アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

スポーツ選手よ、応援の強要は…

2014年01月20日 | Weblog
 「~するんで、応援よろしくお願いします」
 これ、スポーツ選手がインタビューの締めくくりで使う決まり文句。
 「~するんで」…これにも違和感があります。「~しますので」「~しますから」というべきでしょ。まあ、これについては目をつぶりましょう。
 問題は、「応援よろしくお願いします」のところ。これは、「応援してください」という意味。だいたいやね!スポーツマンが、「応援してください」というのは、三流漫才師が、「みんな、笑えやぁ!」と、言うことと同じ。漫才師が客に、笑うことをお願い?強要?噴飯もの。三流司会者が、「みなさん、今一度温かい拍手を!」ってのとも同じです。拍手は強要するものではありません。まして、拍手に温度差があるのか?「温かい拍手」…ないでしょう。「下手でしたねえ!皆さん、冷たい拍手を!」これもない。だけど、「冷たい拍手」なら、少しは笑えますがね。

 スポーツ選手は、応援を強要してはいけません。「皆さんが、応援したくなるようなプレイをします。応援したくない人は、応援しなくても良いですよ」…口に出さなくても、基本的にこのようなスタンスをとるべきです。
 でもなにか言葉を発しなければ、ファンの皆さんに申し訳ないでしょうって?そこですよ、真価が問われるのは!「~するんで、応援よろしくお願いします」に頼らないで、自分で磨いた言葉でインタビューをしめくくる…これが大切。

 いちゃもんついでに…。
 「元気をもらいました」…冗談抜きで、「元気」って、もらったりあげたりするものですかね?もうすっかり日本語として定着しているようですが、どーも使いたくない。背筋がこそばゆくなります。
 この言葉、むしろ第三者を思いやる言葉として広く使われているという見方もできるかなあ?「天童よしみの歌に元気づけられました」こう言えば、第三者は、「ああ、この人は元気づけられたんだな、いがったいがった」と、喜びます。

 マラソンランナーだったQチャンがよく使っていた言葉は、「背中を押された」でした。「沿道の皆さんに背中を押されて、優勝することができました!」…アノネ、レース中に背中を押されたら、失格ですから!(ランナーが、ランナー以外の人に触れたら失格)この度の箱根駅伝で、山梨学院大学のランナー(2区の留学生)に監督が触れました。その時点で、山梨学院大学は棄権となりました。「背中を押す」…これは大変なことなのです。
 「背中を押す」の解釈が違うだろう!背中に触れてプッシュするのではなく、「勇気づけられた」「元気づけられた」ということだろうって?ハイハイ、知ってますよ。ウケあいという思いが私の背中を押したものでつい…。

2億3千万人の出生登録がぁ…ないっ!

2014年01月19日 | Weblog
 全国中学生人権作文コンテストの作品の中に、「クイズの景品に赤ちゃん」という中2の女子の作品がありました。パキスタンでは、捨て子は生き延びてもストリートチルドレンになり、自爆テロ犯として利用される。子どもがほしい人にもらわれた方が幸せ…。赤ちゃんを景品にしたクイズ番組は、捨てられた赤ちゃんの未来と人権を守った…。
 捨て子問題、日本では、身近な事ではないが、「グローバルにものを見、考える」時代にあっては、看過できない。中学生が、このことに衝撃を受け、人権作文に書いた。日本の中学生、グローバル思考ができるようになりました。

 国連人口基金の「世界人口白書2013」は、「母親になる少女」のタイトルで、発展途上国の思春期の妊娠問題に焦点を当てています。その内容には、唖然とさせられました。
 18歳未満の少女の出産が年間730万件に上る。ここまでは、「そうですかぁ!」ぐらいの印象。そ、そのうちの200万件を15歳未満の少女が占める…この数字で、「えっ?」と、固まりましたよ。
 思春期の妊娠は、ほとんどの場合、少女たちが選択したものではないはず。「貧困」「児童婚を容認する家族・地域社会からの圧力」「性的暴力」…少女たち自身の力ではどうにもならない状況の中で起きる…。

