バッタモンのポタリング日乗

松本在住の自転車散歩日記です
  時々余計な話題も

黒部ダム

2024-11-01 23:32:07 | 

いつでも行けると思っていてなかなか行くことのなかった黒部ダム

ちょうど秋晴れになったので意を決して行くことに

8時に家を出て9時半には扇沢に到着

秋の行楽シーズンも一段落したとは言えそこそこの観光客数であちこちからバス待ちの中国人団体客のでかい声が響く

バスは30分おきに数台連ねて出ていきトンネル内の途中に設けた二車線部分でダムから来る車両と離合する

約15分でダム駅に到着

ちなみに運賃は往復で3,200円也

二百数十段の階段を上って展望台に立つとお約束の風景が現れその圧倒的スケールに目を見張るがやはり高い所はビビる

観光放水は既に終了している

対岸にある立山方面へのロープウェイ乗り場までダムの上を歩くが下を覗くのが怖い

これだけのものを昭和31年着工38年竣工という大工事の割には短期間で造ったことに驚く

今の時代あんな過酷な労働条件下で働く若者はいるだろうか?

当時の労働者は戦争に比べたらはるかにマシだと言っていたらしい

それでも作業で命を落としたものも多くダムの脇にある慰霊碑的モニュメント横には171名の殉職者の名前が刻まれていた

高さ186メートル 幅492メートル

展望台からダムへ降りる道

コンクリートを運んだバケット

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広島紀行:大和ミュージアム

2024-10-20 21:27:27 | 

大和ミュージアムは2回目で今回はボランティアガイドさんの説明を聞いてみた

今まで知らなかったこともいろいろ聞くことができてこれはこれで面白かった

ちょうど特別企画展で「山崎貴の世界」をやっていたがこれは松本で見たので割愛

この山崎作品の「アルキメデスの大戦」で

負け方を知らない日本を救うために国の象徴となるような巨大で美しい戦艦を作り壮絶な最後を遂げることによって日本人の心を目覚めせ

この国が亡びる前に身代わりとなって大海に沈む船が大和だ

というような下りがあった

実際無謀な沖縄特攻では上層部は沈める腹積もりだったようだとガイドさんは自説とは言いながら説明してくれた

 

前回時間が無くて入れなかった海上自衛隊資料館の「てつのくじら館」は無料で入れた

退役展示された実物潜水艦あきしお内部の見学ができたり掃海艇の活動を知ることができる

機雷は海にぷかぷか浮いている物だけだと思ったらいろんな種類があることも知った

 

まぁ、戦争のない時代と戦争のない国に生まれてきたことはありがたいことだ

呉が舞台の「この世界の片隅に」を思い出しながら帰路についた

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広島紀行:毒ガスの島

2024-10-17 21:01:37 | 

呉線は尾道の一つ先の糸崎~広島だが途中の広駅まではダイヤが薄い

大久野島へのフェリー乗り場のある忠海駅までは海岸線を走るのでなかなか良い車窓風景だ

フェリー乗り場に着くと既に多くの観光客がたむろしている

この島はどちらかというとかつて要塞化されたり毒ガスを製造したりした歴史の島というよりウサギの島として人気がでた

毒ガス実験用の生き残りが野生化したとも言われているがどうも違うようで

地元の小学校で飼っていたアナウサギ数匹を放したのが増えたようで今は1000羽近くいるらしい

そんな訳でほとんどはウサギ目当ての家族連れやカップルで毒ガスおじさんは肩身が狭い

 

国民休暇村でレンタサイクルを借りて一周4.3キロの島を回り始める

休暇村から少し離れると観光客もまばらで瀬戸内の海風が心地よい

毒ガス保管庫や発電所、防空壕など往時の遺構が結構残っている

また明治期に造られた芸予要塞時代の砲台跡や弾薬庫跡もかなり良い状態で残っていた

毒ガス資料館には陶器製毒ガス製造装置や防護服や関連道具などが展示されていて興味深い

主にイペリットというびらん性の毒ガスを製造していて従業員には健康被害が多発していたようだ

 

しかし昼飯を持ってこなかったのは失敗だった

島唯一の休暇村食堂は混み混みで海鮮カレーを食べるのに1時間近くかかってしまった

300人ほど乗れるという帰りのフェリーも満杯で臨時の小型船も出動した

恐るべしウサギパワー

 

鉄塔のあるのが大久野島

火炎放射器で焼かれた毒ガス保管庫

中部砲台の弾薬庫?

