20歳ごろまでは、西町小町と評判だった。10数年経って見かけたときは引きこもりになっていた。その間に一体何があったのか?大体の想像はつきますが…。
 こちらも、母親と2人暮らし。母親は60歳代か?早くに離婚して、文字通り女手一つで娘を育ててきた。

 裏野さん、向野さんに共通する問題は、「お金がない」ということ。裏野さん…現金収入は、母親の年金だけ。薪ストーブで冬を越すのも、酔狂ではなく灯油代を節約するため。着るものも、「それ、どこから出したの?」と質問したくなるような…半世紀も前のもの…。

 向野さんの母親は、良く働く。私の観察では、2カ所でパート従業員をしているらしい。現金収入は、10万円を超えると思う。ただ、娘と二人暮らしといえども、月の生活費が10万円というのはきつい。ゆとりなどあろうはずもない。

 近所ではないが、7人の子に、「こども手当」が支給されている家庭がある。大工である父親の稼ぎより、「こども手当」のほうが多い。口の悪い人は、「こども手当で、親が育てられている」と。法律通りなので、批判する余地のないところ…。
 法律通り、裕福世帯へもこども手当が支給されている…。
 赤ちゃんに手厚いというのも理解できない。子育ての費用は、大きくなるにしたがってかさむ。赤ちゃんのうちはそれほどお金がかからないのです。
 こども手当の捻出は、配偶者控除・扶養者控除を廃止して…。子供がいないか、子育て終了の世帯へは増税となる。配偶者控除・扶養者控除を廃止するだけでは充当できそうもない。つまり、今、手当てが支給されている子供達が、大人になってから一生懸命返済しなければならなくなる…。

 それで、「こども手当て」が今後も続くのであれば、年増子供はともかくとして、御近所の55歳、30歳代の引きこもりの子供にもいただくことはできないでしょうか?
 15歳までだって?それは知っているのですが、87歳の老母が、年金で55歳の息子を養っているという実態がある。このままだと、悲劇が起こりそうな予感がするのです。

除雪が自衛隊の本務? ~雪中で26時間に思う~

2011年01月02日 | Weblog
 昨年末の、「豪雪で300台が立ち往生(西会津)」、このニュースに憤りを感じました。何に憤ったか?豪雪…これは自然現象だからどうしようもない。300台の自動車が立ち往生。これも、たまたま通りかかっての災難だからしょうがない。問題は、「一昼夜、国民を雪の中に閉じ込めた、古色蒼然たる防災体制」です。

 「はやぶさ」が奇跡的に帰還を遂げ、「あかつき」も、6年後に金星を回る軌道に再チャレンジする。そういう国で、大雪が降ったら、一昼夜、車に閉じこめられてしまう。これって、おかしくないですか?「小沢出てこい!」とか「たちあがれ日本と連立したい」とか…些末な話ばかりしていないで、国民の命を守れよ!

 福島県知事(佐藤雄平さん)が、自衛隊へ災害派遣を要請するのも遅い!一昼夜車に閉じこめておくなよなぁーっ!
 西会津町の国道49号は、スリップした大型トラックが道路をふさいで12月25日夜から通行止めになった。積雪でUターンできない後続の車両300台が立ち往生…この段階で、災害派遣要請でしょう!県も国交省も迅速な救出ができないんだから。

 国土交通省(郡山国道事務所)の動きは良かったんじゃないかって?立ち往生していた車に、食料やガソリンなどを配給した。そのことは、何もしないより良かった。チリのサンホセ鉱山坑道の崩落事故の時、閉じ込められた33名の作業員に水と食料を地か700メートルへ届けたのと同じ。救出まで、なんとかもたせる…。救出ではない。

 豪雪といっても、10メートル超の積雪というわけではない。たかだか、「ひざぐらいまで」という証言。その程度で、救出までに26時間かかった…。
 「自衛隊出動後は作業が加速した」という証言…この証言が示すように、いち早く自衛隊に来ていただけば良かったのです。
 結局、命に関わる犠牲者が出なかったのがせめてもの救い。
 教訓として、「自衛隊への出動要請は一刻も早く」「自衛隊は、はやぶさ、あかつきの技術に負けない、天災地変対策をしておく」

 自衛隊は、暴力組織ではなく、災害派遣も本務です。「行方不明者捜索・人命救助」「堤防・道路の輸送」「医療」「人員物資の輸送」など多岐にわたる。西会津の300台立ち往生への派遣は、「堤防・道路の輸送」に該当。除雪した雪の運搬は…「人員物資の輸送」ですかね。「雪」も物資…と、いうことで。それで…「札幌雪祭り」の雪像作りの雪の運搬を自衛隊がやっているのですが…本務だったんですねえ!

