(1)では、犬猫を飼い続ける姉のことを書いたが、こちらでは夫のことを書く。
夫は昔カナリアを飼っており、カナリアが好きで好きでしょうがないのだ。
それで、隙あればカナリアを再び飼いたいともくろんでいるようなのだ。
だが、幸いにもカナリアと言う鳥は一般的ではなく、ペットショップに売っていない。
だいたい、インコやオウムや文鳥くらいである。カナリアが簡単に手に入らないのは、私にとってラッキーであった。
夫はカナリアに餌をやりはするが、あまりカゴの掃除などはしないのである。だからもし飼ったら私がしなければならない。
また、犬猫と同様に、老人だけの家族ではペットを飼うべきではない。もし人間が病気になったり入院したりして、世話ができなくなったら、残されたペットはどうなるのだろう。
カナリアでも8年くらいは生きるので、そのころに自分たちがどうなっているのかを考えなくてはならない。
だから、我が家でカナリアを飼うなんてことは、絶対にありえないのである!
ところが、なぜか夫は、カナリアの店や繁殖業者などに電話で問い合わせをしたりしている。
今販売できる鳥はいるのか? もし居たら、いつ生まれてどんな鳥か?
カナリアには有覆・無覆(ゆうふく・むふく)=羽根の周りに縁があるかないかや、赤カナリア・レモンカナリアなど色の違い、ローラーカナリア・巻き毛カナリアなどがあるのだ。
絶対に飼わないのに、どうしてそんなことを質問しているのか、本当にわけがわからない。
これは、全く姉とそっくりの習性である。
姉はよく不要犬や保護犬などのサイトを、開いて見ているようであり、この子がかわいいとか、この子を救ってあげたいとか、自分が飼ってあげなければ、この子はどうなるのだろう?などと常に思っているようなのである。
この間まで飼っていた犬も、そういうところで見つけた犬だったが、ただパソコンを開いておいただけなのに、なぜか選択ボタンが押されてしまい、連絡が来たとかで、飼うことになったそうだ。
勝手にボタンが押されたのは、怪奇現象か、あるいは、飼っていた家猫がパソコンのキーかマウスを押したのではないかという。
そんなことはあるまい。自分が欲しくて押したんでしょ。
だいたい、この人たちは、「現実的に飼おうと決めているわけではない」などと言っているのに、どうしてそういうサイトを開いたり、問い合わせたりしているのか意味不明である。
そして、夫は姉がペットのことばかり考えていて、実家母のことなど何も考えないのはどうなんだ、といつも意見しているのだが、自分自身もそれと同様だ。
結局、私が実家に帰ると夫が1人で家で留守番し、食べ物なども自分で用意しないといけないのが不便だから、なんでうちばかりが帰省していて、姉が母の所に行かないんだ、と文句を言っている。
だからって、夫自身が何をしてくれたというのか?結局何もしないで文句を言っているだけなのである。
まあ、夫にとっては実の親でもなんでもないんだから、夫に何かをしてほしいわけではないが、結構同じタイプの人間が、自分を棚に上げて、同じタイプの人間を非難するものなんだかなと思う。
私は今後ダイハツで新車を買ってあげたいところですが、できないので、販売店にお菓子でも買っていって励ましてあげようかなあ、なんて思ったりしてしまいますが、どうなんでしょうね。