アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ウサギは鳥類か?

2011年01月21日 | Weblog
 ウサギ年…「兎」ではなく、「卯」と書く。ネズミ年は、「鼠」ではなく「子」。ウシ年は、「牛」ではなく「丑」。トラ年は、「虎」ではなく「寅」。
どうして?
 十二支の、「子丑寅卯辰巳…」は、1月~12月の自然を表す漢字の一部を取っている。1月は自然が孕む月。「孕」という字の「子」をとった。2月は母親と、胎児が結ばれる。ひも(紐)で結ばれるので、「丑」をとった。4月は、植物の芽が出る月ですから(植物の)双葉の象形文字である「卯」とした。そこまでは、分かるが、「ウサギ年」と「4月」の関係はなんなんだ?
 できあがった十二支に、順番に動物をあてがった。その順が、「ネズミ、ウシ、トラ、ウサギ…」。そんなわけで、4番目の「卯年」にウサギがあてがわれた…。そんなわけなので、ヒツジが、「羊」ではなく「未」だったり、サルが「猿」ではなく「申」だったりするわけ。

 ウサギの数え方は、「一匹、二匹…」ではない。鳥類でもないのに、「一羽、二羽…」。どうして?
 その1 ウサギは、「鵜(う)、鷺(さぎ)」と、いうわけで、鳥類なので、「一羽、二羽…」。
 その2 僧侶は、二本足(鳥類)を食べることは許されていたが、四つ足(獣)を食べることを禁じられていた。しかし、どうしてもウサギを食べたかった。そのため、「ウサギは二本足で立つから鳥類だ」と、こじつけた。
 どっちの説も、ポンとヒザを打つほどのものではないかな。
 私の経験では、「ウサギの肉」は、鶏肉によく似ていて、鶏肉よりむしろ旨いかも。目隠しして食べたら、ウサギも鶏も区別がつかないでしょう。そんなあたりから、「ウサギ=鳥類」という説が出てきたのではないか…。

 ウサギに関するものとしては、「二兎を追う者一兎をも得ず」ということわざが有名。英語では、He who hunts two hares catches neigher. (または、If you run after two hares, you will catch neither.)
 おもしろいです。何がって?日本語でも、英語でも、なぜか「ウサギ、hare(rabbit)」なのです。野豚でも、ガチョウでも、ジャコウ猫でも良かったのではないか?まして、文化が違う日本と英語圏で一致?
 不思議な気がしますが、実は全然不思議ではないのです。
 「二兎を追う者一兎をも得ず」は、英語圏のことわざを日本語訳したものでした!「輸入直訳ことわざ」ですね。え?以前にも同じことを書いただろうって?ま、ウサギ年につき御容赦を。

子供にビールテイスト飲料は似合わない

2011年01月20日 | Weblog
 目を疑いました。私の後ろでレジの順番を待つていた子供…どう見ても、小学校4~5年と思われる男の子が、どう見ても缶ビールと思われるものを買おうとしている。しかも、平然と!これを見逃して子供にビールを買わせてしまっては、大人として恥だ。

 「ビ、ビール、か、買うの?」
 子供は、逃げるでもなく、怪訝そうに私を見ている…。その時、チラリとビールに目をやると、「これはビールではありません」と書いたラベルが貼ってありました。
 そうかぁ!ノンアルコールビールだったのかぁ!早とちりしてしまいました。自分が赤面しているのが分かりました。
 「お、おじさん、ビ、ビールかと思ったよー」と、何とか取りなしましたが…恥をかいてしまいました。

 だけど、子供がノンアルコールビールを買う姿って、違和感ありありでした。コーラを買う、カルピスソーダを買う…これなら、「お年玉で買うんだな」と、ほほえましいのだが(今時、お年玉でカルピスソーダを買う子っていないか?)ノンアルコールビールを…!
 しかし、どうして、ノンアルコールビールなんだ?素人の感覚として、ビールからアルコールを除いたのがノンアルコールビール。味は当然ながらビール。結構おいしい。価格が普通のビール並に下がれば、切り替えてもいいなと思う。脂肪肝が少しは良くなるかもしれない。
 それを、どうして子供が飲むの?そもそも、なぜノンアルコールビールが開発されたかというと、「ビール好きの妊娠中の女性のため」。子供に飲ませようとしたのではない。