水深35メートルのプールは…歩けない

2011年01月01日 | Weblog
 「冗談もほどほどにしなければならないな」と…。高校球児と食事をする機会があったのですが…。職業を問われたので、「プロの…」と言ったところで、球児たちの目が輝き私に集中された。これには参りました。用意した次のセリフが「…アクアウオーカーです」ですから…。球児たちを失望させてしまう…。しかし、ウソをつくわけにはいかない。正直に、「プロの…アクアウオーカーです」と、言いました。
 案の定、落胆の色がありありと…一体私に、「プロの何を求めたかった」のか?このあたり、興味深いところではありますが、球児たちをガッカリさせてしまったことを反省しています。「プロのアクアウオーカー…」については封印します。

 で…、プロではないアクアウオーカーではありますが、旅行に水泳用具は必ず携行。
 トルコでは、ホテルのプールでウオーキングに励んだが、「深い!」。つま先でようやく歩ける。当然体が斜めになると、水没(水中を歩いている)。水深152センチのプールもあるにはあったが、全体的に160センチ超。

 アメリカでは、もっと深かった。飛び板飛び込みのプールかと思いましたよ。底は見えるが、深さが怖ーい!当然、足は底に着かない。よって、アクアウオーキングは無理。で、しょうがないので縁につかまっておりました(救助されそうになりました)。

 ブリュッセル(ベルギー)に、世界で一番深いプールがあるという。  世界一深いプールといっても、アメリカの比ではないだろうと思ったら…最深部で水深35メートルだという!そりゃあ、世界一だわ!水深35メートルのプールでアクアウオーキングできる人間は…ONE PIECEのモンキー・D・ルフィ ぐらいのもの。

 プールの深さの基準は、あるにはある。国際水泳連盟の競技規則で、最低5フィート(約152センチ)となっている。競泳用・シンクロ用のプールの深さは、5メートル程度。飛び込み用は、6メートルぐらいのもの。 スキューバーダイビングの練習プールは8~10メートル程度。つまり、35メートルの深さのプールは、違反でもなんでもないが、「よう作ったわ!」ってとこ。このプール、アクアウオーキング以外なら何にでも使える。スキューバダイビング訓練用のプールとしては最適でしょう。5フィートのプールではスキューバダイビングの練習はできないのかって?できます。しかし、耳抜き、器材の脱着、中性浮力の練習などができない。深場の練習にならなければ意味がない。
 
 アクアウォーキングの何が楽しいのか?筋肉を動かし血流をさかんにするので、流行の言葉を借用すると、「アンチエイジング」に有効に作用する。よって、アクアウオーキングのあとは、達成感、安心感、生きている実感、まだやれるぞというほくそ笑み感…精神衛生上大変良い。

 ただ漫然と歩いているのではありません。元プロですから、うんちくを持っている。歩き方の基本は、レンジウオーキング。肩が水中に沈むくらい歩幅を広くし、両腕を大きく前後に振って歩く。これで、内転筋が鍛えられます。「運動しても痩せない」という人がおられるが、それは内転筋を鍛えないからです。空中でも、大股で歩くと内転筋は鍛えられます。
 膝を直角になるまで持ち上げて歩くのを、「マーチング」と呼んでいます。このように、膝の角度などで、「ニーアップウォーク」「サイドウォーク」「ジョギング(ハイジョギング、ロージョギング)」…まだまだ、いろいろな歩き方があります。それぞれに、前進と後退(フォワード&バック)がある。1時間が簡単に経ってしまいます。
 今年も、世界のプールを歩くぞーっ!