アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

八百長を証明したレヴィット教授の計算外

2011年02月08日 | Weblog
 シカゴ大のレヴィット教授とジャーナリストのダブナー氏との共著「ヤバい経済学(東洋経済新報社 2006年)」…この本で、大相撲も取り上げている。どんな取り上げ方か?八百長の分析なんですけど…。
 
 レヴィット教授らの調査…
 1 期間:1989年1月から2000年1月まで(11年間!)。
 2 対象とした取組み:本場所の上位力士281人による3万2000番の取組。
 3 さらに絞った:14日目まで7勝7敗と勝ち越しがかかる力士と、8勝6敗と勝ち越している力士の千秋楽での対戦。
 4 さらにさらに参考資料:7勝7敗の力士の8勝6敗の力士との過去の勝率(千秋楽ではない)は…48.7%。ほぼ五分五分。

 <その結果どうだったか?>
 千秋楽の対戦になると7勝7敗の力士の8勝6敗の力士に対する勝率は、79.6%だった。7勝7敗の力士が、「あと1勝で勝ち越しだ。千秋楽だから、死ぬ気で頑張ろう」と、持てる力を発揮した…?
 そのあとの両者の取り組みも追跡している。
 次の場所での取組(千秋楽とは限らない)では、前の場所で勝った7勝7敗の力士の勝率は約40%。この2人の力士が次の次の場所で対戦すると勝率は約50%に戻る。
 と、いうことは…千秋楽で勝ち越しの星をもらったお礼を、次の場所で返す。だから勝率40%。次の次の場所からは、お互いに貸し借りなしなので対等に戦う…。

 さらにまだある…日本のマスコミで八百長報道が出たすぐ後に開かれた本場所千秋楽では、7勝7敗の力士の8勝6敗の力士に対する勝率は、79.6%ではなく、約50%に下落した…。
 教授らの考察は、「力士たちの間で取引が成立していると考えるのが妥当。大相撲に八百長が無いなどと言えない」。
 
 このようなおもしろい調査をしていた!日本人ではなくアメリカ人が!相撲協会も是非調べてみてほしいもの。非常におもしろいので。

 それで、レヴィット教授らは、「八百長はある」と結論づけているわけですが…千秋楽で、7勝7敗が8勝6敗に勝つのって八百長と言えるのか?日本では、これを八百長とはいいません。
 八百長というのは、「まともに争っているようにみせながら、事前に示し合わせた通りに勝負をつけること」です。

 日本には、人情という言葉がある。千秋楽で顔を合わせた、7勝7敗と8勝6敗、8勝6敗がわざと負ける。事前に示し合わせていないので、八百長ではない。人情ですよ。日本人は人情が厚いのです。
 次の場所で顔を合わせたら、人情で頂いた勝ち星をお返しする。当然でしょう、これを日本では「義理を返す」という。これも示し合わせていないので、八百長ではない。

 では、八百長報道後の本場所千秋楽では、7勝7敗の力士の8勝6敗の力士に対する勝率は79.6%ではなく、約50%に下落したのはどう説明するか?それは、「李下に冠を正さず」です。「八百長をしているのではないか?」と疑惑の目で見られているわけですから、人情をかなぐり捨てたわけ。そのような場合もあるのです。義理も人情も、風向きや空気を読んでの話です。

 と、いうわけで、レヴィット教授らの「大相撲に八百長はある」という結論は、日本人というものを理解していない早とちりということです。日本人は、「義理と人情」の国民なのです。

高見盛に八百長は無理…

2011年02月07日 | Weblog
 大相撲で応援している力士は、高見盛です。引退してくれて清々したのは、朝青龍。
 「パチパチパンチ」「ロボコップのような動き」「勝ったら反り返るほどに胸を張って、負けたら肩を落としてしょんぼりと花道を引き上げる姿」…これらも確かに好感が持てる。しかし、高見盛を応援している理由は、卑怯者にケガをさせられて、「痛みと闘いながら土俵を務めている姿」が健気だからです。
 