 順法精神の塊のような真面目な人々には、「ノンアルコールビールを子供が買って飲むのは、何の問題もない。それを違和感がどうの脂肪肝がどうのというアンティークマンが時代遅れで古めかしい。ビールテイスト飲料を好む子供がいて何が悪い!」と、言われてしまうだろう。

 運動会の朝、我が子に、「ファイトー!一発ぁーっ!」の栄養ドリンクを飲ませる保護者がおられて、びっくりしたことを思い出しました。
 つまり、私は、「栄養ドリンクやビールは、大人の飲み物」という概念を形成している。
 ステレオタイプと揶揄されても、全くかまわないが、「そうですね。子供がビールテイスト飲料を飲む。ほほえましいですね。法に抵触していませんね」とは、引き下がりたくない。 
 ビールテイスト飲料を子供に飲ませることに、反対です。…私の意見への賛同者は…いないかな…。
 アルコールが入っていない清涼飲料水を、外見や味がビールだからという理由で子供に飲ませない…これでは反対の理由にならない。反対運動をするには、国民の大半が納得する理由が必要。

 <理由の案 その1> ビールの味になじむと、早い時期に本物のビールを飲むようになる…ビールへ早期(中学生のうちから)に円滑に移行してしまうからダメ。
 この理由では…弱いですかね?反論がどんどん来そう。

 <理由の案 その2> 「瓜田に履をいれず李下に冠を正さず」…ビールテイスト飲料を飲んでいるふりをして、本物のビールを飲んでいるんじゃないか?と、疑われないようにしよう。そのために、ビールテイスト飲料を飲まないように!
 これも…だめだな。理由その1より説得力に欠ける。

 こうなったら、奥の手を使うしかない。河合隼雄さんのあれ…「子供はね、例えアルコールが入っていないからといっても、ビールテイスト飲料を飲んじゃいけないんだよ。神様がそう決めたんだから」

給食費未納は大きな問題ではないのか!?

2011年01月19日 | Weblog
 給食費未納問題ですが、まず文科省が公開しているデータを見ていただきたい。

1 未納の子供が存在する学校が55.4%。
2 未納の子供は1.2%。
3 未納額の割合は0.6%。
4 学校の認識としては…
  保護者の意識の問題→53.4%
  日本経済の問題→43.7%

 このデータを見る限り、大した問題ではない…かもしれない。この数字から、「給食費未納問題は、マスコミが大げさに騒ぎ立て、煽っている」とする高名な経済評論家さんがおられる。彼女が書いたものを見ると…
 1 未納額の割合は、たかだか0.6%。2クラスに1人いるかいないかという水準である。
 2 未納の原因は学校の認識が正しいとは限らない。
 3 本当は重大でない問題に大きなリソースが割かれるのは社会的な損失。
 4 日本中の学校が債権回収業務に従事するなんて非効率すぎる。
 ざっとこのような論調。私は怖れています。何を?国民の皆さんが、「なーんだ!給食費未納って大きな問題じゃないんだ。有名な評論家が言うのだから間違いない」と、なりはしないかと。私は、この評論家に全く賛同できません。「変な記事を書いてゴメンナサイ」と、謝罪してほしい気持ちです。

 文科省が公開している数字では、確かに大した問題ではなさそう。しかし、現場では大変な問題となっているのです。
 一番の問題は、殆どの市町村が、学校給食に係わる条例で、「給食費の徴収は、校長が行う」としているのです。つまり、未納の給食費は、校長が支払わなければならないのです。評論家さんは、「未納者は、2クラスに1人」ということですが、6クラスある小学校では、3人いることになります。その小学校長は、3人分の給食費を自腹を切って納入するのです。この状況って、正常でしょうか?
 また、未納に係わり、「学校側が、保護者の意識に問題ありが、53.4%というのも確かかどうか解らないだろう」と、述べられている。
 「保護者の意識の問題です!」と、いうことを如実に物語る例を挙げさせていただくと・・・生活保護世帯の意識が低いです。生活保護費には、給食費も含まれている。つまり、生活保護費を受給して給食費を払わないということは、「無銭飲食して、さらに借金を返さない」という状況。これでも保護者の意識の問題とは言えないかも知れないというのでしょうか?

