玄関には年末から正月飾りを飾っていた。
これはスーパーで買ったもので、昨年クリスマスが終わってすぐに買った。
そうしないといつのまにか適度なものが売り切れてしまうのである。
適度なものというのは、なかなかデザインがよくて安いものである。
今回は580円のだったと思うが、580円と680円のもの数種の中からデザインの気に入ったものを選んだ。
それが年末に近づくと、変なデザインや値段の高いものしか残っていないことになる。
どの人もだいたい同じような好みで、そんなに高価なものを買わない人が多そうだ。
ちなみにうちは集合住宅なので、立派な玄関もなく、ただのドアだから小さいもので良いのである。
かといって、すごく小さいのでデザインがいいなと思うと「交通安全」なんて書いてあって家用ではなかったりする。
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実は、コロナ前まではお飾りを毎年使い回ししていた。
数日間使っても全然いたんでいないので、もったいないから翌年も使っていたのである。
そんなことは不謹慎かもしれないが、あまりにもきれいだから捨てる気になれなかった。
しかし、コロナ禍になってからというもの、邪気を払いたいという願望が強くなった。
前の年の災厄を払拭しないといけないので、お飾りも新鮮な新しい穢れなきものを用意して神様を迎えなくてはならないと思う。
これは、日本人古来からしみついている感覚ではないだろうか。
そして思うに、昔はきっと病気や災害などの不幸に見舞われることが多かったのであろう。
日本人がやることといえば「お祓い」とか「厄除け」とかそういうことである。
古いお飾りやお守りを使い回していればいいやと思えることは、それだけ災厄がなかったということなんだなと気づいた。
少なくともコロナが収束するまでは、毎年お飾りを買い替えることになりそうだ。
松のうちも過ぎたので、遅い初詣に行ったときに、神社に今年のお飾りを持っていく。
1年前のお飾りもどこかにしまってあったかと思ったら、既に使い回す気はなく、昨年の初詣に神社に持っていってあったようだ。
今後はそういうやり方で定着しそうだ。