オズマの部屋 -バス釣り・政治経済・クルマ等-

「バス釣り日記」が主題。色々な話題を中年オヤジが持論で展開。「真実は孤独なり」を痛感する日々。

【オーイ!とんぼ】第46巻「答合せが楽しい!」のは釣りも同じ!

2023年09月19日 00時00分00秒 | オズマの読書感想文


第46巻。立ち読みの記憶はあるが。

 定期購読に等しいレベルで全巻コンプリート状態

 主役が「イガイガ」こと五十嵐一賀(いがらし・かずよし)に交代して,いよいよタイでのプロテストに挑むことになる。

 連載開始時に「50間近」だったイガイガは,たぶん50数歳。ほとんど同い年

 体力が猛烈にあるイガイガ。元プロゴルファーだけあって,それはよし。

 でも,やはりこの作品の素晴らしさは「セリフ」にある。


ゴルフも答合せ。釣りとまったく同じじゃないか。

 バス釣りに限らず,釣りで要求されるのが「答合せ」を楽しめるかどうかだと,子供の頃から感じていた。言葉として理解したのは下野プロが『Fishing to Bassing』で語り始めてからだけど。

 ヘラブナ釣りというとても奥深い釣りがあるし,僕もかなりやり込んだ。しかし,その結果は惨憺たるもの。とくに管理釣り場では,隣が50匹で自分がゼロなんてことはしょっちゅう

 釣り自慢を子供の頃から誇ってきて,正直ヘラ釣りではかなりいじけた。野釣りならなんとかなるかと頑張るも,水郷では巨大なレンギョとの格闘が走馬灯のように浮かんでくる。

 それでも「エサ」「ハリスの長さ」「糸の太さ」「おもり」などなど,幾千もある「組合せ」を考えて,「答えが決まった」というときは嬉しかった。実際,学生時代は釣り研究会のヘラ釣り大会3連覇。たかだか10数名での大会(年1回開催)だったが,あまりにも釣る自分にライバル心を燃やす後輩を頼もしく思ったもの

 ゴルフもそうだろう。自然が相手のスポーツ。体力は釣りのレベルなど比較にならない。

 ホント,ハッシュタグ検索しても自分の記事ばかりヒットする。ゴルファーはかなり居るはずなのに,『オーイ!とんぼ』読者は少ないのだろうか

 とにかくTVアニメが楽しみだ。HDDレコーダー,壊れませんように


【ネタバレ注意・ガンダム・ピューリッツァー】キッカを主役にするとは...。なるほどの切り口だ。

2023年08月31日 00時00分00秒 | オズマの読書感想文

【cv.古川登志夫】『機動戦士ガンダム ピューリッツァー ーアムロ・レイは極光の彼方へー』コミックス第2巻発売記念PV

 

 この本を,たまたま会社の近くで見つけて,自宅近所で買った。

 試し読みはなかったが,「惹かれる」内容が予感された。もしかして,自分はニュータイプ(笑)?

 ネタバレになってしまうのだが,キッカの15年後を描いている。

 ガンダムは宇宙世紀であり,主役というよりは群像劇で進んでいったから,いくらでも主人公は変えられるとも言える。

 もしかして,ここまで予期して原作を用意したのだろうか,富野由悠季は。

 ガンダム放映開始からすでに44年である。小学生のときに放映されていた番組で続いているのは,「サザエさん」「ガンダム」「仮面ライダー」,極稀につくっている「ルパン三世」だろうか。

 それにしても,カドカワって本当にメディア会社だよね。

 「野生の証明」「セーラー服と機関銃」で「カドカワ」の名前を知った自分。

 そういや,角川三姉妹と言われた,薬師丸ひろ子・原田知世・渡辺典子だが,個人的に渡辺さんの近況を知らないよ...。ファンの方,スンマセン。


【紙文化を支持する】マンガはとくに「紙」なのだ。

2023年06月09日 00時00分00秒 | オズマの読書感想文


最近はネット通販で予約することが多くなった。

 会社の近所が神保町なのに,書店の街・神保町だったのに,本当に「紙」の扱いは冷遇されているように感じる。

 2000年代初頭まで苦労しなかった書籍の購入が,本当に「売れているもの」しか書店が置かないようになってしまった。

 神保町でこの状況であるから,地元になるとさらに悲惨である。

 そんな中,『アオイホノオ』『Dr.Eggs』をネットで予約購入した。

 まあ,毎回のようにレビューしているので,今回はとくに感動した部分だけにする。


マウント武士なる新アシスタントがホノオの心を読みまくる。

 創作であるマンガとは言っても,いままで「天使の尾東さん」「謎の漫画家・樺上さん」らが出てきて,それはそれ...という感じだった。

 ところが,このマウント武士はイイ。なんといっても「心にズバッと」入ってくる

 そういえば,自分はしばしば80年代アイドルに詳しいとか勘違いされたこともあったが,いまとなっては「俳優が好き」である認知に変わった。何度も書くが,倍賞は美津子さんですよ,と。