 国連児童基金でも報告書を公表しています。テーマは、「子どもの出生登録の問題」。世界で5歳未満の乳幼児のうち、35%に当たる2億3千万人もの出生登録がされていない…。されていない!ナイジェリアの打楽器奏者、カクラバ・ロビさんが日本へ来たとき、「戸籍がないから、パスポートを取得するのに手間取った」と、言っていましたので、アフリカでは国によっては戸籍がないんだなあとうすうす気づいてはおりましたがね。21世紀の現在、2億3千万人もの出生登録がぁ…ないっ!と、いうことはその子たちは、学校教育、社会保障の対象外。野生生物か?

 世界ではいまなお多くの子どもたちが、未来を奪われ、社会から排除されている。 日本の片田舎の中学生が心をいためて心配し、作文に書いています。日本の大人としては、子どもたちの人権にかかわり、なにかアクションを起こさなければ…。アクションの前に、「目を向ける」だけでも…。

公共マナーにかかわる鬱憤晴らしへの鬱憤晴らし…?

2014年01月18日 | Weblog
お正月の3日に東京のJR有楽町駅付近で起きた建物火災。東海道新幹線が大幅に遅れるなど、電車の運行に大変な支障がありました。その日、私は羽田へ行こうとしていましたが、娘夫妻が車で送ってくれたので混乱に巻きこまれずに済みました。電車を使っていたら、予定の飛行機に乗れなかったでしょう。

 東京の電車運行で時折出くわすのが、「人身事故で運行休止。復旧のメドはつきません」というアレ。駅員に罪はないのに、必ず詰め寄る人がいる。若者が駅員を責めている所は目撃していません。文句を言うのは、羞恥心という漢字が書けないであろう年配のオヤジかオッカサン。

 では若年層はどうやって、電車が動かない鬱憤を晴らしているのか?
 3日のJR有楽町駅付近の建物火災のときのツイッター投稿…
 ある女性が、車内で立っていた子連れや年配客をグリーン車の空席に座らせるよう車掌に提案したという。提案を断られた女性は、むかっ腹を立てたらしく、ツイッターに投稿…
 「やさしくなーい。こんなときの規則なんてグシャグシャしてポイじゃ」
「ポイじゃ?」若年層がこんなふうに書くかなあ?ともあれ、これが議論を呼んだのだそうで…いかに暇な人が多いかということでしょうか?どんな議論を呼んだか…この投稿に対する批判、批判に対する批判、共感…。圧倒的に多かったのは、この投稿に対する批判だったんだと。その場の思いつきで正義の味方を気取った提案をされても車掌さんは困りますよ。JRを批判しているようなツイートは、大方には受け入れられなかったらしい。鬱憤晴らしが、ほかの人の鬱憤を増幅させるハメに。

 一昨年だったか、さかもと未明さんが飛行機内で泣く乳児にコラムで不快感を示しました。その時、私も意見を書きました。公共空間での自己主張は、石橋を叩いても渡らない…それぐらいでなけりゃね。さかもと未明さんに批判が殺到したのは言うまでもありません。泣くのは乳児の仕事じゃ!
 この暮れからお正月にかけて、東京で電車にかなりの長時間乗りました。やはり気になったのは、ベビーカーでした。混雑していなかったから何事もありませんでしたが、混んでいたら乗客の冷たい目がベビーカーを押す親たちに向けられていたと思われますね。
 電車内での化粧はなかったかって?…それって、国会で公共マナーとして認可されたんじゃなかった?それくらい普通にお化粧されてました。

 このところ露出度が高い元ライブドア社長のホリエモンさん(堀江貴文さん)が、公共マナーについてツイートしました!電車内で泣く子供について…
 「舌打ちするくらいいいんじゃないか」
 「単純に不快」