 生活保護費支給前に、給食費を天引きすることはできない。
 徴収したい学校側としては、生活保護費が支給される日に、当該保護者にくっついて役所へ行き、支給された次の瞬間、奪い取るようにして給食費を徴収するしかない。ここまでしなければ給食費を集められないのです。こんなこと、誰だってしたくない。徴収する側は、正義を行っているのですが、傍目にはどう写っているか?…給食費未納による負の波及、恐るべし!え?正義と言えるかって?大丈夫、マイケル・サンデルの本を3冊読みましたから(大変おもしろかったです。しかし、「これから『正義』の話をしよう」のほうは、活字が小さすぎます)。
 閑話休題。生活保護費支給の窓口へ行って給食費を奪い取る役目は、本来は校長。しかし、「校長にそれはさせられない」と、代役で行ってくださる事務主事の先生もおられる。こういう人には頭が下がります。

 「こども手当てから、給食費を天引きできる」このニュースにもっとも喜んだのは、校長先生でしょう。
 と、いうわけで、「給食費未納問題は、マスコミのでっち上げ、大した問題ではない」との主張を世に出された評論家さん…に言いたい。
 「給食費未納問題は、教育現場の裏面で、もっとも重大な問題なのですぞ!」紙切れを見て、机の上だけで論評するなーっ!

借りたものは返すのが日本流

2011年01月14日 | Weblog
 日本の奨学金の総額は、1兆円。これほどまでに達していたとは!現在奨学金を返済している利用者は、273万人いる。そのうち3カ月以上の滞納者は、21万人を超え、その延滞債権は、2629億円に及ぶ…。
 この事実、この数字を見せられて…どうしたらいいでしょうか?

 日本学生支援機構は、滞納者からの取り立て体制を強化してきた。民間の債権回収業者への業務委託で頻繁な督促をおこなう。返済中の利用者が3カ月延滞した時点で、法的措置を積極的にすすめる。個人信用情報機関にも、延滞者として通知する。

 この日本学生支援機構の措置、厳しすぎるのか?
 厳しいとする意見は、「若者に学ぶ機会を広げ、未来を開くはずの奨学金制度が逆に利用者の生活を圧迫している」と。非正規職員では奨学金を返済でず、厳しい返済計画の判決を受けて途方に暮れている利用者が多いという。

 私は、「借りたものは返す」これが普通のことだと思うのですが。借りておいて、就職がどうのこうのだから返せない。途方に暮れている…だから何なんだ?返す「アテ」がない金を借りるなよ!
 我が家の場合、自慢にもなりませんが、(単に学力が低くて奨学金をいただく権利の範疇に入らなかっただけだとは思うが)私も、家内も、子供達も誰一人奨学金を借りずに社会人になりました。お金がなくて大学へ行けないのであれば、行かなければよい。もしくは、お金を貯めてから大学へ行けばよい。えっ!「教育の機会均等だろう!」だって?そうですよ、「機会は均等」です。しかし、「お金は均等ではない」のです。

 では、若者が学ぶ機会の均等のために、「お金の不均等」をどうすればよいか。つまり、奨学金のあり方ですが…
 日本では、ほとんどすべてが返済を必要とする貸与です。これを、欧米並みに、「奨学金の返済は不要」とする。このメリットは、奨学金を得るために、めちゃくちゃ勉強するので、日本の学力が高くなるという点。デメリットは、その財源ってどこから出すの?という点。

 悪いスパイラルとして、日本国の高等教育に対する公的支出が国内総生産(GDP)比で0.6%(OECD加盟国中で最低)。それに加えての、学生の個人負担の増大…だから奨学金がほしい。大学を卒業した段階で、数百万円の借金を抱えてしまう。
 そこへ持ってきて、「仕事がない」「給料が安い」「非正規の身分」。奨学金の返納を滞納している人…「アルバイト、無職、休職中が56%」という。「年収300万円未満が87%に達する」とも。