 三田紀房の「とにかく楽しんでしまおう」というノリで書かれる新しい分野開拓は,他の作家の追随を寄せ付けない。独特な絵に好みも分かれるだろうが,『アルキメデスの大戦』でみた牟田口廉也は実に本人ソックリだった。

 『オーイ!とんぼ』『アルキメデスの大戦』『Dr.Eggs』,そして『アオイホノオ』。まだまだ連載が続いており,継続購入は決まっている


【オーイ!とんぼ・44巻】結果よりもやりたいことをやりきる,か!

2023年05月08日 00時00分00秒 | オズマの読書感想文


来たあ,ついにこの帯が。

 もうね,新刊がでるたびに「帯の文句はどうなっているのかが一番気になってますよ。

 ゴルフマンガでアニメ化されたのは,『あした天気になあれ』『プロゴルファー猿』ぐらいなもの。どちらも楽しいアニメだったと記憶しているが,なにしろ1980年代だ。

 21世紀も20年が過ぎて,2024年。ついにトカラの島から「解き放たれる」のだ


結果よりもやりたいことをやりきる,か。

 セリフの一つ一つに感じる原作者の魂。ここに僕は「バスフィッシング」と同じものを感じているし,そう感じる釣り仲間(oiさん,哲さん)も居る。

 仕事の連続では得られない釣りの非日常感覚。しびれるような一瞬。それが忘れられなくて釣りが続いている。そしてそれがルアーだからこそ感じるものがある。

 まあ,ホントいまなら公式HPでの立ち読みとかもあるので,電子版でいいから読んでみてほしいな


【オーイ!とんぼ】第43巻。帯のアオリに編集者の気合いを感じた!

2023年04月05日 00時00分00秒 | オズマの読書感想文


たぶん編集者の気合だと思う。この帯は。

 今月ももれなく購入。結末は週刊誌立ち読みで知っているが,読み直すにはやはり書籍が一番。

 今回も,「イップス」に追い込まれたものの精神状態をうまく説明している。


これですよ。不調の理由のほとんどって。たぶん。

 プロなのに打てなくなった・走れなくなった。そんな選手がゴマンと居る。ゴルフをやっていた父は不勉強なので「イップス」も知らなかったし,「72のラウンドを100で回った」と喜んでいるのだから,それがアマチュアの楽しさであるとは思う。

 プロの世界は厳しい。容赦ない。すぐに二軍に落とされる。バスプロだってJBTOP50からすぐに落ちてしまう。

 そのようなことを言うと家族は「あんたは冷たい」というが,一徹コーチなら間違いなく僕と同意見のはず

 僕は一徹ほど自分に厳しくなっていないが,それでもカラダは正直で,歯が「震盪」で痛くなったりするのは,まさに毎日踏ん張っているからなのだとうぬぼれたいッス。


【いろはドライブなど】相変わらず,「紙」マンガ派です。

2023年02月28日 00時00分00秒 | オズマの読書感想文

 2月も,なんだかんだと2冊のマンガを購入

 『アルキメデスの大戦』は31巻発売を知り,ネットで購入。本当はリアル書店で購入したかったが,ポイントが溜まっていたのでこれを利用した。

 内容は,まあ,ネタバレになるので今回は割愛する。感動していないのでなく,今回の主役ではないということだ。

 『いろはドライブ』は,リアル書店で試し読みしてそのまま購入 もうドライブ,いやクルマ漫画は買わないようにと決めていたのに。やっぱり俺の心にいまだ残っているのか,クルマへの思いは