 堀江さんがどう思おうと勝手です。だけど、どうしてそれを、「ツイッターという手段で公表するのか?鬱憤晴らし?」。えっ?それこそ勝手だろうって?まっ、そうですがね。
 子どもを静かにさせる対策を取らない親に疑問を呈したツイート。当然ながら、賛否両論がわき起こるわな。
 「公共マナーは鉄板炎上ネタ」…これはもう、格言化されていますからね。

 当面の私の公共マナーネタは…
 スポーツジムの風呂の洗い場で、背後の客のシャワーが私にかかるのです。
 「かかってますよ」と、言ってもほとんどが知らんぷり。というか、言いがかりだと思っている。ケンカしてしまっては今後面倒。困ってます。
 同じく、ジムの更衣室で水虫の手入れをする人がいる。それも、ひどい水虫!困ってます。間違いなく感染させられます…。
 うーん、枚挙にいとまがない。私の公共マナーネタ、ツイートしても炎上する危険はないと思います。賛同してくれる人は多いでしょうけどね。見知らぬオヤジが体を洗う水がかかるのは、皆さん嫌なはず。水虫になりたい人も少ないかと。もっとも私は、ツイッターなるものはやってないんですがね。

 ネットの普及が公共空間のストレスを可視化しましたね。どうして、公共マナーの話題が炎上しやすいかは、マナーが向上した事が、逆に過重なストレスを招いていることの裏返しでしょう。鬱憤晴らしへの鬱憤晴らし?
 マナーなんて、時代や人によって簡単に変化するものです。「これが絶対正しいマナー」なんてものはない。情報が多いネットの良さかも知れませんが、時代や人の「マナー観」が、分かりやすくなっています。「この意見、自分とは違うけど、いいんじゃないの」と思えば、炎上などなくなります。えっ?「炎上しなければつまらんだろう!」って?そ、そうゆう目的ならどーぞ御随意に…。

気を失いそうになる…気のせい!

2014年01月17日 | Weblog
 昨年11月ごろから、立っているときに、倒れそうになるのです。意識も、「スーッ」と、消えそうになる。「アッ、ダメダ!」と、気持ちを強く持ち、意識を失わないように拳を強く握って体に気合いを入れてなんとかやり過ごします。
 「これは、脳がおかしくなっているな」と考え、徒歩5分のところにある脳神経外科へ。ところが、MRIでも首の血管のエコー検査でも、「異常なし」。「異常なし」に、不満はないのですがね。

 では一体どこが異常なんだ?「心臓か?」と、いうわけで、循環器科を受診。24時間心電図を記録する、「ホルター心電図」なるものを装着したり、「心臓エコー検査」をしたり…しかし、「異常なし」。不満はないのですが…そんなはずはない。事実、心臓が止まりそうになるんだから…!

 意識を失いそうになったり、心臓が止まりそうになると感じるのは、「めまい、立ちくらみ」なのかも知れない。「めまい、立ちくらみ」は、週刊誌の広告によると、「起立性調整障害」という病気らしい。それかも知れない。きっとそうだ!
 「起立性調整障害」なる病気は、何科を受診すればいいのか?
 トレーニングジムで時折見かける、病院勤務の人(医者ではない。検査技師らしい)と、ジムの風呂で一緒になった。
 「起立性調整障害って、何科にかかればいいのかねえ?」と、水を向けてみた。
 「お孫さんがその障害なんですか?」という意外な反応。「2歳の孫が、起立性調整障害になるはずないだろう!老人の病気だろうが!」と、言ってやりたかったけどなんとか抑えた。

 「わ、私なんですけどね」と、曖昧な薄笑いを浮かべて言った。冷静に考えると、私が卑屈になる必要などなかったんですがね。
 反応は、「無言」。私を一瞥して、浴槽を出て洗い場へ。

