ある人間と話していた。
その人は、京急の踏切事故のあった電車の少し前にその路線の電車に乗っていたとのことである。
その人間をAとする。
A:「私、あの事故のあった路線の電車にその日たまたま乗っていたのよ」
私:「ああ、京浜急行?」
A:「違う。 京急よ」
私:「だから、京浜急行でしょ?」
A:「違う、京浜急行じゃなくて京急」
私:「京急って京浜急行のことでしょ」
A:「違うわよ、京急は京急で、京浜急行とは違うのよ」
私:「えっ?京急って京浜急行を略して言ってるんでしょ」
A:「はっ、違うでしょ。京浜急行はJRだし、京急は私鉄だもん」
私:「JRは京浜東北でしょう」
A:「えっ?そうだっけ? まあどっちでもいいわ。
とにかく“京浜急行”じゃなくて“京急”で事故があって、その日にその事故の前の電車に乗っていたのよ」
私:(げげ~、なんだこいつ?)
「遭遇しなくてよかったね。ちょっと時間がずれてたらぶつかってたかもしれないものね。
じゃあ、電車は快速特急に乗ったの?それとも鈍行?あれは、快速特急だったから止まれなかったんだよね」
A:「はあっ?事故があったのは“快速特急”じゃなくて、“特快”よ。」
私:(げんなり・・・)(京急では快速特急と称しているよね。)
じゃあ、各駅停車じゃない電車に乗ったの?
A:「わかんないわ。人と一緒に行ったから、何に乗ったかなんかいちいち見てないもん」
私: (ほえ~~~~)