感応楽が行われる「大富神社」
感応楽が紹介された自販機
大富神社の横にある豊前山田公民館前の自販機
福岡県豊前市四郎丸にある大富神社の神幸祭(春季大祭)の際に
隔年で奉納される楽打(がくうち)(太鼓踊り)「感応楽(かんのうがく)」が
『風流踊(ふりゅうおどり)』としてユネスコ無形文化遺産に登録された。
この登録は11月30日にモロッコで開催されたユネスコ政府間委員会で
正式決定されたものです。
感応楽は本来、雨乞いや五穀豊穣を祈る「楽打ち」と呼ばれる神事芸能で、
東九州を中心に旧豊前国一体にも広く分布しており、
その中で特に古くからの伝統をよく残し、
青壮年による勇壮な舞が今に伝えられていること、
さらに伝統的な祭具の製作が保存会によって守られていることなどが高く評価され、
少子高齢化が進む中で伝承に努めてきた住民らは「保存活動に弾みがつく」と喜んでいる。
豊前市教委や大富神社、豊前感応楽保存会によると、
感応楽は697年に始まったとされ、
豊作祈願や雨乞いのほか、天下太平を願うことも目的としている。