徒然雑感 by おとぼけの父上

R中学のソフトテニスコーチ、エスパルスの応援、その他何でも、日々の雑感を記録していきます。

医者も誤診する

2009-05-13 05:46:47 | 病気・健康・ダイエット
今から書こうとしていることは、
別に告発でも中傷でもありません。

静岡にある病院のことですが。
かなり全国的に有名な病院で、
しかもそこにいらっしゃる医師(名前は忘れてしまいましたが)で、
その病気では権威?日本有数の医師がいらっしゃいます。
今もいるかは知りませんが。
その病気とは統合失調症。
そう言われてもピンとこない方の方が多いでしょう。

昔、精神分裂病と言われた病気です。
概要は後ろに載せておきますので興味があれば読んでください。

さて、一流の病院で、全国有数の一流の医師に、
あなたがあるいはあなたの家族が、
統合失調症だと診断されたら。

多分、権威ある先生に診断されたら、
そういう病気だと思うのが普通ですよね。
でもそう診断されたら、
かなりの確率で強い薬を飲まされ、なかなか普通の生活ができないらしい。
かなりの又聞きなので違っているかもしれませんが。

そういう診断をされた時、
自分のような素人がその先生の診断おかしいんじゃない?
と突っぱねる勇気ありますか?

実は私も身近でこういうことが実際にありました。
私の家族がその権威ある先生に、
統合失調症と診断されました。
奥さまは当然ですが、どうしたらいいかと悩んだようでした。
でも私は奥さまに言い聞かせました。
ある病気の専門の医師は、
逆に症状が似てたりすると、自分の専門の病気と認定しがちだと。
私が、素人の私が見て、
どう見ても統合失調症に見えない。
絶対医者の誤診だ!
そう主張して、別の病院に連れて行くことにしました。
もちろん別の病院では統合失調症ではないと診断されました。
一流の病院の一流の医師の診断を無視することは、
結構勇気がいります。
本当はやっぱり統合失調症で、
今通院することを止めることにより、
いつの間にか症状が進んでしまうのではないか?

こういう恐怖は勿論ありました。
でも、時間がたち、今元気に何の問題もなく成長している姿を見れば、
私が正しかったことが証明できるでしょう。
そんな全国的に有名な、業界?(そうは言わないでしょうが)
ナンバーワンともいえる先生でも誤診するということ。
だからこそ、セカンドオピニオンは必要だなと思っています。



統合失調症とはどんな病気?(ある病院のHPから)

 この病気は100人~120人に一人の割合で発症します。大半が思春期に発症しますが、まれに40歳を過ぎて発症することもあります。発症から、小康状態と再発を繰り返す慢性疾患と考えてよいでしょう。
 平成14年8月、日本精神神経学会は、従来使っていた「精神分裂病」という病名を、「統合失調症」に変更することを決めました。現在では、報道各社も新しい病名を使うことにしており、カルテに記載する病名も、「統合失調症」で通用するようになっています。

原因はわかっているの?
 生物学的研究による脳の神経伝達物質の異常説や、遺伝説など諸説もありますが、特定には至っていません。社会的環境や心理的要因も関係していると考えられています。

どんな症状が現れるの?
1.聞こえるはずのない声や音楽が聞こえる「幻聴」
最も多い症状で、自分の悪口や、否定できない拘束力をもった命令が聞こえたりします。

2.他の人には見えない映像が見える「幻視」

3.客観的には正しくないまたはあり得ないことなのに、本人にとっては絶対に正しいと認識されてしまう「妄想」
たとえば、「自分は○○に狙われている」「誰かが頭の中に盗聴器を仕込んだ」「私はアメリカ大統領の娘です」など。
妄想には、追跡妄想、迫害妄想、血統妄想、恋愛妄想、疾病妄想、誇大妄想などがあります。

4.「無気力、無関心」
感情を表に出せない。引きこもり。意味不明の独り言など。

5.「生活能力の低下」
勉強、仕事、家事などをこなす能力が著しく低下します。

6.その他、社会的常識が共有できなくなる。思考が理論的でなくなるまたは支離滅裂になる。感情が不安定になる。なども症状のひとつです。

かかった人は、周囲からどう見えるの?
1.見出しなみがだらしなくなる。

2.無気力になり、仕事や勉強の能率が落ち、引きこもったりする。

3.対人関係を良好に維持できなくなる。

4.独り言や意味不明のニヤニヤ笑いをし、理屈に合わないことをいったり書いたりするようになる。

5.抑うつ傾向や睡眠障害が見られるようになる。

6.理由なく自分自身を傷つける。

異常のような症状が見られたら、お近くの病院で専門医にご相談ください。

どうやって治すの?
1・薬物療法
治療の基本です。向精神薬の服用により、かなりの症状が抑えられます。1~3ヶ月の外来通院または入院治療を目安としてください。

2.精神療法
患者さんの訴えをよく聞き、不安を和らげ、治療者が本人の見方であることを理解していただきます。

3.作業療法
音楽、絵画、スポーツ、園芸、その他の文化的活動を通じて、仲間意識を育て、社会復帰を促進します。

 他の病気と同じく、この病気も早期発見、早期治療が大切です。またこの病気の難しいところは、一時期よくなったようにみえても再発をするところです。
 退院後も通院と服薬をきちんと続け、訪問看護を受けるなどして再発防止に努めたいものです。

                医療法人敬愛会 城山病院
                精神保健指定医 診療部長 森 由美子


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