 高見盛は、幕内上位から小結に定着し、大関昇進を強く期待されていました。出世が速くて、まげを結う髪の伸びが追いつかなかった。
 2003年のことです。11月場所前の出稽古で、高砂部屋へ行きました。そこには、前の場所で高見盛に敗れた朝青龍がおりました。
 朝青龍は、卑怯にも稽古という大義名分を掲げ、前の場所で土をつけられた報復に出たのです。相撲生命さえも絶たれかねない、「バックドロップ」で高見盛を土俵に叩きつけた。
 命には別状無かったものの、右四つ力士の生命線である右肩を亜脱臼。「もう治らない。ずっと痛みと付き合っていくしかない」と診断されました。その後も相撲をとり続けていますが、幕内下位に低迷したまま。朝青龍という力士、ファンもいるようですが、私は解雇に値する奴だったと思っています。このとき怒ったのが高見盛の師匠である東関親方。「高砂部屋への出稽古は禁止」とした。
 
 八百長発覚にかかわり高見盛は、「どこのばかがそんなことをやったんだ」と、怒りを隠さなかった。

 この初場所、私は両国国技館へ行って来ました。江戸東京博物館で「江」の特別展を見て、その足で国技館へ行きました。徒歩数分なので。
 国技館前の歩道で、何人かの力士とすれ違いました。そして、洋服を着てメガネをかけた力士が前方から来ました。「まげ」はあるが、洋服なので親方だろうと思っていました。その洋服の力士、な、なんと高見盛でした。こんな偶然がある!あわててカメラを出そうとしているうちに、高見盛は「維持員入り口」から建物の中へ入っていってしまいました。その日の高見盛は、負けでした。
 高見盛は、6勝8敗と負け越しがきまって千秋楽を迎えました。対戦相手は、7勝7敗。私は、高見盛の性格上、間違いなく相手に勝ち星を進呈し勝ち越させるだろうと予想しました。そして、結果は…予想通り。
 これって八百長?相手に頼まれたわけでもなく、金銭の授受も無いので八百長にはならないでしょう。高見盛からの、見返りを求めないプレゼントですね。初場所の高見盛は6勝9敗。来場所頑張らなければ、十両へ陥落です…。

 真偽のほどは分かりませんが(某週刊誌)、2007年初場所段階で八百長をしていない力士は、「普天王、岩木山、安美錦、稀勢の里、出島、豊真将、高見盛、栃乃洋、豪風、垣添、玉春日、玉乃島」だという。(今年の初場所段階では、岩木山、出島、玉春日は引退している)
 この情報、しっかり高見盛の名前があります。おや?外国人力士の名前がないなあ?と、いうことは…くどいですが、真偽のほどは分からない情報ですがね。ただ、日本には、「火のないところに煙は立たぬ」という、ことわざがあります。

 なぜ高見盛が八百長に参加しなかったか?「あいつは抜けてるから話が通じない」と、誰も八百長を持ちかけなかったから…という話もあるようで…。持ちかけられても、乗らなかっただろうと信じていますけどね。

日本の伝統的経営が不況を生き抜くコツ…

2011年02月06日 | Weblog
 「ボッシュの超日本的経営」という記事(日経ビジネスの特集)がありました。ボッシュはBoschのこと。ドイツに本社がある世界最大の自動車部品メーカー。我が家の工作場に、「Bosch」の電動工具があるが、はじめは、「Boschが電動工具を作るかよ?某国が作ったニセモノじゃないか」と思っておりました。Boschが作るのは、自動車部品だけではないことが分かり急に大切に扱いだしましたよ。

 Boschがどうして日経ビジネスに取り上げられたかというと、経営が日本的だという。ドイツと日本は同盟国でしたから、似ているといわれるのはむしろ嬉しいが…どのような点が日本的?