 知人に、スウェーデンの大学を卒業した人がおられる。「どうしてスウェーデン?」スウェーデンでは、大学教育は無償。生活費はもちろん自分持ちだが、「生活費給付としての奨学金制度」があるという。この制度を利用できると、自己資金なしで大学を卒業できる。

 日本は、スウェーデン並にはなれなくても、アメリカ並(500万人以上に給付型の奨学金を提供)や、イギリス並(卒業後の所得に応じて返済額を決める)にはできるんじゃないか。

 冷たいようですが、借りる前の契約で返すことになっているのであれば、何が何でも返済する。これ当然。教育の機会均等を推し進めるのであれば、アメリカ、イギリス(オーストラリアもイギリスと同じ方法をとっている)の方式を真似る。スウェーデンのようになれば、完璧ですがね。

あまりにも寒いので、暖かい所を旅してきます。次回は、1月19日(水)に書きます。

菅直人は伊達直人に勝てるか

2011年01月13日 | Weblog
 タイガーマスクからの善意のプレゼントが続々。47都道府県の全てに伊達直人たちが現れた。
 最初の伊達直人は(昨年の12月25日、群馬県)、ランドセル10個のプレゼントだったが、最近は、白菜や土付きの長ネギ、米、現金、毛がにまでも…。ボクシング界から、「あしたのジョー」までプレゼントを持って現れた。さらに、星飛雄馬、月光仮面。そして、なんと、赤胴鈴之助までも!さらにさらに京塚昌子、仮面ライダー…今後何が出てくるか?
 テレビも新聞も、「善意のプレゼント」を褒めそやす。プレゼントを受けた側の職員のインタビューでは、「大変助かります。今後も続けていただきたい」と。

 犯罪が起こると、模倣した連鎖犯罪が起こる。この度は、犯罪ではないので、プレゼント連鎖大いに結構。
 しかし、BUT!「大変助かります。今後も続けていただきたい」…これが問題です。もちろん、「善意」と切り離しての問題ですがね。「お金が足りないから、皆さん寄付をしてよー!」ということに通じる。日本国これでいいのか?そのうちに、政府が、「寄付が足りないから、満足なことができない。寄付しない国民が悪い!」なんてこと…言い出さないでしょうね。

 伊達直人やら、あしたのジョーが来てくれた、「児童養護施設」では、孤児のほか、親から虐待された子や発達障害の子らであふれています。手厚いケアはもちろんのこと、家庭的な養育環境が必要です。ところが、施設基準は何十年も変わっていません。例えば、「1人3.3平方メートル以上」「子ども6人に職員1人以上」。特別養護老人ホームの基準は、「1人10.65平方メートル以上」ですなので、その差の大きさに驚かされます。
 現在、大学進学率はおよそ54%ですが、施設の子供達は、およそ10%…経済的な理由、学習支援の不足…。
 施設側が喜んでいるのは、とにかく予算不足で赤字続き…子供達1人あたり1か月に4万7千円そこそこ。食費と日用品で無くなってしまいます。衣服も、洗い替えが少なく、生干せのまま着なければならない子もいるという。日頃から地域住民からの寄付をいただいている…。全国で3万5千人以上の子供達が児童養護施設にいる…。
 このような状況…善意の寄付はありがたいが、児童養護施設の根本的な改善にはなりません。ランドセルも、白菜も、毛がにもありがたいが、国が頑張らなければならないところ。
家族や地域のきずながうすれ、孤立と無関心が社会を覆っている。その犠牲になっているのが、児童養護施設の子供達。

小沢だ、仙谷だ、内紛だ、内紛じゃないと騒いでいる場合じゃない。「政治」をしろよ菅直人さん! 国の借金は900兆円を超えた…社会保障費の膨張…そのお陰って、児童養護施設の子供達にも及ぶの?
 虎の穴の前で、小沢さんが襲撃の機会をうかがっていますが、菅直人さんには、ここで踏ん張って、伊達直人が感謝する政治をしてほしい…。