 設定は「日常・非日常」を使い分け,さらに「主人公の目的」などがすぐに明かされながらも破綻していない。まあ,アニメ絵なんだが,よくできている

 気に入ったのは「いろは坂」のシーン。ああ,自分もEF9シビックSiRⅡで「カットビ」したんだ。20年ぐらい前に。

 季節は覚えていないが,ボンヤリ記憶にあるのは栃木ドライブをしたこと。「いろは坂」とはどういうものか知りたくて,行ってみたのだ。

 上りは空いていたので,まさにカットビ。FFのシビックとはいえ,まさにグルグル回転しながら登っていった。

 問題は楽しみにしていた下りである。なんと,すぐに渋滞が。まったくカットビできない。奥多摩の下りよりノロイってどういうことなんだと。奥多摩周遊道路で限界ギリギリまで突っ込むという危険なアソビをしていた当時。足回り強化をしていたから,まあ無敵状態だったのだ。

 当時は地図を何冊も持っていて,それを頼りに走ったもの。ナビなんかまったく不要だったから不思議なものだった。

 と,「いろは坂」関連の思い出が蘇ってきたのが,『いろはドライブ』の魅力だろうか


【こづかい万歳】結局はそれぞれの価値観でしかないけど,健康不安が気になるね...。

2023年02月08日 00時00分00秒 | オズマの読書感想文


以前から書店で立ち読みしていたけど買ってみることに。

 どうやら本書は「バズって」いるようである。流行に乗っているというか。

 発行当初からリアル書店で試し読みできたので,第1巻はすでに読破(笑)。買ってないけど,まあ続編ということでいきなり第5巻

 結論から書くと,「金額の多い・少ない」は個々人の価値観・職業・おかれた立場・夢などによって異なるので,楽しめる人は思い切り楽しんでください,というだけのこと。

 ただ,女性の話ではあまり不健康な話題にならないのだが,男性の話では結構ヤバイ生活習慣が描かれている。


問題はファンタとポテチかと。あと,老眼が進行するかも。腰にもよくない姿勢。

 ファミコンを夜な夜なプレイするのはいい。1時間と制限を設けるのもいい。問題は,ファンタとポテチ

 食事をしっかり摂った後に,しかも当然夜だから,こんな生活続けていたら絶対に中年太りどころではない生活習慣病が危惧される。作者の吉本浩二も自己紹介で「高血糖が気になる」と書いている。

 高血糖状態が長く続くと,その先は糖尿病が待っている。人工透析まで行ったら最後,もうこんな楽しみはできないではないか。

 そんな理由も考えて,僕は「健康投資に気をつける」という立場。毎朝歩く習慣,ラジオ体操する習慣。本当にたいしたことのないような軽い運動のおかげか,2022年10月の椎間板ヘルニア手術前検診では「血管障害などなし/血管年齢は年齢相応」という値だった。当然,他の検査値もすべて基準内。

 まあ,そんな「数値」が健康でも椎間板ヘルニアにはなるし,過去には甲状腺腫瘍摘出も経験した。でも,釣りに行ける体力も含めた「環境づくり」が今後も大切だと実感している日々である。

 くれぐれも,作者が「お金を気にするあまり健康を失った」なんてことにならないことを祈念する。実際,漫画家で長生きしたのってさいとうたかを先生ぐらいだよね...。


【日本人は感情>合理性】この本は売れないだろうね。悲しい現実だ。

2023年01月25日 00時00分00秒 | オズマの読書感想文

 この本を本屋で見つけて,パッと目次を見ると「生物多様性」について語られているので買ってみた。

 僕と同じだった。いや,バス釣りする人のほとんどと同じ意見だった。

 要は「無理やり人間の都合で改変したら逆の影響もある」例を,あの「池の水全部抜く」で有名になった井の頭公園を例に「事実」を書いている。おそらく筆者は普段から相当井の頭公園を見ていた様子も伺える。

 公園の池はそもそも「公園の」池。そこに「在来」「外来」は定義できず,わかりやすく言えば「持ち主の主観」で決めてよいのが公園の池なりの生態系だろう。

 キンギョがいっぱいの池。コイがいっぱいの池。ザリガニだらけの池。いろいろな池があってよいのだ。

 だがしかし,こうした簡単な「理屈」が理解されないのが日本である。

 古くは第二次大戦である。合理的判断によれば絶対に勝ち目のない戦争をやった。バブル経済崩壊対策もそう。異次元金融緩和もそう。

 一見合理的のように見えて「実は異なる」ことを,本書は「大学生向け講義」をわかりやすく記した,とある。

 だが,僕自身も,太陽光発電のインチキ加減(とくにメガソーラー)などについては理解できるものの,他になるとあまりにも基礎学力がない。そう,基礎学力がないので理解が難しいのだ。

