山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。
と思っていたけど、もうそんな年齢じゃなくなってきた。

家族はつらいよ2

2017-12-02 00:39:57 | お題
今年見た新作映画は、映画館では「忍びの国」と「関ヶ原」です。これは、夫につきあって見に行ったもので、どっちも時代劇なので似た感じかな。まあまあでした。

そのほかに、自宅でケーブルテレビの試写会で「家族はつらいよ2」(監督:山田洋次、 脚本:平松恵美子)を見ました。
これは、家族物なので、身近な情景が、あるある感いっぱいでした。

ごく普通の中流家庭の日常というものを描いているのですが、その中に「人の死」というものがあり、その人がおじいちゃん(橋爪功)の友人(小林稔侍)で、たまたま我が家で亡くなってしまったという事件がドラマの中に起こります。

人の死を扱っているのに、笑っちゃいけないはずの場所で、笑ってしまう場面がありました。いや笑うように作られてましたから。
生まれる子がいれば、亡くなって行く人がいるのは、もしかしたら当たり前のことなのかもしれません。
その亡くなった本人が、幸せな気分で自分の運命のもとに寿命を終えたということなんでしょう。

人が亡くなるときにさえ、暢気にすごしていることもあるし、鰻の出前を取っていることだってあるでしょう。

旅行に行っているおばあちゃん(吉行和子)から電話がきたときに、その長女(中嶋朋子)の婿(林屋正蔵)が何事もなく返事をして、ゆっくり旅行楽しんで来てね、と言う何気ない場面に、私は感銘を受けました。
この人はなんて気配りのある優しいひとなんだろうと。

おばあちゃんが旅行中で、留守にしているそのベッドにたまたま寝たおじいちゃんの昔の友達が突然死してしまったのです。お酒を飲んで気分よく眠ったまま息絶えたのでした。
だから、最初は亡くなっていることにさえ気がつきませんでした。

それから、警察が来たりして、大変な状況になりますが、そんなときに、おばあちゃんからかかってきた電話に、何事もないように応対している。
そこで事実を言ったら、おばあちゃんは旅行なんか続けられませんよね。
その場で、何の迷いもなく普通に応対する機転はすごいです。長女はキャリアウーマンで、夫はそれを支えている感じの人ですが、この夫はよくできた人です。

こんな場面が、本当に何気なく自然に描かれているので、この映画はすごいと思いました。

そして、身よりのない友人を弔うことになるこの家族。忙しくあまり優しくもない現実主義の長男(西村知彦)も結局はかけつけていました。

長男嫁(夏川結衣)も家庭のきりもり大変ですね。そして、末っ子二男(妻夫木)とその妻(蒼井優)もそれぞれに良い家族です。

詳しい内容は忘れている部分も多いですが、この映画は良い映画だなと思いました。


コメント    この記事についてブログを書く
« 杉並公会堂のクリスマスツリー | トップ | 宿鳳山高円寺の紅葉 »

コメントを投稿

お題」カテゴリの最新記事