山咲雛子の日記

毎日何かを好き☆と感じ、感謝して、頑張っています。時間が沢山あったら、ゆっくり自然の中で過ごしたいです♪旅もしたいな♪

後生掛温泉 遊歩道

2009年06月01日 | 温泉
八幡平はアスピーテ型火山(楯状火山)で、山あいのいたるところに火山性の湯泉が湧き、火山観察の場所がいくつもあります。
後生掛温泉の自然研究路では、日本一の大泥火山をはじめ火山現象を見ることができます。



研究路は整備され、ゆっくり歩いても約40程で一周できました。




後生掛温泉には次のような由来があります。

「300年前、三陸生れの若者九兵衛が地獄谷の尻に牛を飼って住み着いていたが、3年目の夏に生死をさまよう重病に冒された。その時恐山に向かう若い巡礼が通りかかり佛心を込めて看病したので、九兵衛は全快し、同情と敬慕に結ばれた二人は幸福な3年を過ごした。

然し九兵衛には三陸久慈に許嫁があった。出発後生まれた子は七才になっていた。子供のため、夫を迎えに妻は故郷を後にした。やっとたどりついた地獄谷で見合う三人の夜が夫々の苦悩と鶏鳴に明けると巡礼の姿が無かった。

妻は予感をたどり地獄谷大石の側に草鞋を見つけた。女として女を知る妻は号泣した。そして妻も又夫の声を後に聞きながら、後生を掛けて地獄谷に身を投じていた。その後地獄谷を訪れる人はオナメ(妾)モトメ(本妻)と呼びこの地を後生掛と呼ぶようになった。」



ちょっと分かりづらいですが、オナメ(妾)さんとモトメ(本妻)さんの噴出孔です。



むき出しの山肌から、灰色をした泥火山が沸々と音を立てていました。



所々に残雪がありました。



この大きな穴からは、ぬるい水が浅く溜まっていました。
近くの小さい噴出孔からは、高温のお湯が湧いていました。
迂闊に手を出さないほうがいいようです。



湯気が立ちのぼり、飄々とした山の気配を感じます。



静まりかえった山の中で、泥火山はたゆみなく活動を続けていたのでした。