冬の生足で汗をかく方法

2011年01月12日 | Weblog
 気温が氷点下の駅での出来事。電車を待つ数人の女子高生が。それぞれ、AKB48と見分けがつかない。ブレーザーにチェック柄のミニスカート!つまり、寒中にコートを着ていない。最大の驚きは、何と…な、な、な、生足っ!つまり、ストッキングもタイツも、股引もはいていない。ヒザの辺りは、寒さで紫色がかっている。そこへ、近所の御意見番のようなお婆さんが通りかかった。お婆さんは、「ありゃー!寒いべさあ!」と、すっとんきょうな声で感想を述べた。氷点下で生足が寒くないはずがない。
 そしてその直後、女子高生の半径5メートルにいた人たちが凍りついた…!女子高生のリーダーらしき長身の子が大声で言った…。

 「オメエの体じゃねえから関係ねーべっ!」
 北川景子並の可愛らし顔と、スタイル…その子が、場末のチンピラのような言葉を吐いた!私ですら、戦慄を覚えましたよ!ただ、お婆さんは状況を全く理解していないのか、平然と改札口へ歩いていきましたけどね。あそこで、婆さまの逆襲があれば、「婆さまVS北川景子」というカードが見られたのに。残念でした。
 怖い世の中になりました…。女子高生が、半世紀も年上の人を罵倒するのですから。「オメエ呼ばわり」ですよ!

 嘲笑されるのを承知で昔の話を…
 生足は、なかった。というか、学校内の暖房が不備で、生足では耐えられなかった。 
 今から半世紀前の小・中学校の朝は・・・登校すると、体育館へ行って、「馬乗り」ですよ。もちろん、体育館に暖房などなかった。
 馬乗りは、二つのチームに分かれる。一方のチームが、「馬」になり、もう一方のチームが、「騎手」になる。
 馬になったチームのリーダーが壁を背に立つ。その股ぐらに次の子が頭を突っ込む。その股ぐらに(後ろから)次の子が頭を入れる。そして、次々と…。臭いこともあるが、そんなものいちいちこだわらない。そもそも、毎日下着を替える子などいなかった。寝小便して布団の中でパンツを着干しして登校してくる子もいた。股ぐらは様々な臭いで…「あ!この臭いはアイツだな」と、分かる。
 「胴の長ーい馬状態」になったところへ、騎手チームが、跳び箱の要領で走ってきて次々にまたがる。そして、馬の背を前方へ進んでいく。騎手が1人でも落ちたらその場で攻守交代。全員が跳び乗り終わると、馬の頭の子供と最後にまたがった子供がジャンケンする。その間に「馬」が崩れたらもう一度「馬」にならなくてはならない。1ゲームで、みんなが汗をかきます。臭いもプンプン。
 この遊び、氷点下で汗をかく以外のメリットがある。
 チームのために、「自分は崩れないぞ」と、頑張るのです。ギリギリまで頑張る。「頑張れというのは良くない」という人たちも、このケースの頑張りには何も言えないでしょう。
 チームのために頑張ることを学ぶ他に、「挫折」を疑似体験することができる。馬から落ちたら負け、馬が崩れたら負けですから、自分が負けの原因になるなんてことは茶飯事。…これは大きいですよ。大学卒業時に、内定が出なくて挫折…立ち直れない…。当時の子供達には、このようなことはないです。挫折なんて毎日何度も経験していましたから。

 「オメエの体じゃねえから関係ねーべっ!」の女子高生…婆さまには強いかも知れないが、挫折に弱いだろうなあ…。
 女子高生グループが、登校後、「馬乗り」をするとどうなるか?生足でも汗をかくし、チームのための頑張りが涵養される。さらに、社会の荒波による挫折を乗り越える力が育てられる…。馬乗りなどやりっこないとは思うが、やればいいのになあ…。

最期まで吸うのがタバコ道…?

2011年01月11日 | Weblog
 そういう調査をする人っておるんかいな?と、マユにツバをつけましたが、実際にいたのだからしょうがない。どんな調査か?横須賀市が行ったもので、「かんだガムのポイ捨て調査」。タバコのポイ捨ても大変な迷惑ですが、ガムのポイ捨てはさらに悪質。バス・電車のシートや、路面に付いたガム…剥がしきれません。衣服に付こうものなら、その衣服、捨てるしかない。

