八幡平ビジターセンターと熊のジュンちゃん

八幡平ビジターセンターは、本物そっくりの森林の展示が見事です。
こちらに来た時には、かならず立ち寄ることにしています。



後生掛温泉の泥火山の再現です。
真ん中の泥はスイッチを押すと、ボコボコと動く仕掛けになっています。
風景は壁紙ですが、写真に撮るとまるで本物に見えるから不思議です。

こちらの展示物は、動物の剥製を除いては、すべてレプリカなのです。
遠目で見れば本物と変わらないほど細部までよく出来ていて、感心してしまいます。



こんな感じで月の輪熊と山で出会ってしまったら、どうしましょう！
「寝たふりをする」は危険なそうです。
静かに後退りすると解っていても、全力ダッシュで逃げたくなるかも。



余談ですが、実際に花巻のダムの林道で、車中で月の輪に出会ってしまったことがあります。
まだ60～80センチほどの小熊でした。
ガードレールに無邪気に戯れていて、とても可愛かったです。
小熊は、好奇心旺盛なんだとその思いました。

小熊を見つけた周辺では、かつて何度か野営をした事がありましたが、どうりで野営に連れて行った秋田犬が興奮していたわけですね。
野営地がすぐそばでしたので、今思ってもちょっと怖いですね。




さて、大沼湖畔にある大沼温泉へは、道を隔ててすぐのところにあります。



そこでは、月の輪熊「ジュン」ちゃんが檻で飼育されています。
飼い主さんお手製の看板に「ジュン」と書かれています。
推定年齢は18年なのだそうです。



「ジュン」と呼ぶと顔をあげてくれました。
とても、優しい顔をしていました。


お腹が空いていたのでしょうか？
この写真の右側の檻の隙間から、手を出して草を引きちぎってムシャムシャ食べはじめたので、驚きました！
その手のひらの大きいこと！
成人男性の手より、よっぽど大きですし、爪もすごく大きです。

翌日は2回も見に行ったのに、やっぱりお年なのでしょうか、熟睡のためか顔を見ることはできませんでした。


旅立ちの朝、早朝に白飯のおにぎりを2個握って持って行きました（飼い主さん、ごめんなさい♪）

檻の隙間からおにぎりを転がすと、ジュンがゆっくりゆっくり食べてくれました。
犬のように「バフッ！」と食べる姿をイメージしていましたが、実際は違っていました。

「ジュンちゃん、またね。元気でね！」とお別れしました。

大沼温泉は、湖畔を眺めながら入れる混浴の露天風呂があり、今度こちらに来た時には、温泉も楽しんでみたいと思います。