デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



最近、イーストウッド監督の映画『父親たちの星条旗』、一ノ瀬泰造の『地雷を踏んだらサヨウナラ』、藤原正彦の『国家の品格』を立て続けに見たり読んだりしたこともあってか、戦争証跡博物館での思い出は非常に複雑なものがある。







































正直なことを言うと、現地で戦争証跡博物館に15000VND払って入ったとき、まず何を感じたかといえば、展示されている写真がすべて一級品で、かなわない夢として「私もこんな写真を撮ってみたい」と思ったこと。そして、展示されていたのは戦場で命を張って撮られた数多くの写真の中で、これらは雑誌や新聞に載るために構図がうまくとれているほんの一部の写真であって、たとえどんなに将来的に資料として残しておくべき大変貴重なものであっても、それらはボツ写真としてずっと埋もれたまま、ほとんどが後世の目に映ることのないものだろうということだった。
館内ではよく日本の団体客もいるので日本語の解説が聞こえてくるので、ベトナムに落ちた爆弾の数や、枯葉剤の害による奇形児出生、子供たちへの戦後補償がなされない現状のことなどを改めて考えさせられた。この戦争で行われた事は、人間のやることとは思えないが、人間がやったことでもあるのだ。

これからもずっと戦争や紛争を無くすにはどうしたらよいか?という問いが続けられることだろう。ということは何千年も同じことを続けていても、人間は歴史に学ばない愚かさを顕し続けるかもしれない。でも、ベトナムに足を運んだら戦争証跡博物館は見てほしいと思う。

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