山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。
と思っていたけど、もうそんな年齢じゃなくなってきた。

資格と実務能力

2005-11-09 21:19:27 | 未分類過去
会社の人を見ていると、ある資格を持った人と、持っていない人がいます。
ところで、最近の傾向としては、独身の若い人が資格をとることです。資格を取るために休暇をとることもあります。
それで、その結果見事に難しい試験に合格し、めでたしめでたしということで、改めて気合を入れてその後の実務に励むということになります。

一方、ある程度年齢が行っている人で、家族などを養っており、会社の中での実務経験もあり、仕事上中堅にあたるような人を見ていると、それはもう、仕事が忙しくて資格試験どころではなく、日々の仕事が肩に重くのしかかって、それをさばくのに必死のようです。会社にとって、なくてはならない貴重な人材です。

しかし、「資格」の点からだけ見ると、その人たちは資格を取得していないのだから、新人社員のほうが上になってしまうという状況が起きてきます。実務能力としては断然、先輩の経験者のほうが上ですが、皮肉なことです。
そして、将来的にはこの資格を持った人が実務能力も身につけて、出世していくのでしょうか?

やはり、両方持っている人が何と言っても強いでしょう。そうなると、やはり、なるべく若いうちに資格を取ってしまってから、あとで実務経験を積むほうがいいのであって、逆はひたすら仕事ばかりさせられて大変らしいという気もします。

しかし、どこの業界も似てはいますね。
日本語教師の場合も、日本語教育能力検定試験というのは、古い教師は受けていない人が多いようです。それで、ベテランの先生が、あとになって受けてみると、何の勉強もせずに受けた場合は、なかなか受からないそうです。
未経験でもそれなりの試験勉強をした人のほうが断然受かりやすいし、独学で机の上で勉強しただけでも受かる人がいます。しかし、それで合格した人が、いきなり日本語の授業をしようとしてもうまくいかないことも多いです。資格と実務能力は一致しません。
最近、日本語教師は高学歴化がすすみ、大学院に進む人も増えてきました。大学院に行く人は、やはり親に養われているような若者が多いわけです。それで、ベテラン教師よりも若い人が学歴も検定も持っているなどということになり、将来的に差をつけられます。

不動産会社では宅建をとるのがいいとは誰でも思っていますが、実際に不動産会社でセールスなどしている人が皆宅建を持っているとは限りません。そして宅建を持っていても車の運転ができなければお客さんを物件に案内することもできない。都内の一戸建てなんか売る不動産会社の社員だったら、狭い路地を走ったり、うまくスペースを見つけて駐車したり、などというむしろ車の運転能力のほうが必要かもしれません。宅建だけ持っている人よりも、運転免許だけ持っている人のほうが使い道がありそうです。
しかしながら、いざ契約を交わすときには、宅地建物取引主任というのが出てきて事を行わなければならない。そうなるとやはり不動産業務には宅建主任が重要になってきます。
どんなにたくさんお客を案内して家を紹介し、たくさんの契約にこぎつけたとしても、肝心なことができないと、やはり肩身がせまそうです。

やっぱり、資格と実務、両方が必要なようであります。

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