いまさらですが。
自分としては今更感がありますが,釣れてないと気分が盛り上がらないです。タックルうんちく,それも古いものについてはかなりいろいろ使ってきたのでインプレしようかと。いや,正確にはT-REXさんの記事がきっかけです。
現代はベイトでもレフトハンドルがかなり普通になりました。いろいろ好みの問題があるので「どちらがよい」という話はしません。自分も「可能性の左」のために購入した記憶が鮮明ですしね。
スコーピオン1501以前のレフトハンドルモデルは,ABUぐらいにしかありません。しかも,20世紀基準であっても「飛ばしにくい」ものばかり。ABU契約プロだった藤木プロのガイドを受けたことは都合3回ありますが,その度に「シマノのベイトはいいよねえ」と藤木プロをして言われたものです。
4601C-3。ベアリング3個。ラインは16LB以下だとスプールの隙間に食い込みます^^;。
4601C-3は,当時としてもすでに時代遅れ感がありました。自分は,ハイギア版の「ロイヤルエキスプレス」を,当時珍しかった「逆輸入版」で購入していました。でも,たしか釣りの帰りにずいぶん遠くの場所まで行った記憶と,いまでは考えられない「なんでも現金決済」だったので,「買うぞ」と決めて大金を持っていく関係上,結構ヒヤヒヤしたものです。
さて,レフトハンドル真打ちは間違いなく初代スコーピオン1501です。当時としてもロープロであり,当時の高級機基準「5ベアリング仕様」で,ABUの300g近い重量に比べて245gです。当時はなんとも感じなかった重量ですが,07メタマグ以降200gを超えるベイトリールは「重くて使う気分になれない」になってしまいました。
右利きの人がレフトハンドルを使うと,自分も顕著でしたが「ワーム」が抜群にうまくなりました。それもテキサスやシェイキングです。いまや「シェイクすると釣れないことが圧倒的に多い」メトロリバーですが,横利根爆釣時代は「テキサス,クランク,スピナベ」だけで1日数十本釣れたのだから,まあ通いますよ。
そんなわけでレフトハンドルの時代は2009年途中まで続きましたが,熱心な読者なら,僕が2009年から約7年近く深刻な腱鞘炎になっていたことを知っているでしょう。そこで,軽量な右ハンドルの必要性が出てきました。いうまでもなく07メタマグが基本になりましたね。
ルアーの操作性について,バス釣り初期のころは「利き腕」で竿を操る方が圧倒的に優位でしたが,20年以上バス釣りをしていたら「アレレ,なぜか左手でも操作できる」ことに気が付きます。
これはリール進化の影響も相当にあると思います。要するに「軽量化」により,パーミングしてからの違和感がなくなった。それゆえに右ハンドルでも操作できる,というわけです。竿も同様です。
同様に,「気がついたらバックハンドも出来ている」のに気づくのは,実は八郎潟で哲さんのボートに乗せてもらったときです。遠投ばかりのオカッパリではほとんど必要ないバックハンドキャストですが,ボートでは「あちらも,こちらも」撃ちたいので,とにかく投げまくるわけです。すると,これもどういうわけか出来ていました。
これもリールの進化が相当にあります。SS-SVなんてわずか150g。あまりの軽量さが「おもちゃみたい」と言われて不人気ですが,自分にとって「わるくないリール」です。改造の余地というより,中古で安価なのでもはやなんでもできるというのがよいというわけです。
だいぶ標題と話がそれてきましたが,現代レフトハンドルの始祖といえるのは初代スコーピオン1501。その後,97メタニウムXT,スコーピオンアンタレス,05ガンメタXT,00スコーピオン,04スコーピオンMg,09スコーピオンXT,10スコーピオンXTなどでレフトハンドルを投入し続けましたが,腱鞘炎の回復のために07メタマグに移行し,現在は「ライトリグの遠投」のためにダイワSVです。
とにかくよい時代になりました。いくらでも悩めるリール選びなんて,スコーピオン1501の発売時;1993年頃はなかったですよ。いまより明確に「シマノ派,ABU派,ダイワ派」みたいのがあり,中古がロクにない状況で,自分は上記のリールをどうやって処分していたのか,いま考えると不思議です。東京で中古を扱うお店はギルしかなかったような記憶も鮮明で,年に数回行っていたような記憶があります。
ちなみに,スピニング「右ハンドル」もメトロリバーでは大アリだと思っています。なぜなら,それで毎回のようにA澤さんに「自分のできない釣り」でデカスモールを釣られてますしね...。