 そうならないように,一生懸命高校化学での「構造式」などを用いているが,そもそも一般の人に「構造式」で説明したところで拒絶される

 本書の題名は『知っておきたい 現代科学のいま』とか『騙されない! 科学の基礎』などとした方がよかったのではとさえ思う

 そう,書籍はタイトルが命。タイトルからして読まれない。

 あとは価格である。税込み2000円チョイでは普及しない。やはり新書判で,内容は圧縮して1000円程度にしないと

 書きたいことを書けば売れるわけではないし,正しいことを説明しても売れない。正しいことを説明して売れるのなら,数学の参考書>>歴史の参考書となるはずだが,そうではない。いくらでも反証事例がある。

 もう一つ提案。わかりやすく書く・見やすく書くのであれば,文字の大きさ・書体が非常に重要だ。

 さらに,本当に自分の訴えたいことはゴシックにしないと

 よい本なのに,おそらく編集部がそれほど気合を入れていないと思われる

 自分が担当編集なら,もっと刺激的な書名にするのにねえ。まあ,朝日新聞関連から出ただけ奇跡かな


【ゴルゴ13】「Gの遺伝子」...「蛙の子は蛙」ということか...。

2023年01月14日 00時00分00秒 | オズマの読書感想文

 結局また,『ゴルゴ13』にじわじわとはまり続けている。

 10月の退院直後に買った『ガン・スミス』も秀作であるが,すばらしい「分業制」が成せる技こそ,「さいとうたかをの遺伝子」であり,まさに「Gの遺伝子」なのだろうと思う。

 その『Gの遺伝子』は,2022年の草津旅行で入手した。バスターミナルでバスを待つ時間に,チューハイ片手に読んでみた。

 完全にやられた。脳天直撃である

 科学的にわかっている「遺伝」の話を,日本人だけはかたくなに信じない。「努力万能主義」というのだろうか,「努力でなんとでもなる」という甘い幻想がいまも蔓延っている。

 しかし,気がついてみれば「優れた人」はだいたい家系に何かしらの「血統」があるもの。芸能人の歴史みたいな番組があるが,だいたいそういうことなのだ。

 自分の周囲に,医者・帝国大学出身の人など居ない。そういうことなのだ

 「蛙の子は蛙」というのも,たしか放送禁止用語になっている。要は「努力を否定する」かららしい。

 馬鹿げているのは,放送禁止用語を決める連中の思考回路である。自分たちがまさに「蛙の子は蛙」だと言わしめているのだ

 僕もけして努力そのものを否定しない。しかし,実社会に出る前からも感じていた「努力しなくても速い足の子は速い」という事実に,運動会で漫然と感じていたものである。自分と同じように過ごしていた友人が運動会だけは速いとか,そういうことである。

 幸い,自分にも異なる才能もあって,これが「釣り」だとも感じている。とくに「小物釣り」を中心としたものの「タイミング」などは,幼少期からのものもあるだろうが,父方の「血統」なのだろう。はるか昔に亡くなっている祖父が相当の釣りキチだったことも事実である。

 ウクライナ「終わらない紛争」の背景など,秀作ばかりの『ゴルゴ13』。繰り返しになるが,脚本を分業したことこそ「Gの遺伝子」なのだと思う。

 用件を聞こうか...。


【オーイ!とんぼ】苦しいときにへこたれない,ガッツが必要だと!

2022年12月21日 00時00分00秒 | オズマの読書感想文


もう41巻。知らぬ間に発売されていた。

 さあ,人生に疲れているようなときこそ「オーイ!とんぼ」の出番

 プロの試合編。すごく長い連載期間。もう丸一年ぐらいやっている連載期間じゃないか。この1試合の長さ「ドカベン」以上です

 そこで,とんぼに試練が襲いかかる。そのとき,イガイガがこういう。


悪いときこそ真価が問われる,と。

 そうだよね。仕事も釣りも,あらゆるものすべて「悪いとき」にこそ真価が問われる


やはり心の問題だと。ガッツだと。

 ガッツといえば,ガッツ星人。いや違う。ファイトするときの心構え

 子供の頃,野球やらなにやらで言われた記憶もあるし,そういうドラマが多かった。「ガッツが足りねえな,オメエは」なんていうように。熱い時代だったんだよね。

 ホント,このマンガは「生きる術」を描きつつ,「ゴルフの真髄」に迫ろうとしているのがよくわかる。だから,こんなに長く連載続くんだろうな。

 本誌は買ったことがないけど(毎回立ち読み),単行本は「ガッツ」リ買っているので大目に見てほしいよね(笑)