 全く態度の悪い検査技師である。それにしても、その態度はどういうことなのか?帰宅して、インターネットで調べてみたら…
 「起立性調整障害は、思春期に発症…」そ、そうだったのかぁ!検査技師が無言だったわけが分かりました。私(高齢者)に、おちょくられた(小馬鹿にされた)と、勘違いしたのでしょう。私は単純に、起立しているときに調整に障害があってフラフラするから、年配者の障害かと…。

 「病気は思春期が終わり体が安定すれば、ほとんどの人は治る」…個人差ってものがあるだろう!私の場合、昨年11月から、思春期になったんだよ!65歳だけどね。こういう負け惜しみも通じないかな。

 それにしても、この体調…脳でも心臓でもない…と、なると「薄毛」か?
 薄毛では、心臓が止まりそうにはならないかな?小学生ってカワイイですよ!私の後頭部(薄毛)を見て、「髪、みじかいね!」って言うのです!「ハゲだね」とは言わない。うーん、小学生は大人を傷つけない…。
 私の体調…運動しているときと、お酒を飲んでいるときは、絶好調なんですが…。

友だちを傷つけながら優勝しても…

2014年01月16日 | Weblog
 時々訪問する小学校…授業を見ていると、「班対抗」に出くわします。「競争は良くない」という考えの先生も少なくないと思うのですがぁ…個人ではなく、「班」になったら競争もいいのでしょうかねえ?学校対抗も気にならないらしい。
 「姿勢のいい班から、休憩に入っていいです。はい、3班OK…6班OK…」
 姿勢については、競争もいいでしょう。問題は…
 「全員がプリントの問題に正解した班から…していいです」
 こうなると、競争大好きな私でさえ、「エッ?」。

 すこぶる飲み込みが悪い子がいる班は、いつもいちばん最後になってしまいます。救いは、飲み込みの悪い子は、「自分のせいでみんなが迷惑している」とは考えらえないところでしょうか。

 「一人一秒のプレゼント」というエッセーに載っている話は…
 先生は、脚に障害のある男の子から「ぼくが走ると負けるから」と運動会のクラス対抗リレーに出ないと告げられていた。クラスの一部の子が、その男の子がいるかぎり1等にはなれないと話しているのを偶然聞いてしまったからだ。
 翌日、先生は問いかけた。
 「リレーは、みんなが力を一つに合わせてがんばるところが素晴らしいんだよ。大切な友達を傷つけながら優勝したって、何がうれしい?」
 先生の言葉に沈黙が続いた後、ある男の子が手を挙げる。
 「クラスみんなが一人1秒速く走れば38人で38秒速く走れる。そしたら勝てるよ」
 その日から子供たちは毎日遅くまで練習を重ね、クラスは1等になった。

 いい話です。ところでこのクラス、1位になれなかったら、足の遅い子が責められたのでしょうか…。
 先生が問いかけた言葉、いいですよ。100点満点として99点です。1点引いたのは…「足が遅い」「(学習面の)飲み込みが遅い」そんなことは皆違うことであって問題にすることではないんだよ。このことを、敢えて付け加えてほしかった。 
 クラスで、「練習、学習すれば、1位になれる」というわけではない。蓮舫さんじゃないけど、「2位でも3位でも、最下位でもいいじゃないですか!みんなで目標に向かって頑張ったんだから」。

銃弾…一発80円!命が80円…

2014年01月15日 | Weblog
武力衝突で治安情勢が悪化する南スーダンに展開中の陸上自衛隊が、韓国軍に対し小銃の銃弾1万発(約80万円相当)を無償で提供した。
 スッタモンダの挙げ句、返してもらうことになったようですがね。なんなんだぁ?

