今回タイミングよく小雪舞う夜明けの雪景色に出会えてラッキーでした。
なかなか良い雰囲気でした。
会津若松駅近くのフジグランドホテルにチェックインして近くの居酒屋へ
たくさん並んだ日本酒の中から会津娘、一生青春、凛(孫の名前と同じ)、こてらんに(こたえられない程よいという会津方言だそう)
名前で選んだ会津の地酒4種類を呑み比べてみたけれど元々日本酒はあまり飲まないのでコメントが難しい
ただみんなこれぞ米の酒というしっかりした味わいだった
翌朝の始発はタラコ色の単行車両で6時8分発
5時半にはホームに行って席を確保
その後ぞろぞろ乗り込んできて発車時に席は7~8割くらい埋まっていた
乗客は会津若松から小出に向かう下りの方が多く人いきれで窓が曇り拭かないとまるで外が見えない
曇り止めが施されている後部運転席横へ行って流れる景色を見たりビデオを撮ったりで途中から2時間くらいは立っていた
雪も少し溶け木々の雪化粧が落ちると昨日とは違って寒々とした風景になる
昨日の夜明けの新雪景色を見れたのはラッキーだった
只見駅からは結構混みあって何人かは座れない状態になった
途中越後須原のスキー場が見え
何十年か前の守門村へのアルバイト帰りに何度か滑ったことを懐かしく思い出した
小出には10時40分頃到着して上越線に乗り換えだ
多くの乗客は上りで浦佐方面へ行くが自分は下りで飯山線始発駅の越後川口へ
待ち合わせ時間が一時間以上あるので駅前通りのお寿司屋さんで千円のランチ+熱燗の昼飯
なかなかコスパの良い寿司ランチだった
越後川口からは飯山線に乗りさらに戸狩野沢温泉で乗り換え
長野で篠ノ井線に乗り換えて平田駅に着いたのは午後6時50分
会津若松駅を出てから13時間弱
乗り鉄満腹の一日だった
会津川口駅発12時29分
只見川の右岸を走ったり左岸に渡ったりでその度に見応えある橋梁を通過する
只見川橋梁は全部で8か所ありそのうちの幾つかが2011年の豪雨で被災した
小出方面に通じる冬季の重要な交通手段として11年の歳月をかけて復旧したが今度被災すれば廃線もあり得るかも?
今年は特に雪が少ないということで次第に雪が消え会津盆地に入ると全く雪が無い
2時過ぎに会津若松駅到着
まだ十分時間があるので会津鉄道で猫の駅長がいるという芦ノ牧温泉駅へ行ってみることにした
芦ノ牧温泉の駅舎にはたくさんの土産用猫グッズ
しかし肝心の駅長さんは奥でお休み中で撮影も禁止
さらに悪いことにネットで調べた時刻表の土日運休を見落とし
1時間後に会津若松駅まで戻れると思っていたら2時間後だ
仕方なく駅周辺をブラブラしたり廃車両を利用した資料館を覗いたりで何とか時間を潰し
会津若松駅に戻った頃にはすっかり暗くなっていた
会津川口駅に着いたのは八時ちょい過ぎ
すぐ脇に只見川のダム湖が広がる雰囲気のある駅だ
程なく会津若松始発小出行が到着
小出始発の方は2両でガラガラだったけれどこちらは単行なのでほぼ満席
只見線は宿泊の関係か始発だと会津若松から小出に向かう下りの方が利用者が多い
乗客は慌ただしく駅のトイレや売店での買い物を済ませ10分の停車後ディーゼル音とともに小雪舞う中を只見に向けて走り去った
乗ってきた車両の停車時間は40分あるが自分はここで途中下車
会津若松行が走り去って約30分後当駅止まりの二両編成の車両が到着した
これは折り返し約4時間半後の12時29分会津若松行となる
駅舎の売店で記念のTシャツとクッキーを買い荷物を無料コインロッカーに預け会津川口の町を探索
時間は十分にある
駅前の国道に埋め込まれた消雪パイプから撒かれた水を車がしぶきをあげて通り過ぎていく
ひっかけられないように注意して雪国独特の消火栓や転車台などの写真を撮りながらあちこちぶらぶらする
11時過ぎに早めの昼飯にと実質ここしかない「おふくろ」と言う食堂に入った
壁には六角精児、中井精也、南田裕介など鉄道タレント始め多くの有名人の色紙が張ってあって旅番組の定番コースのようだ
カツカレーミックスラーメンが有名なようだが自分は別々で食べたい
という訳でラーメンと半カツカレーのセットを注文
ちょっと食べ過ぎてしまった
歳とって良いことのひとつは早起きが苦にならないことだ
4時半に起きて5時ちょい過ぎに駅に行くと既にディーゼル音を響かせながら二両編成のキハ110系が待機している
ぽつりぽつりと乗り鉄風乗客が現れ会津若松行5時36分は定刻通りに発車
乗客は10人ちょっとで予想外の少なさだ
この時期の夜明けは6時半頃なので1時間は闇の中
昨日買っておいたパンを食べてからしばしウトウト
大白川駅に着いた頃ちょうど夜が明け始めてきた
ホームの反対側には先に回送でやってきた小出行始発車両が待機している
小雪舞う山間駅の夜明け風景はなかなかいいものだ
この先長い六十里越トンネルやスノーシェッドや雪崩の危険性箇所があるためだろうか
次の只見駅までは車掌が乗っているがその後はワンマン運転となる
只見までの約20キロを30分かけて走る間沿線の素晴らしい雪景色が続く
午前中の仕事を終え
しなの、あさま、とき、上越線と乗り継いで小出駅に降り立った時にはもう陽もだいぶ落ちていた
思ったより雪が少なく旅の者には物足りないが住民にとってはありがたいことだろう
只見線始発組御用達の駅前ホテル「オカベ」にチェックインして居酒屋探し
駅前には小さな焼き鳥屋と喫茶店と営業時間外の蕎麦屋しかない
ここは川向こうの中心街へ行こう
10分くらい歩けば行けそうだ
小雪の舞う魚野川にかかる大きな橋を渡り居酒屋の暖簾を探す
最初の店は予約でいっぱいだと断られた
すぐ近くの「菊水」という居酒屋に腰を下ろす
焼き鳥の軟骨を頼んだのが間違いだった
以外と硬く奥歯のレジン充填が欠けてしまった
つくねとレバーだけにしておけばよかった
カウンターで居合わせた地元のおじさん曰く
たまに喜多方にラーメンを食べに行くが只見線には乗ったことがない
国道252号線を車で行った方がよほど便利で速いとはその通りだ
その国道が六十里越えで冬季閉鎖になるために只見線は廃線を免れたという
ほろ酔い加減で帰るひと気のほとんどない商店街の歩道には雪で台座を作ったキャンドルが寂しく灯っていた
撮り鉄
やってみるとなかなか面白い
と言う訳で
あずさ&富士山撮影定番のポイントへ下見に
ちょっと寝ぼけ気味な富士山だけれど姿を見せてくれただけでもありがたい
橋梁を渡るこのポイントもなかなか良い
新緑の頃が楽しみだ