おみやさん
渡瀬恒彦主演の刑事ドラマである。
お宮入りした事件を捜査するからおみやさん
櫻井淳子が番宣でそんなナレーションを被せていた。
CXの「絶対零度」もそうだけれど、刑事ドラマ、
いや、ミステリー小説には未解決事件を取り扱ったものがよくある。
時効成立まであと何時間、そうタイムリミットを設定することで
緊張感、平たく言えばハラハラ感、ドキドキ感、それを演出できる、
そんな理由から。
しかし、だ。
殺人罪に関しては時効がなくなった、
今も継続捜査中の事件だけだけれど。
ただ、遺族の方には申し訳ないけれど、たぶん時効がなくなるだけで、
ほぼ何も変わらない。
だって、捜査員の数が飛躍的に増える訳では決して無い。
日々、事件は起き、そして未解決事件も積み上げられる。
日々の事件に追われ、25年前の事件を専従で捜査する人間はいない、
渡瀬恒彦も上戸彩も実在しない。
だから、未解決事件は永遠に未解決のままにならざるをえない。
困るのは犯人だけ、いや、犯人だけではない。
ミステリー作家がまず困る。
時効成立との闘い、そんなテーマでは書けなくなる。
テレビ局も困る。
おみやさん自体がもうお宮入りだし、絶対零度で凍り付いたままになる。
とにかく時効を扱った過去の小説は一切ドラマ化、映画化できなくなる。
レギュラーはともかく、長時間ドラマとか、どうするんだろね?ホント。
いや、眠くはないんだよ
嫁さんが帰ってくるなり言う。
ただね、エステの、いや主治医がね、30分は横になれって
昼ごはんを食べた後、嫁さんは近所のエステへと出かける。
いつも、そして何にでもてんこ盛りで使うニンニクを、
オムライスから抜いたのはそんな理由。
ただ、ちょっと心配なんだよね
そう言って発酵器をのぞき込む、まだ2.5倍にはほど遠い。
ちょっくら行ってくるわ
嫁さんはそう言い残してベッドへと姿を消して1時間。
ぐあぁ、眠いぞぉ
よくぞ1時間で起きられたもんだ、そう感心する。
嫁さんはパンの整形に取りかかる。
その横でオレは晩ごはんの支度に取りかかる。
賞味期限ぎりぎりの豆腐の水気を切る。
キャベツをざくざく切って水にさらす。
新タマネギ1/2個を薄めに切る。
トマトの水煮缶1個を大きめのボウルに開けて握りつぶす。
残っていた壬生菜も水にさらす。
嫁さんにパンの焼き上がりの時間を聞く。
19時45分ぐらい。
そのちょっと後に出来上がるようにスタート。
焼き上がりまで、あと45分
まずはフライパンに水を張って沸騰させる。
塩をひとつまみ入れて、壬生菜を茹でる。
芯の緑が濃くなったら引き上げて、水にさらす。
しっかりしめたら、食べやすい大きさに切って、ポン酢で。
焼き上がりまで、あと35分。
フライパンから湯を捨てて、今度はオリーブオイルを。
乾燥ニンニクを砕いて入れて、弱火で加熱。
香りが出てきたら、水気を切ったキャベツを放り込んで炒める。
キャベツがしんなりしてきたら、タマネギを放り込んで炒め合わせる。
白コショウ、コンソメを少し加えて味を調える。
最後にバジルを大量にふって、皿に盛る。
焼き上がりまで、あと15分
野菜を炒めたフライパンにまたオリーブオイルを大量に。
手で握りつぶしたトマトの水煮缶をざばっと流し込む。
トマトとオリーブオイルが混ざるように、
1分に1回ぐらいフライパンを円を書くように大きく揺する。
火加減は強めの弱火で。
焼き上がりまで、あと12分
別のフライパンにオリーブオイルを引き、縦に4等分した豆腐を。
塩・黒コショウをふって、こちらも揺すりながらしっかり火を通す。
こちらは中火ぐらいで。
焼き上がりまで、あと5分
豆腐はこれぐらいの焼き加減でひっくり返す。
もう片面にも塩と黒コショウ。
裏面もこれぐらい
焼き上がりまで、あと2分
2/3ぐらいまで煮詰めたら、塩を小さじ2ぐらい入れ、
またぐるぐるとフライパンを回しつづけていると、
ガスレンジの下で、ガスオーブンがぴーぴー鳴りはじめる。
嫁さんがガスオーブンを開け、
オレは皿に豆腐をのせ、トマトソースをかける。
最後にパルメザンチーズをふって出来上がり。
ぴったりすぎるよ
嫁さんはまだオーブンの横でパンの撮影中。
冷めちゃうじゃん
かなりご不満な様子で、オレを見る。
時効成立ごっこをしたかっただけなので、反論できませぬ。
