徒然雑感 by おとぼけの父上

R中学のソフトテニスコーチ、エスパルスの応援、その他何でも、日々の雑感を記録していきます。

決意のお話

2011-11-20 12:06:17 | テニス
私のテニスコーチとしての大先輩。
師匠のブログにこんな二つの記事があった。
Iも変わらず無断引用。
厳密にいえば犯罪と言われても反論できないが、
どうしてもR中のみんなに読ませたいので、ひろにぃさんごめんなさい。
R中の部員に免じて許して下さい。


韮山ジュニアには、ひとつの約束事がある。
それは「試合中、泣いたらクビ」というものだ。もちろん「テニスを辞めろ」と言っているのではない。火曜日と日曜日の午前中の全体練習以外に、希望者のみで行っている練習に来させない、というものだ。
土曜日の試合でも5年生女子が3人ほど試合中に泣き出したそうだ。まぁ、この約束は以前から言い含めてあったもの。残念ではあるが、今後一切全体練習以外は絶対禁止。やりたければ自分たちでコートでも借りてやってください、という話だ。
これはウチの母上が決めた方針だ。別に勝った負けたはどうでもよい。試合が終わったあとならともかく、試合中に泣くのはダメだ、ということなのだ。
確かに泣く=逃亡だしね。諦めとさえ言える。今まで自分がテニスをできるのは保護者や指導者あってこそ。それなのに、試合放棄とも取れかねない行為は今まで見守ってくれた人に対して失礼千万。それが、全国大会に行きたいというならば尚更だ。この方針にはオイラも賛同している。
しかし、思い起こせばこんな事をいうようになったのはつい最近の話。それまで韮山ジュニアの子供たちと、試合中泣くなんて行為は全然結びつかなかった。
かつて、全国大会で「だって試合が楽しいんだもん♪」と言って、スキップしながらチェンジサイドをしていた子がいた。他にも、ある前衛の子は1Gに3本連続でレシーブミスした時に、ケタケタ笑いながら「失敗しちゃった」と言って、むしろ対戦相手の応援団を愕然とさせたこともあった。それが韮山スタンダードだったのだ。
もっとも、「キミ達、もっとも真面目にやりなさい!」と知らないおっちゃんから怒られた事もあったが、一方で「韮山の子達はホントにいつも楽しそうにテニスをするわよねぇ」とか「韮山の子っちはホントにカワイイよ」なんて、他のチームのコーチから言っていただいたこともあった。それこそオイラの誇りでもあった。
当時は「試合中に泣いちゃダメ」と言わなきゃいけない日がくるなんて想像だにしなかった。「何でかなぁ・・・」と1人つぶやいてみる。子供が試合を楽しめなくなってしまったのは、子供が変わったか、親が変わったか、指導者が変わったか、その全部か・・・。どうやら、我がクラブは大切なところで道を間違えてしまったようだ。
とはいえ、ここから以前のような本当の意味で明るいクラブに戻す事が不可能とも言いきれまい。せっかくここで人心一新されたのだ。これを前向きに捉えて、新たな気持ちで新シーズンに向かって頑張ってみるか!

そして、このブログの数日後のもう一つのブログ。

最近フッと思い出したことがある。もう5~6年・・・いや、もっと前の話になるだろうか。
冬のある日。オイラのところに、ジュニアテニスに所属する6年生5人組がやってきた。雁首揃えて何事かと思ったら、もうジュニアの練習もないので中学入学までの期間練習を見て欲しい、という要請だった。コートも自分達で取るという。その意気や良し。快諾してジュニアの指導に差し支えのない程度に指導をしていた。
が、実際練習に行ってみると、半分遊び気分というか真剣味が足りない。かなりのグダグダが漂ってる。確かに、具体的な目標がどうしても描けない時期なのである程度仕方が無いとは思う。が、こっちとしたら冗談じゃない、ってなもんですよ。「ちゃんと練習できないならもう練習なんてやらん!」と怒って帰ったわけですよ。
翌日、みんなで我が家に謝りに来たんですな。「すいませんでした。次からはちゃんと頑張ります」と。でも、オイラは「練習ちゃんとするのは当たり前だろう。それなのに、人に指導を頼んでおきながらあんな練習態度をされて、どうしてお前らの『次』や『今度』を信じられるんだ?」と付き返したわけですな。
そこまでならよくある話。しかし、こいつらはここからがすごかった。
なんと彼らはそれから3日間、我が家に許しを請い練習を見てもらうために通い続けたのだ。最初の頃は冷たくあしらっていたが、さすがに3日目。冷たい雨の中、傘をさし玄関先にいつまでも立っている子供達を見て根負けし練習を再開した、という事があった。
それからの練習は、充実したいい練習を行えたと思う。結局、中学入学後も彼らの練習を見続けることになり、それなりの成績を残すことが出来た。オイラ自身もとてもいい時間を過ごさせてもらった。
それにしても、だ。今思い返しても、奴等はいい根性をしていた。我が家に来る時も、親の迎えではなく自分たち自身でやってきて、そして許してもらうまでは毎日通おう、と子供達で相談してやったそうだ。後に「ウチの子が何度もうかがったそうで、本当にすいません」と親御さんに謝られたから本当なのだろう。
本当に好きな事に関しては、子供といえども物凄い行動力を発揮できるものだと舌を巻いたものだ。オイラのような頑固でへそ曲がりでも、そんな子供達の姿を見れば、曲がったへそを戻してやるかという気にもなる。
ひるがえって、先日ジュニアの全体外練習をクビになった子供達。その後も、素直に練習には来ず沈黙を保っているそうで。ウチの母親も、最初は上記の連中のように何か言ってくると期待していたようだが、すっかり諦めてしまったようだ。こう考えると、オイラがしてきた経験は稀有なものなのかもしれない。
とはいえ、これほどのテニスへの情熱と行動力を備えた小学生なんてそうそういるもんじゃない。子供とはいえ、尊敬に値する。そんな連中と出会えたオイラは幸せである。

これだけの量になると、まともに読み切れる中学生はいないかもしれない。
それが心配と言えば心配。
この話から私が言いたかったことは次のブログへ記入する。
コメント
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