 で、「横須賀市内の繁華街では、かんだガムのポイ捨てが(タバコ値上げ前に比べて)4倍近く急増している」という。逆に、タバコのポイ捨ては、3分の1以下に急減しているという。
 この現象は、タバコをやめるために、ガムをかむ人が増えた。タバコを吸う人は、「道路は灰皿」という無責任な人が少なくない。ですから、かんだガムも道路に「ぺっ!」と、平気で吐き出す。人の迷惑なんてなーんも考えない。

 「値上がりしたからタバコをやめよう」というのは、意味が分からない?と、いうことは、安いから吸っていたわけ?自分の体にタバコが必要だから吸っていたんじゃないんだぁ?!タバコが必要な自分の体のためなら、「値上がりに関係なくタバコを吸い続けるべき」でしょう。

 昨年10月1日に、タバコが大幅値上げされましたが、実際、喫煙者たちは値上げにどのように対応したのか?ガムのポイ捨ての増加という現象から、禁煙しようとしている人が増えたのは確かでしょうが…。そんな知りたがり野次馬のために、インターワイヤードが調べてくれた(サンプルは、1,357人の喫煙者)。電線の会社がそんなこと調べないだろうって?インターワイヤードは、15年も前から、インターネットリサーチ(マルチメディア事業部)もやっているのです。

 禁煙や減煙をした・・・・・・・30.2%
 禁煙・減煙をするつもり・・・・38.7%
禁煙も減煙もしない・・・・・・31.1%

 と、いうことは、値上げに左右されず、タバコは吸い続けるよという人が3分の1いることになる。
 「タバコがいくらになっても、絶対にやめない」という人が、(現在、禁煙も減煙もしない人の)30.1%。そのぐらいの性根が据わった喫煙者であれば認めてあげてもいい。喫煙のリスク?それはもちろん喫煙者が自分でかぶるしかありません。

 どうでもいい話かも知れませんが…値上げに備えて、トイレットペーパーをまとめ買いする現象が起こったことがあった。これは、何ヶ月か後には、元の値段に戻る予想が立てられていたので、庶民の行為(購買行動)としては納得できる。
 納得できないのが、喫煙者の53.6%の、「タバコのまとめ買い」。一生分のタバコをまとめ買いするならいいと思うが、100箱程度をまとめ買いしたところで…それを吸いきったら高いタバコを買わなければならない。「いくらか安く済ませた」と、いった程度。そこまで、ケチでどうしてタバコを吸うのか?勝手だろうって?勝手です。だから、どうでもいい話かも知れないと、前置きしたのです。

 あと、いみじくも、「副流煙を人に吸わせなきゃあいいだろう。人に迷惑をかけていないし!」と豪語する人もいる。実は、喫煙しない人のお世話になる(なっている)部分もあるのです。それはなんなんだって?「喫煙者は病気になる確率が高い…健康保険を使う…健康保険には税金が投入されてる…税金は非喫煙者も納入している」…微々たる額だろう、ケチなこと言うなって?…お金のことは言いたくない。ただ、喫煙者がゼロになれば病人が半分以下に減るかなと…。WHOでは、「喫煙者=病人」という解釈ですがね。

小者を認識しても心安らかにならない

2011年01月10日 | Weblog
 スーパーへ行けば、ショッピングカートのオヤジの態度に腹を立てる。ファーマシーへ砕石を買いに行けば、店員の目つきに腹を立てる。神社へお守りを買いに行けば、神主のぞんざいな態度に腹を立てる。車に乗れば、マナーの悪いドライバーに腹を立てる…ここんとこ、腹ばかり立てている。

 解っているんです。腹を立てると、キラー細胞が増えるということは。しかし、なににでも腹が立つ。「てっぱん」に出ている「駅伝くん」にも腹が立つ。なぜって?無理をして疲労骨折し駅伝に出られなくなったから。あの年齢で、自己管理ができない…ホント駄目な奴。でも、最後には、おのみっちゃん(あかり)と結婚するんだろうなあ。おのみっちゃんも大変だぁ。

 閑話休題。どうすれば、腹立ちをおさえられるか?ストレスを解消できるか?アクアウオーキングは続けている…元プロのアクアウオーカーですから。
 そんな折、ある一文に遭遇し、「しょうがないなあもう」と、イライラを収めるための意識改革に乗り出しました。どんな文かって?