渡瀬恒彦主演の刑事ドラマである。
お宮入りした事件を捜査するからおみやさん
櫻井淳子が番宣でそんなナレーションを被せていた。
CXの「絶対零度」もそうだけれど、刑事ドラマ、
いや、ミステリー小説には未解決事件を取り扱ったものがよくある。
時効成立まであと何時間、そうタイムリミットを設定することで
緊張感、平たく言えばハラハラ感、ドキドキ感、それを演出できる、
そんな理由から。
しかし、だ。
殺人罪に関しては時効がなくなった、
今も継続捜査中の事件だけだけれど。
ただ、遺族の方には申し訳ないけれど、たぶん時効がなくなるだけで、
ほぼ何も変わらない。
だって、捜査員の数が飛躍的に増える訳では決して無い。
日々、事件は起き、そして未解決事件も積み上げられる。
日々の事件に追われ、25年前の事件を専従で捜査する人間はいない、
渡瀬恒彦も上戸彩も実在しない。
だから、未解決事件は永遠に未解決のままにならざるをえない。
困るのは犯人だけ、いや、犯人だけではない。
ミステリー作家がまず困る。
時効成立との闘い、そんなテーマでは書けなくなる。
テレビ局も困る。
おみやさん自体がもうお宮入りだし、絶対零度で凍り付いたままになる。
とにかく時効を扱った過去の小説は一切ドラマ化、映画化できなくなる。
レギュラーはともかく、長時間ドラマとか、どうするんだろね?ホント。
いや、眠くはないんだよ
嫁さんが帰ってくるなり言う。
ただね、エステの、いや主治医がね、30分は横になれって
昼ごはんを食べた後、嫁さんは近所のエステへと出かける。
いつも、そして何にでもてんこ盛りで使うニンニクを、
オムライスから抜いたのはそんな理由。
ただ、ちょっと心配なんだよね
そう言って発酵器をのぞき込む、まだ2.5倍にはほど遠い。
ちょっくら行ってくるわ
嫁さんはそう言い残してベッドへと姿を消して1時間。
ぐあぁ、眠いぞぉ
よくぞ1時間で起きられたもんだ、そう感心する。
嫁さんはパンの整形に取りかかる。
その横でオレは晩ごはんの支度に取りかかる。
賞味期限ぎりぎりの豆腐の水気を切る。
キャベツをざくざく切って水にさらす。
新タマネギ1/2個を薄めに切る。
トマトの水煮缶1個を大きめのボウルに開けて握りつぶす。
残っていた壬生菜も水にさらす。
嫁さんにパンの焼き上がりの時間を聞く。
19時45分ぐらい。
そのちょっと後に出来上がるようにスタート。
焼き上がりまで、あと45分
まずはフライパンに水を張って沸騰させる。
塩をひとつまみ入れて、壬生菜を茹でる。
芯の緑が濃くなったら引き上げて、水にさらす。
しっかりしめたら、食べやすい大きさに切って、ポン酢で。
焼き上がりまで、あと35分。
フライパンから湯を捨てて、今度はオリーブオイルを。
乾燥ニンニクを砕いて入れて、弱火で加熱。
香りが出てきたら、水気を切ったキャベツを放り込んで炒める。
キャベツがしんなりしてきたら、タマネギを放り込んで炒め合わせる。
白コショウ、コンソメを少し加えて味を調える。
最後にバジルを大量にふって、皿に盛る。
焼き上がりまで、あと15分
野菜を炒めたフライパンにまたオリーブオイルを大量に。
手で握りつぶしたトマトの水煮缶をざばっと流し込む。
トマトとオリーブオイルが混ざるように、
1分に1回ぐらいフライパンを円を書くように大きく揺する。
火加減は強めの弱火で。
焼き上がりまで、あと12分
別のフライパンにオリーブオイルを引き、縦に4等分した豆腐を。
塩・黒コショウをふって、こちらも揺すりながらしっかり火を通す。
こちらは中火ぐらいで。
焼き上がりまで、あと5分
豆腐はこれぐらいの焼き加減でひっくり返す。
もう片面にも塩と黒コショウ。
裏面もこれぐらい
焼き上がりまで、あと2分
2/3ぐらいまで煮詰めたら、塩を小さじ2ぐらい入れ、
またぐるぐるとフライパンを回しつづけていると、
ガスレンジの下で、ガスオーブンがぴーぴー鳴りはじめる。
嫁さんがガスオーブンを開け、
オレは皿に豆腐をのせ、トマトソースをかける。
最後にパルメザンチーズをふって出来上がり。
ぴったりすぎるよ
嫁さんはまだオーブンの横でパンの撮影中。
冷めちゃうじゃん
かなりご不満な様子で、オレを見る。
時効成立ごっこをしたかっただけなので、反論できませぬ。