10月1日~2日、島根県松江に出張でした。先生方4名で車で出かけましたが、今回は運転は他の方がして下さったので楽でした。3時間半ほどで到着しました。ホテルに早めに着いたので松江城に行きました。松江には20年ほど前に一度来たことがあります。この城を作った藩主松平直政は、松本から転封した人のせいか、城の雰囲気は松本城にたいへん似ています。明治維新後に廃城になった後に地元の皆さんが買い取り、苦労して補修した経緯もよく似ていました。
内部も昔のままです。松江は太平洋戦争で空襲に遭っていないので、昔のものがよく遺されています。展示館になっていました。
近くの楽山神社の庭に日下部鳴鶴の楷書碑がありました。この神社の歴史などを書いたもので、明治15年の書です。
松江歴史館がリニューアルされていました。展示方法も工夫されていて、見ごたえがありました。
松江は宍道湖の沿岸にある町です。汽水湖でシジミの生産で有名です。
市役所の前の湖畔公園の庭に、やはり鳴鶴の隷書碑がありました。鳴鶴の友人だった内村鱸香(うちむらろこう)の顕彰碑です。松江藩校の最後の総裁で、篠崎小竹と貫名菘翁の門下です。碑は明治25年の書です。
少し離れた天倫寺で、松江藩儒の桃白鹿(ももはくろく)の墓碑を訪問しました。白鹿は高松藩儒後藤芝山の親友です。後継者の桃西河は柴野栗山の門下です。松江には、私の研究上調べる必要がある遺物が多いのです。
また、論文の材料がいくつか手に入りました。
2日には、私も含めた4名の先生が20~30分ずつの発表をしました。須藤先生です。
平(ひら)先生です。
真鍋先生です。
松江は美しい町でした。