 ○ 創業理念である、「モノ作りを大切に」を頑なに守っている。
 ○ 長期雇用、(幹部は)内部昇進。
 ○ 株式は、非上場。
 さらに、高い技術力を持っているので、メルセデスベンツをはじめとするドイツ車がBoschの部品を使っているという。つまり、複数の自動車メーカーに部品を供給している。

 私がよく知る日本のY社(日本国内では、自動車部品をはじめ、電線、ガス機器、空調機器。海外では、自動車機器部門のワイヤーハーネス)と全く同じ。「高い技術、終身雇用、年功序列、株式の非上場」しかも、日本、アメリカ、ドイツ…たくさんの自動車メーカーに部品を供給しているところまで同じ。Y社は、Bosch同様堅調です。どちらかがマネたのか?あるいは偶然の一致なのか?

 日本の会社は、「終身雇用、年功序列」が崩れだしてから調子が出ない、そこへ持ってきてのバブル崩壊。とどめを刺すかのようにリーマンショック。その点、「終身雇用、年功序列」を頑なに守っている会社は、安定しています。 
 株式については、上場か非上場か?昨年、第一生命が株式会社にして株式を上場した。しかし、日本生命は、「株式会社にしない」と宣言している。どちらがいいかを言えるほどの時間が経っていないが、16万円で始まった第一生命の株は、現在13万円台で落ち着いてしまっている。
 ただ、日本生命も新規の契約が伸び悩み、基礎利益は3年連続の減益。財務基盤強化のため、株式会社の資本金にあたる基金を2011年度も1千億円積み増す方針。

 「Boschの営業利益率は8%に達しそうなくらい堅調な数字(日経ビジネス誌)」…おそらく元々は、Boschが日本の経営に倣ったと思います。今、日本の会社は、Boschに倣わなければなりません。
 えっ!「そうゆう事に疎い」って?まったくぅ!すぐ菅さんのマネするんだから!菅さんじゃなくて、Boschのマネをしてください。
 おっと、ふざけている場合じゃない。日本経済が大変なことになっている。「国民に負担を頂く」…とんでもない。日本国民に、チュニジアやエジブトの国民のような思いをさせないでくれ~っ!

大相撲も公教育も指導者が問題

2011年02月05日 | Weblog
 大相撲の八百長が発覚。放駒理事長が、「天地がひっくり返った」と言っていた。相撲は、八百長がつきもの。八百長では聞こえが悪いので、隠語で「注射」と呼んでいる。隠語があるということは、八百長があるということ。「花相撲」での取り組みだって…アトラクションと八百長は違うんだから文句をつけるなって?ともあれ、今更、「天地がひっくり返る」は、ないんじゃないかなあ。

 この度の八百長発覚に係わって、貴乃花の母親(藤田紀子さん)がテレビでコメントしていました。「八百長なんて、とんでもないこと」と。テレビ局がどうして、貴乃花の母親にコメントを求めたか?「若乃花VS貴乃花」の兄弟での優勝決定戦が八百長だといわれているからでしょう?テレビ局も人が悪い。

 千代白鵬…大麻事件の時に、唯一尿検査を受けなかった力士です。理由は、「寝坊した」。どうしてそれが許されたの?午後1時からの検査に寝坊で遅れた?朝稽古はどうしたの?おかしいでしょう!そして、野球賭博。とどめがが八百長。親方は何を指導してきた?大麻、賭博、八百長の元凶を育て、大相撲を危機に陥れた張本人ではないのか?九重部屋には、佐ノ山親方(元千代大海)という親方もいるし…。

 舞の海さんが、言ってました。「稽古嫌いの力士がいるというのがおかしい」と。「親方が稽古させればいいだけの話ではないか」というわけ。それくらいの指導力すらない人が親方になっているという痛烈な批判です。

 指導力というと、世の中の指導者は、皆その指導力を問われるわけです。身近な指導者は、学校の先生。
 大学入試たけなわですが、「リケジョ」という耳慣れない言葉が?「歴女(レキジョ:歴史小説好きの女子)」のことかと思ったが違いました。「理系の大学を目指す女子」のことを「リケジョ」と呼ぶらしい。漢字にすると「理系女」でしょうか。