発電所跡

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広島紀行:尾道

2024-10-16 09:26:08 | 

尾道

前回熊本へ行く途中で寄ったのは8年前だった

風情ある商店街の雰囲気はほとんど当時と変わらないが三連休と言うこともあり観光客の数がやたら多い

二度目というものは新鮮さに欠けてあまり感動がないのだがそれでも新たな発見があったりしてこれはこれで楽しめるものだ

そんな訳で前回は時間がなくてパスした定番観光スポット千光寺へロープウェイで行ってみた

山の上から見下ろす呉の街

緩やかな弧を描いて街中を走る呉線は鉄道写真家中井精也氏的風景でなかなか良かった

ちょうど灯りまつりというのを今夜やるらしくて

地元の子供や大人そして観光客も交えて作った大きな紙コップのような灯篭を街中に並べて火をともすという

多分居酒屋もいっぱいだろうとホテルの食堂でビールと海鮮重の食事を済ませ夜の街をぶらぶらしてみる

喧騒に包まれた商店街は家族連れや若者でいっぱいだ

店先にいた中年のおばさん店主が普段は静かな街だと話してくれた

ホテルへ帰る途中乗船時間5分の100円フェリーで向島に渡り水面に揺れる対岸の呉の夜景に旅情を味わう

さて、明日は毒ガス製造の大久野島だ

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北海道旅:小樽へ

2024-09-20 13:13:24 | 

霧にむせぶ根室駅で18きっぷに判を押してもらい5時31分の単行ディーゼル車で出発

乗客は12~3人くらい

これから新日本海フェリーに乗るために一気に小樽まで移動だ

花咲線の車窓風景は霧でほとんど見えないのでディーゼルの響きをBGMにうとうとまどろむ

釧路で8時32分発の大空4号に乗り換えさらに南千歳で乗り換え予定

その大空4号が途中冷房電気系統のトラブル騒ぎで20~30分ほど停車

そんな騒ぎのせいで南千歳で快速エアポート小樽行に乗り換える予定がすっかり飛んでしまい

乗り過ごして結局札幌駅まで行く羽目になり乗り越し料金2,000円ちょっと追徴される

エアポートだと18きっぷが使えたのにもったいないことをしてしまった

 

小樽に着いたのは13時41分で根室から約8時間と距離のわりに意外と時間がかからないのは北海道の駅間距離が長いためだろうか

17時発の新潟行フェリーには十分余裕がある

小樽に来たのは20年前頃の仕事関係のお付き合い旅行以来

遅めの昼飯のラーメンを食べてから観光客でごった返している定番の運河沿いをフェリー乗り場へ向かう

時間があれば手宮線跡地の総合博物館などをゆっくり見学したいところだ

フェリーターミナルまで結構距離があるが乗り越し料金帳消しの為タクシーは使わずに徒歩30分

お盆休みの新日本海フェリーは家族連れやライダーで一杯だ

17時に小樽港を離岸し新潟港への約16時間の船旅が始まった

 

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北海道旅:最東端

2024-09-07 06:08:41 | 

車+自転車で北海道を旅してるG氏のソリオに乗せてもらい先ずは日本最東端の駅東根室駅へ

早速最東端駅到達の記念写真を撮影

我々の他に中年夫婦がホームに

誰にでも話しかける気さくなG氏は早速声をかける

京都からの観光客だそうだ

最北端の稚内と最東端の東根室駅を制覇してみると当然南と西にも行きたくなる

最南端はは枕崎線の「西大山駅」で最西端は松浦鉄道「たびら平戸口駅」だ

 

その後納沙布岬までドライブ

稚内はノシャプ岬で紛らわしいそれぞれアイヌ語由来なことは言うまでもない

納沙布へ続く道の両側は起伏の緩やかな丘が続く単調な景色だ

この辺り暖流と寒流がぶつかり合う所で霧が多くこの日も生憎の天気で国後島も歯舞群島も見ることができなくて残念

納沙布岬に着くと天然冷気のクーラーが心地よい

駐車場傍にある北方領土資料館見学でいろいろ資料を見て館長さんの話も少しうかがう

北方四島には終戦直後1,7000人の日本人が住んでいたが今は1,8000人のロシア人が住んでいるということだ

かつて維新の議員が北方領土は戦争しないと取り返せないなどと発言して炎上したが

残念ながら返還は絶望的に思える

 

根室市内に戻り花咲ガニを家に送って今夜の宴会分も購入

ビールやつまみもスーパーで買ってG氏と車中宴会

さらに近くの居酒屋で二次会

これはこれで思い出深い根室の夜になった

 

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北海道旅:花咲線

2024-09-03 08:55:14 | 

根室と言えば花咲ガニ

それにちなみ根室本線の釧路~根室は別名「花咲線」これでイメージがぐっとアップする

その花咲線を走る国鉄末期に製造された北海道仕様のキハ54は冷房はなく扇風機

さらに防寒用のデッキ仕切りドアがある寒冷地仕様だ

クロスシートは転換式でなく半分ずつ逆向きになっていているのだが一応少しリクライニングする

2両編成の列車は7割程度の乗車率で2両目の眺めの良い右側が一部指定席になっている

窓を開けて走る列車に乗るなんて何年ぶりだろうか?