【ツチノコと潮風】読後感爽快。いいマンガだ。

2022年12月01日 00時00分00秒 | オズマの読書感想文

 ふと立ち寄った地元の書店のマンガコーナーにあったので読んでみた

 なんとなく「とめはねっ!」の河合克敏を彷彿させる絵柄とストーリー。

 ネタバレするので詳細には書かないが,久々に「シビアでない」よいマンガだった。

 実は,「ゴルゴ13」をこの間に立て続けに購入してしまって,内容の濃さに辟易してしまったからかもしれない。「ゴルゴ13」は,基本が政治・経済の教科書だからね

 まあ,リアル書店でないと手にできないものがあるという代表格。

 丸一冊試し読みさせてくれる本屋さんの太っ腹も気に入ったので,上下巻購入した次第である

 それにしても,連載はやっぱりWEBだとか。

 時代,変わったなあ


【オーイ!とんぼ】とんぼのモデルは,青木功なのではないか?

2022年09月30日 00時00分00秒 | オズマの読書感想文

 『オーイ! とんぼ』だけ,毎週立ち読みしている。会社の近くに,まだ立ち読みできる書店が一店だけあるのだ。

 さて,プロゴルフを見ていると,とくに週末にTV放映されているわけだが,総じてスイングに無駄がない。あまりにも美しい女子プロなど,いったいどうしてプロゴルファーになったのか想像できないぐらいである。

 そんなとき,青木功の伝説が放映されていたTV番組を見た。

 これだ,と思った。

 青木功のスイングは,まさに「球をつくるため」のスイングだった

 パターを平行にひかないというところや,数々のショットを見ていると,おおそうか,これこそゴルフなのではないかと感動した。「打ったら引く」という我孫子GCの伝説のプロのゴルフを体現していた。

 中嶋常幸が言っていた。「青木さんのゴルフはびっくり箱」だ,と。

 番組にジャンボ尾崎は出てこなかったが,70年代のジャンボ尾崎,まさにジャンボというだけの体格がある。

 総じて「スマート」になっているプロゴルフの世界...なのかもしれない。

 そこに「野生の」とんぼが現れた。

 だから支持されているし,これからも支持されるのだろう


【750ライダー】小学生の頃,憧れたもの。それにしても初期と最終期でまったく違うような...。

2022年08月31日 00時00分00秒 | オズマの読書感想文

 ふと思い出して,腰痛で完全休養中の8/5に単行本(文庫本)の中古で『750ライダー』を購入した。全10巻・6700円。発売当時の定価のママのようであるから特段高価でもない。

 ところが,ネットではなんでも全話無料なんてものがあったがやはり眼が疲れてムリ。そもそも,全話無料なんて怪しいんじゃないのか

 8/6に届いた文庫本は10冊。全巻セットらしいが,どうも「ベストセレクション」のようだ。話数が合わない。

 でも,読んでみた。

 ああ,小学生の頃を思い出すぞ

 父に「ナナハンって乗れるの」と姉と訊いた記憶がある。父の時代は普通免許で乗れたらしいが,御本人は乗ったことがないらしかった。

 自分も,このマンガはサクサク立ち読みしていたが,『釣りキチ三平』のように人生を変えるほどの影響を受けてはいない。

 しかしながら,「バイク=暴走族」と言われていたことは,自分が高校生になった頃もまだ言われていた。

 いわゆる「3ない運動(買わない,乗らない,(免許を)取らせない,だったか)」のせいで,バイクは悪者だった。自分は自転車キチガイだったから問題なかったが,そんな自分こそ自転車での事故も相当にやってしまっている。よく生きているものだとも思うほどに。

 それがバイクへの恐怖心になって,高校の友人が250か何かを乗ってきたとき,後部座席に乗ったら怖くてすぐに降ろしてもらった記憶がある。

 それにしてもである。このマンガ,初期段階と最終段階でまったく「トーン」が変わっている。

 個人的には初期段階の「硬派な」早川光に憧れた記憶が大きい。委員長なんて名前も,たぶん初期の頃に知ったはず。

 それでも,連載10年・単行本50巻。後にいくらでも「バイク漫画」は産まれるが,「学園+バイク」が設定となっているものは,『750ライダー』が最初で最後ではないだろうか(と書いたら,『あいつとララバイ』(楠みちはる)を思い出しました)。