 いま、教育で求められているのは、若者の特に秀でた才能を見いだして伸ばし、将来の国内外の各分野で貢献できる人材を育成することです。その意味で、女子が理系に進出してくる状況は歓迎すべき事。問題は、その秀でた才能を誰が見いだすのか?誰が伸ばすのか?です。これって…学校の先生ですよね?教育の機会均等は当然。その保障と独創的な人材育成は矛盾してません。学校の先生の使命は重い。
 ところが、かって日本が経験したことがない少子高齢社会が進行している。人口は減少の一途。しかし、大学進学率は5割を超えた。志願者がほぼ定員枠に収まる「全入時代」が到来している。そのため、学生獲得競争のもっとも安易な手段「形ばかりの入学試験(早い話がフリーパス)」になる傾向も生じている。こうなると、学校の先生は、生徒の尻を叩かなくても楽々大学合格。使命は重いが実践はゆるゆるでOK?

 力士は親方が育てる。人材は教育(学校の先生)が育てる。立派な親方もいる。立派な学校の先生もいる。これら指導者の中に1人でも良くない人がいると、大相撲全体、教育全体が押しつぶされてしまいます。
 指導者は、「実力と心」を兼ね備えるよう、日夜努力を続けていただきたい。努力をやめた指導者には、とっとと去ってほしい。
 えっ?国の指導者はどうなんだって?結局そこへ行くのかぁー!

痛くて痒くて困ります ~消費税率の引き上げ~

2011年02月04日 | Weblog
 菅首相は衆院予算委員会(2月2日)で、消費税率引き上げの時期について、「(衆院議員の)任期の終わった後に実施することにしたい。基本的な考え方としては、そういう設計図だ」と、述べました。つまり、実際に税率を上げるのは衆院議員の任期が切れる2013年8月以降ということ。

 痛し痒し…です。

 痛い部分は、消費税率を引き上げて社会保障税とすることで、年金や介護、高齢者医療制度の財源を充実させておく必要がある。そのためには、すぐにでも引き上げてほしい…。

 痒い部分は、所得税・法人税・贈与税・相続税・株取引にかかる税などなど…累進課税なので問題にならない。消費税は、所得に関係なく一律ですから、低所得者に厳しい。年金生活者(この言葉、実際は正しくない。正しくは、「年金を生活費の一部にしている生活者」です。長いので、年金生活者としておきます)にとって、消費税率の引き上げは苦しさに拍車がかかる事になる。消費税率引き上げ時期が少しでも延びると助かる。寄って痒い…。

 「バラマキだ!」「バラマキではない!」…打ち出の小槌があるわけでもないのに、お金は遣えば無くなる。
 「お金がないので、できません」では済まないことがあるわけで…とりわけ、「命」に係わる部分は、お金をなんとかしていただかなければなりません。高齢者の問題ですよ。

 NHKで孤独死を取り上げ、大きな反響がありました。今は、そのほとぼりも冷めてしまいましたが…日本人の平均寿命は男性79.59歳、女性86.44歳。信長の頃から、40年も延び、「人生90年」の時代へと向かいつつあります。なぜ、信長を出したかって?もちろん「江」にちなみまして。ミーハーなもんで。
 私は、西町2丁目町内会第7班の元班長でした。班長をクビになったのかって?1年交替なのでクビになったわけでは…折角「長」が付く役職が手に入ったのに残念でした。次回、班長が回ってくるまでに10年はかかります。おっと、横道へ逸れた…。

 閑話休題。7班は17世帯なのですが、独居老人が4世帯。夏場は気になりませんが、冬場は、雪に埋もれていますので、中で生きているのか?入院しているのか?それとも…?かなり気になります。喜ばしい「長寿社会」ではありません。元班長としては、自分の所属する班で、「孤独死」を出したくないのです。
 元班長とはいえ、なんの権限もない。雪をかき分けて、「生きてますか?死んでますか?」と、訪問するのはためらわれる。

