JR中央線の国立駅が高架になり、新駅舎ができたとき、古い駅舎は取り壊されましたが、現在は南側に建物が復元されて上の写真のようになっています。
この旧駅舎は1926年(大正15年)に建てられたもので、この国立の大学通りを中心とする街と一体に設計された貴重な建築物だそうです。
2006年(平成18年)に一旦解体されてしまいましたが、すべての部材は復元するために注意深く分解保存され、傷んだ材木の補強などをして、2020年(令和2年)4月に駅南側に再建されました。
有形文化財となっており、現在は町の案内所・展示室・多目的オープンスペースとして使われ「まちの魅力発進拠点」となっています。
同じ都内に住んでいて、この駅舎のことは全く耳にしたことがなかったのですが、昨年の4月と言えば、コロナで緊急事態宣言などが始まり、家から一歩も出ないような生活が始まっていたころで、大々的にお披露目などはされなかったのでしょう。
昨日、私が新しい駅舎の南口から出たときに、まず目の前にこの建物が見えたので、おしゃれな建物だな、なんだろうと思って入っていきました。入り口は木でできた改札口のようになっており、中には待合室のように椅子があって、人々が座っていました。
1枚目と2枚目は、ほぼ同じような写真ですが、新駅舎との距離が近くて、これ以上後ろに下がれないので、屋根が切れるか下が切れるかという状況です。
内部もご紹介したいのですが、まずは建物についての貴重な情報がyou tubeで紹介されていますのでご覧ください。
旧国立駅舎-赤い三角屋根の軌跡- The Former Kunitachi Station –The Days of the Red Triangular roof-
この動画は今日になって初めて見たので、昨日の時点では知らないことが多く、ただ無意識に外観の写真を撮影してきたのですが、ポイントとなる部分を直感的に撮影していたことに驚きました。
こちらが、東側から見た物となります。屋根にドーマー窓が写っていますね。
同じ方向から見たものです。
再現されたものは、解体時の建物よりも大正時代の建物に近いとのことです。
南東側から撮影したもの。南側正面の半円アーチ窓がよく写っています。
駅舎だったときには、このアーチ窓の上に「国立駅」という文字板がついていたようです。
その上の白い窓もなんときれいな形をしているのでしょうか。
こちらは、南西側から撮ったものです。赤い三角屋根にドーマー窓があり、南側には半円アーチ窓が写っています。
そして、この南側の青い柱になっているのが、古いレールでできているそうです。
無意識のうちに特徴的なものに興味を感じ撮影していたようです。
四角い窓の格子や色合いも素敵です。
どうして、昔のものはこんなにおしゃれなのでしょう。
造形美ですね。
現代のものには、こういう魅力が無いような気がします。
内部も少し載せておきます。
色合いと板の感じが良いです。やはり木造って風合いが何とも言えないですね。
なんと、ストリートピアノもありました。
この道路の突き当り真正面に旧駅舎があります。
ちょっと遠くてよくわかりませんが、白い三角みたいなのが見えます。
(スマホでなくカメラだったらトリミングすると見えたと思いますが、スマホではボケてました。)
三角屋根の角度が、斜めに伸びる道路と同じになっているというのには驚きました。
これは、絶対にこの街から旧駅舎を無くすわけにはいかないでしょう。
再建できて本当に良かったです。
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