4月20日(日)、高松市の中野天満宮で行なわれた、後藤芝山祭に行ってきました。今年で、後藤芝山が没してから232年目になります。
午前10時から釈奠(せきてん)の儀式が行なわれました。神主さまによる祝詞のあと、10名程の来客が一人ずつ二拝二拍手一拝の礼をしました。私もさせていただきました。
11時からは、英明高校の田山泰三先生による講演会でした。題名は「後藤芝山先生と藩校講道館」。後藤芝山先生の功績と、高松藩校の講道館に関するお話でした。
今回のお話は2ヶ月前から準備されたそうで、講演としてはほぼ完璧ともいえる素晴らしいものでした。
たいへんわかりやすかったし、笑いの要素や感動する面も入れて、よく計画されていました。さすがです。実は田山先生は私と同じ年齢ですが、私の尊敬している先生の一人です。
昼食のあとは、恒例の後藤芝山先生追悼連歌会です。この連歌会は、後藤伸雄会長の高校時代の後輩で、芥川賞作家で有名な「高城修三」氏が宗匠を務める会で、私は4回目の参加です。
この宗匠はたいへん厳しいことで有名ですが、連歌会というのは滅多に出られないので、ある意味貴重な時間です。
様々なテーマや季節の条件が設定される中で、575、77、575、77、・・・と、すぐ前の部分に関連するところから発展させて句をつなげていく、言葉の遊びです。江戸時代はたいへん盛んで、村々でもお祭りなどで行われていたようです。私の実家が檀家である寺院にも、その連歌会の内容を記録した額が掛かっています。この連歌の最初の「発句」が独立したのが、俗に「俳句」と呼ばれるものです。
メンバーの中で句の思いついた人から挙手して発表していくのですが、宗匠が良いと認めて初めて採用されます。チャンスは18回ほどあるのですが、複数回採用される人もいれば、一句も採用されない人もいます。条件に合わなかったり、言葉の使い方が少しでも悪いと、折角発表しても採用してもらえません。
今年の全体テーマは「いにしえを」でした。この日の参加者は20名弱でした。
昨年は、私の句は2句採用されましたが、今年は、なかなか最後の言葉が浮かばず、宗匠に助けてもらいながらようやく1句採用されました。会は1時~4時まで、約3時間かかりました。
終った後は少し疲れましたが、充実した気持ちで帰りました。年に1回はこのような頭の体操も、刺激になってよいと思います。私たちの先祖はなかなか知的な遊びを考えたものです。
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