 ここは行政にお願いしなければならないところ。まず、(高齢者など)孤立しがちな人の個人情報を整理する。それを、地域社会(町内会、民生児童委員、人権擁護委員、保護司など)と、共有する。「プライバシーうんぬん?」そんな民主的な事を言っているから、孤独死がふえるのです。 そのことと連動させて、社会保障番号を整備する。そして、福祉制度を相互連携させる(医療や介護)。こうなると、元班長は安心できます。今は、高齢社会ではないのです。超高齢社会なのです。人生90年ですから。 そこで、財源をどうするかという問題。私の萎縮した脳では、「消費税率の引き上げ」しか浮かんでこない。

 しかし、年金生活者としては、消費税率の引き上げは困る。しかし、BUT、消費税率を上げて社会保障税にしていただかなければ、自分自身が孤独死…。だが、しかし、BUT、1日2合の飯を、1.5合にするのはきつい。だが、だが-er、だが-est、年金や介護、高齢者医療制度の財源を充実させなければ・・・。

 今更、犯人捜しをしてもしょうがないが、誰が日本を破産・廃屋状態にした!?「責任者ぁ!出てこ~~~い!」…やはり、出てこなくていいです。どうせ出てきても、「疎いものですから」と、言うのでしょうから。

エジプトの新政府が第一にしなければならないこと

2011年02月03日 | Weblog
 夜間外出禁止令まで出して強硬姿勢だったムバラクさんが、9月の選挙には出馬しないことにしたそうだ。30年間の独裁政治でしたから…。
 エジプト…失業率は10%前後で物価も高い。2008年の食糧危機ではパンの大きさが半分になり、生活はさらに窮乏した。1日の生活費が2ドル(166円)以下の貧困層が総人口の約2割を占めている(国連推計)。公務員の最低賃金は月約4,200円。インフレ率は年率10%前後。富は大統領周辺に集中←これが庶民の怨嗟(えんさ)の的。
 この状況ですから、火がついてしまったら消すことはできない。

 ギザのピラミッドを観光するだけであれば、人柄の良さそうな国民が暮らしを楽しんでいるように見えた。ラクダに観光客を乗せる100人ほどの男たちが、なまけものの象徴のように「グダー」と、していたが、「あの調子で暮らせるのなら豊かなのだろうなー」と、さえ思えた。

 しかし、ギザを離れ南下していくと、そこにはゴミに埋もれたエジプトがあった。
 陸のゴミは、風が吹けば運河に入る。運河には次々とゴミが集まってくる。その状況が、100年、200年と続いた。橋があるとゴミは堰き止められ、ダムの水のように溜まる。水面など見ることが出来ない、ゴミの厚さは1メートル以上あるでしょうから、その上を歩いて向こう岸へ渡ることができる。ズボッと抜かってしまうと悲劇。救出を待っても見えないから助けてもらえない。自力で脱出するしかないが…かなり難しいです。ゴミに混じって、死んだ家畜も…。何でも捨てる…。

 1年前に観てきたのですが、その時は、「クレオパトラの昔は、捨てたゴミは大地に還った。ビン、缶、プラスティック製品など大地に還らないゴミの出現によりエジプトがゴミに埋もれた」と、解釈した。つまり、ゴミ大国エジプトは、政治や国民が悪いのではなく、土へ還らない「ビン、缶、プラスティック製品が悪い」と、漠然と思っていた。 
 しかし、今、はっきり分かりました。政府が政治をしていなかった。国土をゴミ箱にする政府でした。

 ムバラク政権後、イスラム原理主義の政権ができることは間違いないでしょう。当然、反米です。これが世界にとって大変困ることなのですが…。何が困るかって?エジプトには過激原理主義組織「ジハード団」がある。これが、オサマ・ビンラーデンと「世界イスラム戦線」を結成している。「アメリカとその同盟者は軍人、民間人を問わず殺害するのがイスラム教徒の宗教義務」とするイスラム法判断…これが新政府に濃い影を落とす。我々日本人も殺害の対象…無関心ではおれない。

 私が新政府に強くお願いしたいのは…
 イスラム教徒とキリスト教徒がどうのこうの、アラブ諸民族と西欧諸民族がどうのこうの…こんなものは後回しにしてくれーッ!

