缶詰だけど、それが何か?

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DoaU415日目_Part1_予定調和のカルボナーラ

2010-04-19 17:31:22 | レシピ
4/19(月)

モナドには窓がない

17世紀後半、後進国ドイツの哲学者・ライプニッツは言った。
単子と訳されるモナドとは、それ以上、分割できない単位のこと。
物質で言えば原子がそれにあたる。
ただの原子ではなくて、状態という属性を持ち、そして状態は変化する。
しかし、この変化は他のモナドの影響を受けたからではない。
故にモナドには窓がない、そういう訳である。
では、この状態の変化はなぜ起こるのか。
神が創造した時に定めた調和によって起こる、ライプニッツはそう考えた。

はて・・・

17世紀、ヨーロッパで神の存在を疑うことはできなかった。
ガリレオ・ガリレイは地動説を唱えて異端審査で終身刑を言い渡されたし、
ルネ・デカルトも無神論を広める思想家として非難されることになる。
だからといってねえ、神が定めた調和ってのはどうんなもんだか。

昨日、ごぼうとモヤシを食べきってしまったので、
野菜室にはニンジンと新タマネギぐらい、きれいなもんだ。
冷蔵庫には賞味期限が今日までの卵が2個。
フリーザーにはベーコン2枚。
あまりに予定調和すぎて嫌気が差すけれど、しょうがない。

フライパンにオリーブオイルを大量に。
乾燥ニンニクを細かく砕いて入れて、弱火で香りを出す。
新タマネギ小1個を細めに切って放り込む。



予定調和すぎるのはイヤなので、バジルをわしわしとふり入れる。
乾燥バジルでジェノベーゼもどきを作った時ぐらい。
さらにローズマリー、オレガノ、ナツメグも少々加える。
黒コショウはがりがりと、多めに挽き入れる。
タマネギが透き通ってきたら、細切りにしたベーコン2枚を投入。



弱火に落として、ベーコンとタマネギにしっかりと火を入れる。
理想はカリカリになるまで。

ボウルに卵1個を割り入れ、牛乳を少し足してしっかり撹拌する。

パスタはディチェコのスパゲッティーニ。
8分半でいい感じの歯ごたえ。

フライパンに放り込んで、パルメザンチーズをふる。
茹で汁を少し加えて水分を飛ばしたら、ボウルへと放り込む。
しっかりと混ぜ合わせれば完成。



これっぽっちも能動性のない食べ物。
もちろん多少の抵抗は試みた。
ただ、バジルもオレガノも卵ソースには白旗を降りまくり、
単なるカルボナーラに成り下がる。
だからといって、神が仕組んだ予定調和を認める訳がない。

ピクルスを入れればよかったんじゃない?
後から気付く、口直しのピクルスを齧りながら。

DoaU414日目_Part2_チキンライスともどきな晩ごはん

2010-04-19 10:08:30 | レシピ
てやんでぇ、バーロー、ちくしょーっ

土管で寝たのは麒麟・田村だけではない。
チビ太は親がいない、住所不定のいわゆる浮浪児、
だからトレードマークのおでんは最高のごちそうでもある。

で、このチビ太のおでんはコンニャク、がんもどき、鳴戸巻き。
コンニャクはコンニャクイモを原料としているためにそう呼ばれる。
鳴戸巻きは、鳴門の渦潮にちなんで付けられたとも言われる。
でも、がんもどきって?
雁擬きという字を当てられたりするけれど、どこに雁?
精進料理の1品だから、精進料理=もどき料理からとかいろいろあるけれど、
言い得て妙、そんの説は一つもない。

昼ごはんを食べた後、散歩がてら買い物に行く。
スギ花粉症のクスリが切れて、嫁さんが鼻炎用のクスリを欲しがっていたから。
素直に耳鼻科へ行けばいいのに、ホント。

帰ってきて、嫁さんはまたもパンの試作に励む。
あのブロガーの無茶振りではなく、今度は自分の教室用。
タモリ倶楽部にしか見えないぞ、尻だ尻だ
意味がわからずにオーブンを見にいくと、確かにそこには尻があった、
しかも褐色でパーンと張った黒人ばりの尻が。
ハート型を使ったそのパンは、きっちりと半分に割れて、
どう見ても尻にしか見えない。
見ようによっては・・・と思って改めて見てみるけれど、
いやはやどうにも。
前にやったときは尻にはならなかったんだけどなあ
尻と同じ生地でプチパンも作っていた。
写真を見せてどっちがいいか、生徒さんに決めてもらおう
どんだけポジティブなんだ?この生き物は。

