ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

徳島クリエーターズマーケット vol.29

2019年04月14日 | 日記

4月14日(日)、標記のイベントが、徳島県内で時々実施されています。この日は、大学から3Kmほど北にある北島町立創世ホール2Fギャラリーで開かれていました。

http://www.tokucrema.com/

会場には小さな店舗が56も入って、様々な工芸品で溢れています。大勢のお客様が来ていました。

書を使っているブースがないか探すと、一つありました。岡山から来られている「輝風」(きふう)と称する男性書家の方でした。

面相筆で小さな文字を書き、言葉をつなげて絵を描きます。

フクロウに関わる説明文を書き連ねてフクロウの絵を描いている作品を購入させていただきました。般若心経で観音像を描く文字絵の作品の例がありますが、それを応用したそうです。米粒より小さな文字を書くのはかなり神経を使います。書道では極めて小さな書は「蠅頭(ようとう)の書」と呼ばれます。ハエの頭ほどの小さな文字という意味です。この作品はさらに小さくて「蚊頭(ぶんとう)の書」と言えるようなものです。

この他に、様々なバージョンがありました。左下の2作品は、戦国大名の家紋を、細字で描いています。

この他、金属枠に、文字を書いた米粒と琉球ガラスの破片を入れて、レジンで固めたストラップやアクセサリーも販売されていましたが、それぞれの書く文字と色やスタイルを替えて、異なる意味を持たせていました。こちらも作品例として、1点購入させていただきました。アイデアがすばらしいことに感心しました。

多くの小店舗が出店すると、どうしても入りやすい場所と入りにくい場所があるのですが、輝風さんは、とても柔らかくユーモアにあふれた雰囲気でプレゼンも上手なので、多くのお客様が足を止めていました。物を売る仕事のすべてには、「コミュニケーション能力」が極めて重要です。また、このように工芸的書道作品を売られている方の中には、書道を勉強した経験がほとんどなくて残念なケースもあるのですが、この方は書道の基礎がありますので、作品も安心して見ることができました。

名刺もいただいてきました。HPは下記です。

http://history-kifu.com/

書道作品は軸や額以外にも、様々なスタイルが可能です。工芸品と組み合わせることで、また異なる可能性が出てくることがわかります。HPには英文でも表記していますし、ブースには英語の説明もありましたから、外国人観光客などにも販売されているのでしょう。インバウンドの土産物としても面白そうです。

このような方の存在が、書道の表現の幅を広げ、書道文化の可能性を高めていると思います。工芸作家協会はこのようなイベントを開催して、若手作家の活躍の場を広げようとしています。書道も、このような場に参入していくことが可能です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


e-スポーツ国体 徳島県予選 看板・横断幕

2019年04月14日 | 日記

4月14日(日)、標記の大会が四国大学のB館の一室で、開かれました。

http://culture-ibaraki.jp/esports2019/

1ヶ月前に、大学から看板と横断幕を依頼されていて、2年生の書雄のお二人に頼んでおいたのが、この日に飾られたので撮影に行きました。

入口の看板は組屋雄紀くんの作。

横看板は西水渉くんの作。色も使って、全体にバランス良く書けています。

実際の対戦の様子です。サッカーのPCゲームを3対3で実施中でした。画面上の選手の動きがとてもリアルで、実際の試合の様子を見ているようでした。左の壁に貼ってある表示は組屋くんの作。

国民体育大会の中に、このようなpcゲームが入ってくるのがとても不思議な感じですが、これも時代の移り変わりでしょう。

でも、この部屋にある工業製品の机・椅子やPC機材がある中に、人の書いた筆書きの表示がちょっとあるだけで、なんだかほっとした感じがしました。これが書の重要な効果だと思います。

 

 


学生二人展「あはれなり」 5月10日~14日

2019年04月13日 | 日記

4月13日(土)です。大学の授業が始まって怒涛の1週間が終わり、疲れがたまったので今日は一日家で休んでいます。

学生から、二人展の案内をいただいたので紹介します。1ヶ月ほど先にあります。

書道文化学科3年生の伊熊麗奈さんと木原和奏さんの二人が、徳島市のイオンモール近くのカフェ「とよとみ珈琲」の2階画廊で実施します。下記サイトをご覧ください。ここは、徳島でも有名なお洒落な画廊で、安価な使用料で展示をさせていただけて、良質な多種類の展示がされています。カフェのお客さんも大勢が鑑賞して下さいます。以前、大学院生の長野君がここで個展を開催しました。

https://www.toyotomicoffee.com/gallery/

「エモい」という日本語を私は聞いたことがないので、調べてみました。「感情が揺さぶられるような状態」を指す新語のようです。下記サイトをご覧ください。日本の古語の「あはれ」に近い感情だということで、展覧会のタイトルが「あはれなり」となるのでしょう。最近TVによく出ている落合陽一氏が広めた言葉です。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%A2%E3%81%84

センスの良い独特の作品を創り上げる二人です。書とイラストなどを組み合わせた、魅力的な小品の数々が展示されると思います。どうぞお楽しみに。

このところ、学生が自主的に、書道パフォーマンスや、展示活動、イベントへの出店などに取り組むようになってきました。将来、芸術家として、積極的に自己表現をするための訓練を、自分たちの力で始めていることに、頼もしさを感じています。

四国大学がテーマとしている「全人的自立」にむけての一歩です。

 

 


対面式2019

2019年04月09日 | 日記

4月9日(月)、この日は新学期最初の授業日。放課後には上級生と新入生の対面式が実施されました。

新入生が一人ずつ自己紹介をしていきます。少し緊張気味でした。

終了後には、1~3年生が、縦割りの6班に分かれて、顔合わせ。今後の歓迎錬成会の計画を立てました。

入学から1週間。大学生活も本格的に動き出しました。

 


オリゼミ2019

2019年04月06日 | 日記

4月5日(金)、書道文化学科の新入生のオリゼミで、眉山山頂に行きました。石碑の前で説明を聞いています。

桜の景色をバックに記念撮影しました。

少し南に動くと、明治天皇の御製歌を田中双鶴先生が書かれた石碑が埋め込まれた石塔があります。題は、東郷平八郎の書です。

石碑の裏には、碑の建立の経緯を田中双鶴先生が書かれた碑が埋め込まれています。昭和43年の建立です。

この日は、山全体に桜が咲いていて美しかったです。

眉山を降りて、ふもとの大滝山に登りました。ここは石碑公園になっていて、江戸時代から明治にかけての石碑がたくさん建っています。拓本の採取法の説明をしました。

新入生はこの後に山を下りる途中に「滝の焼餅」で抹茶と焼餅のセットを楽しんでから、大学に戻りました。

この日はちょうどよい機会なので、私だけ後に残って、大学院生の渡邊浩樹くんのための拓本実習も実施しました。

天気が良い初夏のような一日で、顔も大いに焼けました。

新入生もよいスタートが切れたと思います。これから4年間、学ぶことを楽しみながら、人生を豊かに組み立てる準備をしましょう。