最近、どこかの公務員が別の人に退勤打刻を頼んで、定時より早く帰っていた、なんていうニュースがあった。
これは、昔ながらのタイムカードというものなのだろう。
全員のカードがいっぱい並んでいて、自分のカードを選んで機械に挿入すると印字がされるというものだ。
この場合、時には間違って他人のカードを選んで打刻してしまうことがあったり、また、カードを早めに手から落してしまうと、バウンドして別の行に印字されてしまったりする。
また、一番先に退勤する人は、印字位置を退勤のほうに変更しておかないと、出勤の列に印字されてしまったりする。
このようなタイムカードを使っている職場もだんだん減っているのではないだろうか?
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入り口がセキュリティーになっているところは、セキュリティーカードがタイムカードの役割りをする。こうなると他人に頼むということはできなくなる。
セキュリティーカードの場合は、出勤時に入室するときに打刻するのが普通なので、打刻したあとで着替えや準備などをして仕事にとりかかる。あまりにも早く出勤してしまった場合は、入室だけしておいて出勤打刻は後でするということもある。
帰りも同様で、すべての片づけや帰り支度をした後でカードで退勤打刻をして帰る。仕事後に社内でのんびりしていると残業したような時刻になってしまうので、一旦出口から出て、先に退勤打刻しておいてから、また入室したりする。
セキュリティーカードでの打刻の場合は、とにかく定時以前に入室、定時以後に退室すれば問題ない。ただ、あまりにもぎりぎりなことが日常茶飯事だと、実労時間が足りないはずだと推測され、上司からもう少し早く来たらどうかとか、早く帰りすぎでは?などと忠告されることもある。
しかし、今思えば、これが1番不正もなく、楽だったと思う。
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最近はリモートワークが導入されている会社も多くなった。
そうなるとリモートパソコンで出勤打刻をしなくてはならないので、クラウドというのか、web上で出退勤が管理できる就業ソフトが使われるようになった。
そのため、パソコンを立ち上げてその画面を表示させて、画面内のボタンをクリックすることで打刻ができる。社内のグループウェアの掲示板みたいなところから打刻画面に入ることもできる。
これは、パソコンで仕事をする者にとっては、いよいよ準備が整いましたという段で打刻をするし、退勤もパソコンをオフにしようというところで退勤を押すので、片づけも打刻後ということになる。
在宅でのリモートワークがこのような打刻形式になると、今度は会社に出勤した場合も、同様にパソコンで打刻をするようになるので、出入口のセキュリティーカードは単にカギを解除するだけに使われるようになる。
そうなると、これまでは社屋に一歩入るときが出勤時刻だったものが、入ってからパソコンを立ち上げて打刻の画面が開いてからやっと打刻ができるということになり、これが結構な時間を要してしまうのだ。
パソコンが完全に立ち上がるまでは、意外に時間がかかるのだ。たぶん7分くらいはかかる。
また、たまたま入室したときに、自席に着く前にいきなり仕事を頼まれたり、急いでやらないといけないことがあり、パソコンを立ち上げないままでそちらに取り掛かってしまうこともある。
そうすると、打刻が遅れて遅刻扱いになってしまったりする。
在宅ワークでも社内ワークでも、パソコンの具合が悪くインターネットがつながらなかったりしたら、打刻もできないので大変だ。
アップデート後の再起動で、立ち上がるまでものすごい時間がかかるなんてこともある。
だから、アップデートなどは、夜間や早朝や休日など、仕事とは関係のない私的な時間にやってしまっておいたりする。
リモート接続では、ネット環境が悪いと、度々切断されてしまうこともあるので、要注意だ。
早めにパソコンを立ち上げておいても、打刻前に突然切れてしまっていたりする。
多くの人がリモートを接続しようとすると、細い水道管からたくさんの水を使おうとしているようなものなのか?あるいは、満員の中を押しやられて追い出されてしまうようなものなのか?突然ネットが切断されてしまうこともあるから、出勤打刻ができなかったりする恐れがある。
パソコンでの打刻は、最新式の方法といえるが、それなりに神経を使うし、ネット環境に左右されて不便な面もある。
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