 銃弾の提供、問題にされるのは当然だし、一応問題にしておかなければならない。えっ?世論はそんなこともう忘れたって?いいんです。法的にどうのこうのは関係ない。1万発が80万円。と、いうことは、「1発=80円」。このことに驚きを感じています。恐ろしいのは、80円で、一人の命を奪うことができる…人の命が80円かい!極論ですがね。

 銃弾無償提供の経緯は…
 南スーダンで、韓国隊の部隊長から日本隊に直接電話があった。
 「現在、ボルの活動拠点内には1万5千名の避難民がいる。ボルを守る部隊は韓国隊のみで周りは敵だらけだ。現在、銃弾が不足している。1万発の銃弾を貸してくれないか」
 ここで、断れますか?
 銃弾を韓国隊に引き渡したあと、韓国部隊指揮官からのお礼の電話があったという。
 「銃弾をありがとうございます。この銃弾はボルの宿営地と避難民を守るために使います。改めて日本隊の協力に感謝します。この銃弾は日本隊と韓国隊の強い絆の象徴です。ジュバ(日本隊が派遣されているところ)を訪れることができたら、改めて感謝の気持ちを伝えたいです」

 もう、美談というか、心温まるというか。…と、ところが韓国政府は、「日本に、銃弾の提供を求めたことはない」と。まあ、そんなことだろうと思いましたけどね。

 昨年9月のサンクトペテルブルクで行われた20カ国・地域(G20)首脳会合のときもそうでした。朴大統領は安倍首相と握手して会話をしました。これ、間違いありません。ところが、韓国側は、「握手したことは、公表するな!」…。ですから、韓国国民は、サンクトペテルブルクでの、朴大統領と安倍首相との握手を知らない。どうしてそんなことをするのかって?朴大統領の保身ですよ。日本を目の敵にしておけば、地位を保てると思っている。安倍首相と握手したことが知れると、一部国民からチゲを投げつけられますし。

 銃弾一発が80円というテーマじゃなかったのかって?そのはずでしたが、朴槿恵(パク・クネ)の態度が目に余るものですからつい。
 それにつけても、80円の銃弾1万発。80万円ですよ。お金の問題じゃないことは承知していますが、「避難民の命を守る」「人の命を奪う」「国際的な言った言わない論争」…80万円に端を発している。80万円って、なんなんだろう?庶民の下層にいる私でも、貯金を下ろせば80万円ぐらいはぁ…あるかも。
 「握手した握手しない」は、何円?

成人したあなたへ ってことで…

2014年01月14日 | Weblog
 成人式…「最近は静かにやってんのかなあ?」と、思っていたら、会場で日本刀(模造刀)を違法に持っていたとして逮捕された新成人が!(下関市)
 この新成人、「羽織・袴を着たので、武士になりきろうと日本刀を持った」という。会場周辺で記念撮影する際に、模造刀を振りかざしてしまった。「日本刀を振り回している男がいる」と110番通報されて、逮捕。
 悪気はなかったんじゃないかって?そこなんですよ!子どもなら、模造刀を振り回しても逮捕されません。補導もされません。
 成人となると、それはダメ!成人という認識が全くないままの成人式。私が、「18歳成人」に反対しているのは、このように、「なぁ~んも考えていない20歳」の多さからです。18歳成人にしてしまうと、本物の日本刀を振り回す輩が出現するかも知れませんよ。

 成人式に、模造刀とはいえ日本刀もどきを振り回す原因はどこにあるか?
 「たまたまその個人が…」そうなのかも知れませんが、そのたまたまを生み出す土壌というものがあったはず。その土壌って、どうやってつくられたのか?…と、考えると、「そうか!新人類の世代か!」と、思い当たります。

 「『生きる力』を育てる。アンテナを広げて関心をもったことを自ら調べ、じっくり考え行動して、問題を解決できるようにする」
 これ、「ゆとり教育」が導入されたころの教育関係者の意気込み。その世代、いわゆる新人類と呼ばれた世代が、成人です。「競争は良くない」の真っ直中。競争を知らないから、自分の思考行動が正しいと思い込んでいる。文句を言われる筋合いはないってこと。
 そのあとの世代が、「さとり世代」。不況しか知らず将来に希望をもたない。小さいころからネットで世界とつながり、生きる力をつけるはずが…逆に「現実が見え過ぎて夢も希望も萎えてしまった」。