「小器われ晩成もせず永らへて凡器を抱き安らかに生く」
 と、いう文なのですがね。早い話が、「小者は小者らしく生きなさい。心安らかに生きられるよ」ということ。さらに言うと、「人をうらやんだり、妬んだりばかりしていると、ストレスと、フラストレーションで心が疲れ果ててしまう」と、いうことですね。
 つまり、自分は「小者」であるということをきっちり認識するところから始まる。私ども戦後のベビーブーム生まれは、黒字大国時代やバブルの絶頂期を経験しているものだから、ともすれば自分を見失う。「ダルビッシュが5億円で、どうしてオレが3億円そこそこなんだ!おもしろくない、腹立つぅー!」と、なる。(注:ダルは年俸で、オレは生涯賃金ですので念のため)

 と、いうわけで、小者宣言をしまーす!えっ?宣言しなくても知ってるって?腹立つぅー!
 民主党が鉢呂国対委員長を変える?…腹立つぅー!
 楽天・マー君「けがしない体に」…そんな体あるわけないだろう!
 リオ五輪ロゴは盗作?…何なんだ!すぐにバレル盗みするなよ!
 厚労相が職員に有給休暇消化指示…消化したくてもできない国民のことも考えろ!休みたくない職員を休ませることないだろう!
 秋葉忠利広島市長、退任の演説を「ユーチューブ」に投稿…秋葉さんがどうして、問答無用の一方通行を選んだか?流行の半天を着る人ではないと思っていたが?何かあるな、これ。
 新型インフルエンザ患者が急増…そんなもん急増させるなよなーっ!
 119番不具合は誤接続が原因…じ、人災だったのかぁ!
 アンモナイトの餌が判明…その餌とは、プランクトンだった。それって、普通でしょ!ニュースにするなら、餌は、「アンキモ」だったとか…。
 操縦士がコーヒーこぼし緊急着陸…バッカモン!着替えぐらい持って乗れ!と、言いたいところです。が、47年前の映画「不時着」をほうふつとさせられましたよ。飛行機不時着は、機長がコックピットでこぼしたコーヒーが機器を使用不能にしたというもの。操縦中にコーヒーを飲んではダメだろう!
 高齢者の車保険料値上げ…どういう意図があるんだこれ?こういうことで高齢者をいじめて、そのお金を大衆ウケするバラマキに使うんじゃないでしょうね。
 やっぱ、小者を認識しても、腹が立つことが多いわ!

複数のお守りで神様同士がケンカするか?

2011年01月09日 | Weblog
 長女と二男が、「厄」なので、お守りでも送ってやろうと、近くの神社へ「お守り」を買いに行った。初詣の喧噪がウソのように境内は静まりかえっていた。「授与所」という看板の所へ行って、「厄除けのお守りを2個ください」と、言った。
 応対に出たお兄さんが、しどろもどろ…。すると、背を向けていた神主がこちらへ向き直り、「祈祷に来た人の分しかない。祈祷を受けないのなら、これを買え」と、一般的なお守りを差し出した。その態度のぞんざいさ(ぞんざいには漢字がない)に、非常に腹が立ちました。いやしくも、神様にお仕えする神主が、私に対して、「このオヤジは、適当にあしらってもいい」という態度をとる。神社業界、大丈夫か?こんなことでは、潰れるぞこの神社…!

 「いりません」と、ピシャリと言って、とっとと帰ってきました。強欲な神主から、どうでもいいようなお守りを買って持っていたところで、おそらく何らの厄除けにもならなかったでしょう。
 お金でお守りを買うということにも抵抗がありましたし、買わなかったことに何の後悔もありません。

 神様は普段はどこで暮らしておられるのか?神様にも専門分野があり、それぞれ得意分野の所におられるらしい。植村花菜さんのお祖母様によると、トイレにもおられるという。
 もっとも、トイレに神様がおられるという話は、昨年の「トイレの神様」の大ブレークから始まったわけではない。中国では、大昔からおられた。日本にトイレの神様が伝えられたのは、奈良時代。鑑真が中国から連れてきたらしい。トイレにおられる神様の話は、親から子へ伝えられた。私も親から聞かされた。植村花菜さんのお祖母様も、親から聞いたと思います。

