まだ薄暗い朝、もうワンランク防寒性の高いウェアにすれば良かったかなと思いつつホテルから駅へ向かう。今季最強かつ最長寒波がまだ日本列島に居座っているのだ。昨日は午前中仕事があったので午後の「しなの」「のぞみ」と乗り継ぎここ岡山駅近くのホテルに前泊した。
朝6時51分の鹿児島中央駅行「みずほ」に乗り込みほっと一息つく、九州新幹線に乗るのは8年前の地震後の熊本を訪れた時以来だが全席2列シートなので広くてとても快適だ。コンビニで買いこんだ朝食のパンをかじりながら明るくなってきた車窓に流れる風景を眺める。房総半島もそうだったけれど暖かい地方に行くと目立つのが竹藪だ。かつては生活用具の材料などに利用されていた竹林も手入れが行き届かなくなるとあっという間に周りに侵食し広がっていく、竹藪の蔓延る風景はどうにも美しくない。
九州に入るとトンネルの数や遮音壁が一段と増えてなかなか車窓風景を楽しむことができないのでウトウトまどろんだり、ネットサーフィン(死語か?)したりで時間をやり過ごす。それでも時折見える景色に目をやると遠くに雲仙岳が霞んで見えたり八代海に浮かぶ船などが見えたりする。岡山駅を出て約3時間後の9時46分定刻通りに鹿児島中央駅に到着した。
鹿児島を訪れるのは初めてだ。駅でゆっくりする間もなく10時2分の絶滅危惧種キハ47二両編成指宿枕崎線に乗り換える。目指すは普通鉄道日本最南端駅!
続く