 ゆとり・さとりの新人類世代の成人式…模造刀のほかにトラブルはなかったのだろうか?小規模のトラブルはあったようですが…全国的に見て、大人しくなりました。
「現実が見え過ぎる」→「騒いだらどうなるかが見通せる」…こうゆうことでしょうか。静粛な成人式ができるようになった。これは、ゆとりの良い面、さとりの良い面が出てきていると言えるでしょう。

 先週行われた「土光杯弁論大会」での、慶大生山本みずきさんの弁論…
 「3年前の高校1年の夏、福岡市の親善大使として派遣されたマレーシアの学校で、日本の国歌を歌えなかった。恥ずかしかったからではない。君が代の歌詞を知らなかったから…」

 小中学校に反日教育がありまして…今でも一部にはあるようですがね。どこの話かって?もちろん、日本国内の話ですよ。日本での反日教育はダメでしょう!子どもたちの心をむしばんでいます。

 山本さんの主張はつづく…
 その後海外渡航を繰り返すなかで、日本という国のありがたさを身をもって感じてきた。若者が建国の歴史を知らない現状がある。当たり前に国を愛することができるようにしなければ…。
 このように主張する若者がいることにホッとします。日本人の成人が、「国歌の歌詞?知りません。学校で習らわなかったしぃ」…これでは済みません。

 大人へ踏み出す若者たち。自身と向き合う「ゆとり」がある世代です。模造刀を持ち出す…文字通り、物事を切り開く力を持っているはず。「さとり」も大切。夢はいつか叶うなどという夢みたいなことは言わないでしょうし。そして、山本みずきさんが太鼓判を捺した、「日本という素晴らしい国」で、暮らしています。
 大人としてのこれからの人生。想像もしない喜びや楽しみや出会いがあります。世界は広いし、世の中は深い。高齢者となった私ですら、わからないことや迷いばかり。
 ま、人の道を踏み外さずに、少しずつ大人になっていってください。国歌の歌詞、覚えろよーッ!

みんなが持ってる郷土愛

2014年01月13日 | Weblog
 「旨いもの」…「美味いもの」と、書いてもいいのですがね。6人で昼食をたべてとき、旨いもの談義になりました。「北海道が一番」という意見が5人を占めた。「私はそうは思わない」と、やんわりと主張したのですが、「何をおっしゃるアンティークマン!」といった感じで総攻撃を受けました。この人達に何を言っても通じないと思い、表情を硬くして黙っていましたよ。

 私としましては、確かに食材は北海道に魅力があります。何しろ2013年の北海道食料自給率は192%ですから。ちなみに東京都は、1%。
 食材は豊富でも、「料理」は、北海道はまだまだと言っても決して過言ではないと思っています。私は、47都道府県の全てを旅行して、その土地の旨いものをいただいてきました(自慢しているわけではありません。長く生きているということ)。どれもこれも、「文化」です。京都はおそらく日本一ではないかと思います。京料理はまずいとおっしゃられる方もおられますが…。京都の料理、食材は北海道からのものがけっこう多い。北前船の昔から、北海道の食材は京都へ運ばれていましたから。
 歴史・伝統・文化に育まれてきた「料理」は、料理新参者の北海道には、及びようもない。もっとも、これは一般的な話です。個別の料理となれば、「北海道の幌加内の手打ちそばが一番」という話になっても何の問題もない。つまり、「旨いもの」は、個人の味覚であって、多数決やら、評判で評価するものではない。
 なお、「美味しんぼ」というマンガで、「刺身は料理か?」という問題が投げかけられていました。魚を切っただけなら、料理ではありません。刺身の場合、「塩紙」を使った歴史的な経緯があります。ですから、「料理」といってもいいかと。「美味しんぼ」でも、そのような結論づけだったかと。料理って、人類最高の文化かもしれません。