 神様がおられる中国のトイレ…(この話を始めると際限がなくなる)万里の長城の究極のトイレ…おそらく今なお存在しているでしょう。私は、究極のトイレの写真を大切に持っています。究極のトイレは、「何もないトイレ」。個室なし、もちろんドアなし。便器なし。それがどうしてトイレと分かるかって?「トイレはここ」という立派な看板が立っていたから解ったのです。日本人の多くは、人前で排便・排尿するのはイヤだと思います。しかし、かの国の人たちって、(全員ではないでしょうが)平気なのです。隣同士、談笑しながらの排便…。それが正しい排便の仕方なんでしょうねえ…?排便は隠れてコソコソするものではない。太陽の下、堂々とすればよいということかな。
 究極のトイレを見たとき、「神様がおられる」ことを実感しました。

 途上国のトイレは、正直言って汚い。神様がいないと思います。
 近年の日本のトイレ…おおむね清潔だが、神様がいなくなってしまったんじゃないかと思います。神様がおられたころの日本のトイレは、「汲み取り式」だった。水洗トイレは神様がのんびり暮らせない。ボヤボヤしていると洗い流されてしまいます。

 厄除けのお守りなんですが、子供達はすでに持っているかも知れない。2つも3つもお守りを持っていると、神様同士がケンカするので御利益がないという説がある。一方、神様がそんな狭い了簡なわけがない。だから、お守りは複数個持っていても何ら問題ないという説も。
 私どもは、後者の意見を採用し、買うことにしたのですが…小銭を儲けようとするような神主からは買わない。さて、どこで買おうか…。スーパーには置いてないでしょうし…。コンビニ?…お守りについては、コンビニエンスじゃないね。

頭頂部の品評会

2011年01月08日 | Weblog
日本人の「謝り方」について、「頭頂部の品評会」と評したものを読んで、大笑いさせていただいた。
 確かに、謝るとき、カメラのフラッシュを浴びて90度腰を曲げるから、頭頂部のドアップを見せられることになる。それがどうして、「大笑い」なのかって?謝罪する人たちは一様に、「ウスゲ(薄毛)」「ヌケゲ(抜け毛)」「ハゲ(禿げ)」である。この状態を「ゲ、ゲ、ゲ」と呼んでいます。(私も人のゲゲゲを笑っちゃいられないが)そんなわけで、頭頂部の品評会は、ゲゲゲの品評会なので大笑い…。

 市川海老蔵の謝罪会見…さすが、役者だと感心しました。海老蔵の謝罪は江戸しぐさの「うかつあやまり」じゃないかって?状況から考えると、ごく普通の謝罪。うかつあやまりなんて上等のものではない。(うかつあやまりについては、昨日のアンティークマンを御参照あれ)
 海老蔵の父親の、団十郎が「私自身、舞台に立つべきか、立たざるべきか迷いがある」と、言っていた。
 これは、うかつあやまりに近いが…計算されたもの。役者じゃのう!ってところ。

 海老蔵も団十郎も、のど元過ぎれば、「七三の道」を無視するでしょう。
「七三の道」も、江戸しぐさ。道路を歩く際は真ん中を譲って少し脇を歩くべしという教え(いましめ)。酒に酔って見知らぬ人に、「おまえ、なんぼもらってるんだ?(報酬はいくらか)」と絡み、「この小者が!」と罵倒する奴が、「七三の道」のいましめを実践しているはずがない。

 初詣の雑踏で、「肩がぶつかった!」と大声を出したバカがいた。江戸しぐさにそのまんまの教えがある。「肩引き」というもの。肩引きは、すれ違うとき、双方が半身になり(肩を後ろに引いて)譲り合う。

 電車の車内広告に、「こぶし一個分つめると、もう一人座れます」と。これも、江戸しぐさにある。「こぶし腰浮かせ」というんですがね。こぶし腰浮かせは、そのまんま、こぶし一つずつ譲り合って、もう一人座れる席を作るというもの。

 江戸時代…庶民に、思い遣りの心が根付いていた時代だったのですねえ!現代?「思い遣り」が「重い槍」になって、どこかへ飛んでいってしまいました。全く、投げやりなんだから…!