カラッと晴れた今日、改組新第1回日展に行ってきた。
毎年、高校同期の柳 濤雪(柳 信治)さん(篆刻)が特別入場券を送ってくださるので、大変感謝。
今年は、改組新第1回とのこと。反省の意味合いで、内閣総理大臣賞や文部科学大臣賞がない。 また、今まで参事、参与、評議員等の理事さんがいたが、日展改革案に基づき、これまでのこれらをすべて「会員」としたため、さみしい感がする。
「日展」が開催されている国立新美術館(港区六本木)。
入口にあった「日展」の看板。
まず一番に柳さんの作品がある3階の「書」の篆刻の部屋へ直行。
「篆刻」の作品が飾られている部屋。
柳さんの作品。ガラスのケースに入っているために反射が強くてきれいに撮れません。お許しください。
柳さんは、数年前に2回目の「特選」に入っているため、「出品委嘱」をうけ、出品されている。今回の作品は、珍しく丸みのあるもので、初めてかな?
作品は「受施愼勿忘」。
これは弘法大師の「座右の銘」としていた言葉。中国後漢の詩人 崔子玉の言葉だそうです。「無道人之短 無説己之長 施人慎勿念 受施慎勿忘」の中から選んだもののよう。
訳 人の短所を指摘しないこと
己の長所を自慢しないこと
人に施しをしたことを言わないこと
人から施しを受けたことは忘れないこと
と書かれている。立派な言葉を選択、その言葉の意味合いから作品は、丸みを持たせたものだろうか。すごい。
次いで、2階に下りて、工芸美術の部屋へ。一目散に宮田亮平先生の作品へ。
宮田亮平先生の作品。「静と生」。
写真でははっきりしないが、1頭のイルカを4等分しており、それぞれの線がとてもきれいに作られ、一つの作品としている。毎度のイルカの作品ですが、つい見とれてしまう。
同じ工芸美術の部では、この度佐渡出身の本間秀昭さんの作品「流紋-2014」が特選に入った。
竹で作られた作品。「よくこんなにきれいに曲げられるものだ」といつも感心する。
「彫刻」の部屋に入ったが、佐渡出身の親松先生や林先生の作品は、今回出品されていない。
寂しい限りで、足早に廻り「洋画」の部屋に向かった。
洋画の「特選」が展示されている前では、10名あまりの団体の方に、日展の選者先生が、一点一点説明を加えていた。小生も失礼ながら先生の作品説明に耳を傾けた。
先生の説明に耳を傾ける入場者。
写真を撮るならば、土曜日、日曜日以外のウイークデーに。前もって申し出れば、写真撮影は可能。遠慮なく撮れる。但し、フラッシュは厳禁。
きれいな洋画一枚を紹介します。
ときめき。 西村日呂子(栃木県) 遠近を良くとらえており、仔細に描かれていました。
私は、今日9時40分ごろ家を出発して、地下鉄大江戸線で「六本木駅」へ。美術館まで徒歩7~8分でしょうか。10時開場。早かったせいか混雑もなくゆっくりと観賞できました。但し、一巡したら2時間30分ほどかかってしまった。目的のものをまず見るようにした方が賢明かと思います。
疲れましたが、一日心が晴れたようにすがすがしい気分です。