風に乗って車内に流れ込むディーゼルの音と匂いが懐かしい

 

厚岸湾から茶内にかけての別寒辺牛湿原の車窓風景はなかなか素晴らしい

個人的には釧路湿原よりこっちの方が感動した

ここにはタンチョウ鶴が生息していて運が良ければ見れると乗務員が説明してくれた

浜中駅にはルパンの大きな看板が飾られている

数年前に亡くなった作者のモンキー・パンチはここ浜中町の出身ということを知った

別当賀を過ぎると再び海岸線に出て花咲線の象徴的風景でもある落石付近の丘の上を走る

この風景はポスターにもなっている撮影スポットで中井精也さんのてつたびでも紹介されていた

しかし生憎の霧で風景はほとんど見えなくて残念だ

 

ほぼ定刻に根室駅に到着

駅には車に自転車を積んで北海道を旅してる自転車仲間が待っていてくれた

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北海道旅:釧網線

2024-08-25 11:15:42 | 

網走6時38分発釧路行は一両で乗車率7割程度

発車してから40分くらいは網走湾沿いに走るので左側の席を確保する

オホーツク海の朝日にきらめく波の彼方に浮かぶ知床連山のシルエットや浜辺の風景が美しい

2月頃この辺りは流氷に埋め尽くされるのだろう

レトロな駅舎の藻琴駅を過ぎると右側にも湖沼が広がりどちらを向いてもなかなか良い景色だ

季節限定停車の原生花園駅付近は砂丘に咲く花が車窓を楽しませる

知床斜里駅では知床半島に向かう半分くらいの乗客が降りまた少し乗ってきて乗車率5割程度

そこからは釧路に向かって内陸部に90度向きを変える

左手の広大な畑の彼方には斜里岳が裾野を広げる

畑で栽培されている濃い緑の作物は砂糖大根だろうか?見たことのない葉っぱだ

屈斜路湖や摩周湖のある川治温泉駅に近づくと霧がまいてきた

条件反射のように布施明の「霧の摩周湖」のメロディーが浮かぶのは昭和の人間

千島火山帯のこの辺りには温泉がいくつかあるみたいで川治温泉駅から車内が少し賑やかになった

標茶を過ぎ釧路湿原に入ると乗客もさらに増え立っている人も結構出てきた

外国人観光客も多く中国人の子供が賑やかだ

釧網線というと広大な湿原の中をノロノロ走る単行の気動車の姿が思い浮かぶ

それはどうやら空撮でのイメージが刷り込まれていたようで車窓風景は思ったより感動が少ない

秋や冬の景色も見てみたいものだ

夏色緑のグラデーションの湿原を抜けると終点釧路駅はもう少しだ

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北海道旅:網走の夜

2024-08-22 08:01:20 | 

網走の駅前は大手ホテルが2棟と店が少しあるだけで繁華街は5~600メートルくらい離れた所にある

その近くのホテルに投宿し先ずは洗濯

衣類は翌日には乾くように速乾性のものを最低限しか持ってきていない

 

一休みしてから居酒屋探訪

古びたアーケード街のあちこちシャッターが下りているのはお盆のせいか閉店しているのかわからないが多分後者だろう

飲み屋はその一角に集中しているが居酒屋はそんなに多くはない

直観的に居酒屋難民になることは予想がついてまさにビンゴ

さてどうしたものか?

居酒屋の並びにあったギネスバーを覗くと客は一人もおらずマスターがカウンターの中で暇そうにしている

店の前のメニュー看板を見るとよだれどり塩ラーメンとか焼きそばとか丸くないたこ焼きなどが並んでる

とりあえずビールが飲めて飯が食えれば良いと入店

よだれどりをつまみにクリーミーな泡のギネスでのどを潤す

マスターが言うには観光客の数に比べて居酒屋が少なくやはり居酒屋難民が多いそうだ

そして雑談の中で驚いたことに松本のアイリッシュバー「オールドロック」の名前が出たことだ

なんでもそこのマスターは以前北海道に住んでいて友達だったと言っていた

世間は狭い

そのうちに地元の40代ご夫婦や青年も来て雑談

網走ビール館の地ビールと焼きそばで締めくくり

海鮮にはありつけなかったが想い出になる網走の夜だった

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北海道旅:網走刑務所

2024-08-20 20:48:36 | 

網走着15時55分

旭川から6時間40分だけれど列車の中で立ったり座ったり乗り換えたりで疲労感はほとんどない

北国はさぞかし涼しいかと思いきや駅の温度計は32度

網走の鉄板と言えばやはり刑務所

レンタサイクルは4時までなので借りれず駅から徒歩30分くらいだというので荷物を担いだまま向かう

日陰を拾いながら歩くが海の近くは湿度が高く汗が噴き出す

 

網走川に架かる鏡橋は娑婆と監獄の出入り口で受刑者は入るときも出るときも必ず渡る橋だ

約50メートルのこの橋を渡ると歴史ある重厚なレンガ塀が続くが一部工事中の柵が巡らされていてちょっと雰囲気がスポイルされていて残念だ

「幸福の黄色いハンカチ」で健さんはここから出所して川を渡った所にあった食堂でかつ丼とラーメンを食べたのだった

残念ながらその食堂は今はなくなっているし周囲も随分様変わりして寂しくなっている

そんな映画のワンシーンに思いを馳せながら周りの風景を写真に収めていたらタッチの差で駅行のバスを逃してしまった

結局帰りもまた汗を拭き拭き歩く羽目になってしまったのだった

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