 で、「北海道が一番旨い」を主張する5人中3人が北海道出身者。これは、別の意味でいいと思いました。自分の郷土を誇る事ができるのは素晴らしいことですから。郷土愛のなせる業です。

 長野県出身者が同席していたので、ほかの参会者と冗談半分の口論となりました。
 参会者:長野県ってさあ、監査がいい加減なんでしょう!厚生年金関係(長野県建設業厚生年金基金)の事務局長が24億円を着服したってんだから…1億円の段階で気づかなきゃ!
 長野県:おいおい、青森ほどじゃないよ。青森は、アニータ一人に14億円も貢いでいたでしょう(青森県住宅供給公社職員)!
 参会者:長野が10億円も多いでしょうがぁ!
 長野県:な、長野は、複数人に貢いだぁ…。

 私は「旨いものの部」で主張が一顧だにされず気分を害していたので、この「大金横領県別対抗罵り合戦」には口をはさみませんでしたがね。
 おもしろかったのは、旨いもの同様、横領も「郷土愛」があるからこその罵しり合いというところでした。自分の国、郷土を大切にする心…誰しもが持っているものです。

 気分を取り直した私が、「教育で愛国心育成の徹底を目指す日本の方向」について水を向けました。会話を盛り上げる気配りができるんですよ、私は!
 ところが…やぶ蛇でした。旨いもの同様、愛国心の大切さを口角泡を飛ばして説く私に、一斉に反撃が!24億円論争で沈んでいた長野県人までが蘇生して…!「間違った方向へウンヌン…(←これ、某大手新聞に書いてあったことと同じ!)」

 日本は、おもしろいとつくづく思いました。「いざっ!」となったら立ち上がり、力を合わせる国民だと信じていますが…。えっ?立ち上がって何をするかって?侵略者を排除するに決まってるじゃないですか!強盗に入られたら、家族と財産を守るのが当然でしょ。
 北海道人も、長野県人も、「食」や「横領」について立ちあがった。と、いうことは…私は、侵略者?強盗?
 奥歯に何を挟んでいるかって?…教育で愛国心を育成しなくても、十分育っているんじゃないかと…。自己愛→家族愛→郷土愛→そして、国を愛する。
 教育で愛国心育成の「徹底」を目指すという方向に反対はしませんがね。

釜野真理子さんの業績を感じさせていただきました

2014年01月12日 | Weblog
昨夜(2014年1月11日)、「世界不思議発見」というテレビ番組を見ました。で、なんとも…縁というものを感じました。

 話は、2011年の秋に遡ります。ブータンのパロ(ブータン唯一の空港がある町)の街で話しかけられました。
 「日本からの方ですか?」
 日本でもあまりお目にかかることが出来ない、大和撫子でした。長身(170cm前後)の美女。気さくな笑顔に親しみが感じられました。なにしろ、話しかけてくれたのですから、気さくでないはずがない。
 彼女は、JICAから2年間の予定で、パロに派遣されているということでぇ。現在は日本に戻られておられるかもしれません。その時は2年目に入ったところだということでした。
 任務は、ブータンの学校教育における美術科のカリキュラム作りだとのこと。ブータンの学校には、「図画工作」も「美術」もないのだそうで。
 ブータン人には、「日本人女性は、美しくて、優しくて、長身で、元気で、笑顔一杯で、思い遣りがあって、頭が良くて、挨拶が良くて、行動力がある」…このように受け取られていると思われました。国民栄誉賞ものですよ。

 そして、2012年8月。NHKテレビで、「鶴瓶の家族に乾杯ー幸せの国ブータンSPー」を観ておりました。鶴瓶さんと水川あさみさん(日本の女優さん)が、パロの町で日本人女性と会いました。その人の名は、釜野真理子さんでした。
 な、な、なんと!釜野さんは、正しく、2011年11月、パロで私どもに話しかけてくれた女性でした。その時は、お名前はうかがいませんでした。鶴瓶さんの番組で、釜野真理子さんというお名前であると知りました。こんな偶然があるとは!

