丁寧に下ごしらえされたモツは程よい柔らかさで味付けも濃くなく余計な具材も入っていないのが潔く、ビールのあてによく合う。店内はその大きな外観に似合わず大小のテーブル2席と小上がり3席とこじんまりしているが、二階では宴会もできるようだ。メニューは丼物、定食、麺類などの王道系。ここ茅野市の「食事処やまと」はいかにも昭和の食堂で先客のテーブルでは作業員風の男性4人が旨そうにトンカツなどを食べていて、若い女子は寄せ付けないような雰囲気がうれしい店だ。追加の肉野菜炒めも味付けが濃すぎずおいしくいただけた。
店の近くには「発酵パーク」と冠された味噌工場があり、工場見学ができるようなので歴史の詰まった味噌蔵や機械類を興味深く見学させてもらった。蔵の奥には御柱博物館、貧乏神神社なんてのもあり、土産コーナーやカフェコーナーも併設されておりちょっとした観光コースらしくバスの団体客もいた。また味噌作りの体験もできるようで親子連れが熱心に味噌玉を丸めていた。
道路を挟んだ向かいには寒天蔵という大きな蔵があったが、これは養蚕が下火になった岡谷の繭蔵を移築して寒天用に利用したものでこの辺りに4棟あったという。こういった思いがけない見どころに出会えるのも街歩きの楽しみでもある。そのあとは徒歩10数分の御柱の木落坂まで足を延ばして一休み。次回御柱は2028年だそうだ。坂のすぐ下を特急あずさが走り去っていった。
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