 まず、「ゴミを片付けろ!」 …です。ギザから古いピラミッドがあるあたりまでの100キロメートルのゴミを片付けるのに、100年はかかる。その頃は、「イスラム教の宗教義務が何か」を、忘れているでしょう。
 ゴミを片付けろ~!

日本人は猿ではない

2011年02月02日 | Weblog
 日本には、「目クソ、鼻クソを笑う」ということわざがある。どんな意味かを説明する好例ができました。

 サッカーのアジアカップ、日本対韓国の準決勝。奇誠庸(キ・ソンヨン)選手が前半にペナルティーキックを決めた後、カメラの前に走り寄って鼻の下をふくらませ(空気を入れたか、舌を入れたか?)、左手で顔を掻く、「猿」の仕草をしました。韓国では、「猿=日本人」。日本人を小馬鹿にするジェスチャーが猿の形態模写。これって、「目クソ、鼻クソを笑う」です。日本人が猿に似ているということでしょうが、日本人と韓国人の区別ってつきますか?全く同じでしょうがあ!目クソが、鼻クソを笑うとは!奇をてらったな。

 奇選手のそのあとが良くなかった。猿顔をして日本人を侮辱したことに対し、韓国国内から批判が噴出したものだから、言い訳に出た。
 日本人サポーターが、侵略の象徴である旭日旗を振っていたのを見て涙が流れたので、その仕返しとして猿顔セレモニーをした…。そ、それなら日本人側も良くない…と思いきや…どうやら様子が違う。

 実際には、観客席に旭日旗はなかったらしい。また、キム・ヨナ選手の顔写真の目だけをくりぬいてお面にした日本のサポーターがいたから猿顔セレモニーに出たという話も伝わっているが、それも誰かがでっち上げたことらしい。
 旭日旗もキム・ヨナのお面も無かったであろう証拠に、奇選手は、猿顔セレモニーをした理由を撤回したのです。そして、新しい理由をつけた…
 
 「猿顔は、日本の人々へ向けたものではなく、人種差別主義者たちに抗議の意味を込めた」というもの。
 この、人種差別主義者というのは、誰を指しているかというと、スコットランドのサッカーファンのこと。奇選手は、スコットランドのセルテックに今も所属しているのですが、人種差別を受けていたのです。
 中村俊輔選手もセルテックスにいたのですが、練習で、中村選手が一人だけ黄色いビブスを着せられたりしていたのです。つまり、「日本人は、イエローモンキー。猿は黄色いビブスを着て練習しろ!」というわけ。こういう実態があるのです。奇選手と中村選手…どちらが猿顔か?目クソと鼻クソです。

 日本では、猿顔セレモニーについて特段大きな騒ぎにはならなかった。日本人は、大人ですから。ところが、人種差別の地域と指摘されたスコットランドは治まらない。有力誌で奇選手を批判している。奇選手…ふざけ半分の猿顔で、職を失ってしまうかも知れません。

 アジアカップ、決勝ゴールを決めたのは、日本に帰化した李忠成選手。在日韓国人だったので、これまでかなりの差別を受けてきたことでしょう。日本人も人種差別をしてきたのです。
 李選手が、韓国ユース代表候補で(韓国に)招集されたことがあった。その時、韓国選手から、「在日の子がここ(韓国)になぜ来たの?」「半日本人」などと卑下された。韓国語が下手なため、無視されつづけたとも。そんな状態でしたから、日本への帰化も当然です。  

