ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

夏季錬成会2021②

2021年07月08日 | 日記
7月7日(水)、錬成会は2日目でした。3・4班が実施しました。



小字の仮名や、篆刻に取り組む学生は、机の上で制作しています。


18時半から、批評会が始まりました。この日は私は3班の批評担当でした。



わずか2時間ほどの錬成でしたが、制作中に個々の学生に少しずつしたアドバイスを、確実に理解して書き直した作品は、かなり改善されていました。

学生たちの吸収力には驚かされます。改めて考えてみると、自分の学生時代もそうだったのだと思い出しました。大学で一生懸命に学んだことがどんどん身に付き、長足の進化を遂げていく場面を見ることは本当に楽しいと思います。

5・6班の錬成は来週実施されますので、また報告します。


夏季錬成会2021①

2021年07月06日 | 日記
7月6日(火)、今年度の夏季練成会の初日です。今年も分散形式で、授業日の放課後に実施しています。この日は1・2班の実施です。
班ごとに自己紹介から始めます。


早速、各自の作品を書き始めました。



この日は、大学院生の2名も、後輩を指導する役を担当しました。衞藤隼斗君です。


田中つぐみさんです。


18時半からは、班ごとに批評会を実施しました。自分の作品を紹介した後に、学生同士でも交代で批評し、教員も解説者として入ります。


学生が批評した後は、大学院生もコメントを発表しました。




終了後は、大学の食堂で参加者全員で夕食をとり、解散しました。
コロナ禍の中での新たな形式の夏季練成会です。班ごとの活動は今年初めてでしたので、学年を超えた交流ができて、学生同士の友情が深まった感じがしました。
明日は、3・4班の練成会が行なわれます。


美馬市立図書館に展示予定の藍墨作品

2021年07月04日 | 日記
7月4日(日)、標記の作品を学生に書いてほしいという依頼を地域連携課から受けたので、書道部2年生の児玉留実さんに依頼しました。彼女は福岡県立太宰府高校出身です。

美馬市も四国大学と共同で藍の研究を進めています。テーマは「藍」です。

金曜日に練習で書いた作品は、落款が大きすぎたので、改めて落款を画仙紙で練習した後に、大字の藍を書き、落款を書き入れました。この藍墨は、タデ藍の沈殿藍に、液体プラスチックを定着剤として配合していますので、乾くと紙にしっかりと定着します。

「四国大学」の大きな印を押して仕上げました。


藍墨は、カスレの部分が、藍染を連想させて特に美しいです。面白いバランスで仕上がりました。本人も苦労して仕上げたので満足そうでした。


明日には地域連携課に引き渡し、近日中に美馬市に展示していただけると思います。作品は近くで鑑賞していただいた方が藍墨の美しさがよくわかります。どうぞお楽しみに。


ウッドアイビス2021年7月の作品

2021年07月02日 | 日記
7月になりましたので、徳島市両国本町商店街のウッドアイビスの展示作品を換えました。今回は、3年生の「実用書法」で制作した「絵手紙」です。卒業生の藤井君がこの店に自家製の野菜を提供し始めたと聞いたので、夏野菜をテーマにした作品で応援しようという試みです。

まずは、ラディッシュを題材に「小さくても頑張っております」の作品。この作者は田村優奈さんで、ウッドアイビスのことを象徴しています。


「はっぴーまん」は、山下歌茄(かな)さんの作品。この言葉のセンスが素晴らしいです。「はっ、ピーマン」とも読めるし、「happy man」とも読めます。



「泣かしたろうか」の玉ねぎは、勝瀬 樹(いつき)君の作品。あえて粗野な方言っぽい言葉をくっつけたところに、とてもユーモアを感じます。


いずれも、食事の店に合う作品だと思います。オーナーの新居綾路さんも喜んでおられました。

絵手紙という形式は、南画の流れを汲みますので、絵も書も肩の力を抜き、言語内容とのコラボで、「親しみ易さ」を狙っています。