 そんな経緯があって、2014年1月11日。「世界ふしぎ発見!幸せの国ブータン…」を観ておりましたら…。ブータンの小学校の授業風景が流れました。ブータンの学校で、「図画工作」の授業が行われておりました。先生が、「JICAの日本人女性から、図画工作の授業の仕方を教えていただいた」と、言っておりました。
 その日本人女性、釜野真理子さんに間違いないでしょう!ブータンで図画工作のカリキュラム作りをしている(していた?)日本人女性は、釜野さんしかいないでしょう。しっかり結果を残しておられた!素晴らしい!

 このような偶然って、あるものなんですねえ!嬉しいです。
 えっ?アンティークマンは、なーんにもしていないだろうって?そ、そうデスネ。ただ、「パロの街」を歩いて、「鶴瓶の家族に乾杯」を観て、「世界ふしぎ発見」を観ただけですね。はい。だけどぉ…凄い縁です…!

日本人の心を示したタクシー運転手

2014年01月11日 | Weblog
 福岡の話なのですが…
 フィリピンの女性新聞記者が、福岡空港に到着して市内のホテルまでタクシーに乗った。ところが、運転手が何度も場所を間違えたため予定の3倍も時間がかかった。

 帰国後、女性記者は、日本のタクシーでの一件を記事にしたという。
 日本のタクシー運転手は、簡単な英語も分からない。インターナショナルもグローバルもヘチマもあったもんじゃない。日本では中学校から英語を習っており、小学校の英語教育も本格化しようとしているらしいが…よほど低レベルな英語なのでしょう。正直、失望しました。シ・ツ・ボ・ウ。
 このような記事を想像しました。ところが実際の記事は…福岡空港からホテルまでのタクシーの事ではなく、ホテルから福岡空港までのタクシーの話だった…

 ホテルから福岡空港へ。今度は問題なく着いたらしい。「フクオカ エア・ポート」ぐらい、中学校から英語を学んでいる日本人にとっては簡単なことですから。記者は、料金2,300円を支払った。
 記者がフィリピン人であることが分かった運転手は、受け取った料金から千円を彼女に渡した。日本語で何やら言いながら…。
 状況がのみ込めない記者に運転手は、「フィリピン」「タイフウ」と繰り返していた。記者は、「これは台風被災者への寄付だ」と、気づいた。そして、「私の会社を通じてお金を届けます」と、伝えたんだと。その英語を理解できたかどうかは分からないけれど、運転手は、何度もうなずいていたという。
 いい話ですよねぇ!いいぞ、福岡のタクシー運転手!

 海外であれ、国内であれ、見知らぬ土地での人との触れ合いは深く心に響くものです。私も、何度も経験しています。ですから、困っていると思われる外国人と思われる人を見ると、「May I help you?」と、話しかけるようにしています。困っているときに受けた心遣いは、嬉しいものですから。
 えっ?実践したいが英語が話せない?雰囲気で分かるでしょ!思いやりの気持ちは言葉の壁など軽々と乗り越えるものです。

 で、記事の続きですが、記者は、日本語を話せなかった。しかし、「ありがとう」「どもども(どーも、どーも)」「まあまあです」は覚えていたらしい(←ホントカ?)。イントネーションは違ったかも知れないが、「アリガトウ」と、運転手にお礼を言ったという。

 良かった良かった。日本人・日本の英語教育を嘲笑する記事ではなく、「日本人の心」を伝える記事だった。
 日本人って、本来の姿は、福岡のタクシー運転手のような姿なのです。困った人がいたら、自分の給料から天引きされても、「心付け」をする。
 日本人って、ホント素晴らしいです。