 ゴールを決めたあと李選手は、矢を放つパフォーマンスをしました。誰を侮辱したポーズかって?侮辱も差別もしていません。李選手は、サンフィレッチェ広島の選手。「サン」は「三」、「フレッチェ」は「矢(イタリア語)」。そんなわけで弓を引くポーズ。サンフィレッチェは、毛利元就の「三本の矢」の故事から。

 毛利元就の「三本の矢」は、一本の矢なら簡単に折れるが、三本束ねると強い力になるという教え。侮辱だ、差別だ、その仕返しだ。さらにその仕返しだ…すくなくともスポーツの世界には似合わない。日本も、韓国も、スコットランドも、みんな仲良く力を合わせて世界平和の礎になろうよ。人種差別は絶対にダメ!

 いいか韓国!今度猿顔をしやがったら、キムチで絞めるぞ!
 コラ!スコットランド!俊輔の仇討ちをしてやるからな!日本人は、人間なんだぞ!
 ・・・おっと、格調高く締めくくったばかりなのに…罵詈雑言。日本人を猿といわれると…つい興奮してしまって。

「ユウカンマダム」に新種が登場

2011年02月01日 | Weblog
「ユウカンマダム」という言葉があります。
 草分けは、「有閑マダム」。時間・金に余裕があり遊びに時間を費やす夫人のこと 有閑とは「生活に余裕があって、ひまが多いこと」。
 「マダム」はもともと、「既婚女性に対する敬称」、あるいは、「バーや喫茶店などの女主人」でした。しかし、今は…単に、中年女性のことか?

 「夕刊マダム」もおられる。ダイエットをしながらお小遣いを稼ぐ目的で、夕刊配達のアルバイトをする家庭婦人のこと。
 「勇敢マダム」は、その漢字の通り勇敢なマダムのこと。名前の起こりは、ひったくりに遭ったマダムが、追いかけて、しつこく追いかけて、とうとう犯人を捕まえた事件。足が速いという問題ではなく、実に勇敢!
 「憂患マダム」…心配して悩むマダム。世の中で一番庶民的なマダムが、憂患マダムでしょうか?

 「嵐」のコンサート。私は行ったことがないが、行った人の話では、「40~50歳代の女性。いわゆるマダムの多さに驚かされた」という。そういえば、「氷川きよしショー」のお客は、マダムが中心なんだとぉ。古いが、「ペー様」のファンもマダム勢だった。「韓流=マダム」という式ができたのがペー様以降のことです(ペー様は、林家ペーではなく、ペ・ヨンジュン)。
 石川遼選手の追っかけもマダムが主流。これにより、男子ゴルフにもギャラリーが付き始めるなど経済効果がたいへんなものという。

 今やマダムは、日本の一大勢力になっています。なにしろ、「ヒマ」で「お金」を持っている。これは、強い。
 で、斎藤祐樹選手…千葉県鎌ケ谷市の2軍グラウンドは、佑ちゃんを一目見ようと、連日2,000人を超えるファンが押しかけていた。地元の人たちが唖然とするほどの経済効果をもたらした。
 沖縄県名護市のキャンプが今日から始まる。昨日の那覇空港や名護の球場は…人があふれていました。お目当ては、もちろん祐ちゃん。集まった人たちの性別年齢層は…?50%は、マダムでした。今日からの名護市は、マダムの群が走り回ります。

 祐ちゃんを観に集まるマダムのことを、「祐観マダム(ユウカンマダム)」というのだそうで。テレビのワイドショーが名づけた。上手いなあと、感心させられました。

 マダムの分類は、「有閑マダム、夕刊マダム、勇敢マダム、憂患マダム、そして祐観マダム」五種類、になりました。
 我が家荷は、サッカーマダムがおります。アジアカップ優勝ですっかり気を良くしておりまして、今朝も上機嫌は続いています。一大勢力どころか、我が家の最高意思決定君主です。上機嫌ですと国民…ではなく私も安心。