午後のパンは甘いパンなので食べることは免除されている。
てか、嫁さんは5食続けて小麦粉なのだ、夜は米が喰いたいらしい。
ならば、米をわしわし食べていただきましょう。



無印良品「シンガポールチキンライス」
8時間しか滞在しなかったけれど、シンガポールで食べたチキンライス。
ショッピングセンターのフードコートだったけれど、
白い米はほんのりと鶏の香り、上にのった茹で鶏は塩が少し、
チキンスープと一緒に食べた、そしてアホみたいにウマかった。
タイ料理のカオマンガイとの違いは、長粒米か中粒米か、軍鶏か鶏か、
それぐらいでしかない。
いつだったか、自由が丘の無印良品で売っていてついつい買ってきてもの。

米2合にこのレトルトを入れて、通常の2合分になるように水を足せばOK。
簡単である。

ほぼ野菜が全滅しているので、ヒルマでかってきたモヤシと、
残っているニンジンとごぼうでなんとかする。
ごぼう+ニンジン=きんぴら
どんなアホでも思いつくけれど、ごぼうが1/2本しかない。
千切りにしてみた所で、ほんの僅かのきんぴらしか作れない。
いっそ汁物にするか、けんちん汁とか。
コンニャクもないし椎茸もない、まあいいんじゃない。

千切りにしたニンジン1/3本をごま油で炒める。



灰汁抜きしたごぼうも放り込んでしっかり炒める。
日本酒大さじ3を加えて、アルコールが飛んだらひたひたになるぐらいまで水を。
沸騰させて、灰汁が出れば、いや出なかったので、和風だしの素大さじ1/2。
中火で10分ぐらい煮て、油揚げ1/3枚を刻んで入れる。



味が出るものがないので、豚バラ肉2枚を5cm幅ぐらいに切って放り込む。
またも灰汁がでないので、そのまま中火で10分ぐらい煮込む。
味噌大さじ1を溶いたら、火を落として放置。

水で洗ったモヤシはザルの上。
どうしたものかと思いあぐねている、
ナムルにするにも、モヤシ炒めにするにも多すぎないか?そんなことで。

鍋で湯を沸かす、塩を少し加えて。
沸騰したらモヤシを半分ほど入れる。
ボウルにごま油大さじ2、おろしニンニク、塩ひとつまみ、
スタミナ源たれ大さじ1/2を加えて、よく混ぜ合わせる。
再沸騰したらモヤシをザルにあけ、ボウルに放り込んで撹拌。
冷蔵庫に放り込んで、味をしみ込ませる。



モヤシのナムルもどき
ちょっとだけ、薄めにしてみた、味付けを。
スタミナ源たれを入れたところで、完全なナムルもどきである。

フライパンにごま油とサラダ油をひいて、乾燥ニンニクを砕いていれる。
強火で加熱して、香りが出たらモヤシを投入。
水分が出てきたら鶏ガラスープの素、白コショウを加えて
オイスターソースを2~3滴を足して炒め合わせる。
最後に水溶き片栗粉でまとめれば出来上がり。



モヤシ炒めもどき
鶏ガラスープの素と白コショウだけなので、ホントに薄味もいいところ。
ホントにびびりまくっているのだ、無印の食べ物に。



けんちん汁もどき
豚バラ肉が入っているのでけんちん汁ではそもそもない。
むしろ豚汁もどき、そう表現した方がいいような食べ物に成り下がる。



チキンライスもどき
なぜ米が茶色くなっているのかがわからん。
ちょっとハーブっぽい香りがするけれど、コレ、チキンライスかぁ?
ト ムヤムクン鍋グ リーンカレーとかなり忠実に再現していたのに、
これはどういうことだ?無印良品。

ごぼうとニンジン、こっちに入れたらフツーの炊き込みごはんだね
今日の嫁さんの言うことはことごとく正しい。