 そして,何よりも石井いさみ先生の圧倒的画力 もう,これでもかとクルマやバイクのややこしい線画が出てくる。こんなもん余裕だぜ,という雰囲気さえ感じる画力に,ただ圧倒されてしまう。

 そんなわけで,腰痛休暇とも言える8/5-8/7の3日間,ネットとリアルで併行して読んだが,買ってよかったの一言。

 やっぱりマンガは紙だね。紙じゃないと,気軽じゃないよ。

 これ以上文字を打っていると腱鞘炎も悪化するので,この辺でサヨナラします...。


【オーイ!とんぼ】第39巻。ゴルゴのような評価を得られるか...。

2022年07月20日 00時00分00秒 | オズマの読書感想文

 「オーイ!とんぼ」第39巻が刊行された

 だが,ここの辺りは立ち読みでも記憶がはっきりしていて,とくに新鮮味がない。むしろ,この後イガイガが報道されたことによる影響からふとしたきっかけで立ち直るとんぼこそ面白いところなのだが

 時間は前後するが,神保町・趣味の本屋と言われている書泉グランデでは「ゴルゴ13特別授業」を購入。中身も確認せず,である。

 大学名誉教授がこれでもかと分析している。やはり優れているのは脚本とのこと。脚本がフィクションでありながらも,実によくできていると評価している。

 あとは,やはり分業制。多くの漫画家が早逝したが,さいとうたかをプロダクションがこの分業制を敷いている限り最終回もなさそうである。なにより人気が不動だからだ。

 「ゴルゴ13」の単行本は買ったら最後エライことになるので買わないでおく。必要な情報は「用件を聞こうか...」でよいのである

 デジタル化が普通になったいまでもマンガは大量生産されている。しかし,「オーイ!とんぼ」のようなヒットに至らないものも多いだろう。

 「ゴルゴ13」研究本の「研究」は,いままさに置かれている身の振り方を考えるに必要な要素だ。激変する環境でいかに生き抜くかが書かれているのは,まさにゴルゴだ。

 それにしても刊行ペースが早くなっている「とんぼ」である。連載がまだまだ終わらず,というか,1試合に数ヶ月も半年もかかるので,なかなか大変でもある。読者がついていけなくなるおそれがある。

 そういう意味では,「ゴルゴ」のように,せいぜい数週で一区切りというスタンスも一旦取り入れてみるのもありかと思う


【三田紀房】(いまさら)作品の根底に「お金」があることに気づいた!

2022年06月25日 00時00分00秒 | オズマの読書感想文

 『アルキメデスの大戦』28巻が発売されていることを知らず,1ヶ月以上経過していた。僕にはリアル書店がメインだから,どうしても書店次第で商品構成が異なってくるのは仕方ないけど。

 さて,三田紀房がまた新刊を出していた。医学部生を相手にした作品だ。ちょっと立ち読みしただけで,また引きずり込まれそうになった

 そしてやっと気づいた。『ドラゴン桜』にもっとも顕著だったが,三田紀房作品の根底には「お金」が関わっていること

 設定が「大学受験」「高校野球」「軍隊」「医学部」などと異なっているので,一見「どこまで頭脳がキレルんだろう」と考えてしまったが,根底はすべて「お金」である。

 『ドラゴン桜』には,「法律を作る方にならないと負け組だから,東大に行くんだ」というセリフがあった。つまり「お金で苦労しないなら東大に行け」ということ。『砂の栄冠』では,「高校野球はお金でやるもの」と何度も説明していた。『アルキメデスの大戦』に至っては主計が主役ではないか。

 どのマンガも根底が同じだった。これなら「設定」を変えればいかにも新作になる。もちろん,漫画家はきっちり資料を読み込む必要もあるけれども。

 気がつけば,梶原一騎は「男の勲章」がテーマ。設定が「ボクシング」「野球」「プロレス」「空手」などとなっていたが,要はこの違いなのだ。

 マンガで重要なのは何よりも「設定」だ,と『サルでも描けるマンガ教室』で覚えたはずなのに,このていたらく

 それでも,また三田紀房作品を購入してしまうだろうけどね