山咲雛子の日記

毎日何かを好き☆と感じ、感謝して、頑張っています。時間が沢山あったら、ゆっくり自然の中で過ごしたいです♪旅もしたいな♪

ミレニアム ハーバービュー ホテル アモイ

2009年06月17日 | 海外
成田空港からアモイ行きのANA便に乗って4時間20分でアモイ空港(XIAMEN)に到着しました。

無事着陸し、ホッとしている間に、検疫官がふたり搭乗してきて、センサー体温計を額にひとりひとりあてて回り、急に物々しい雰囲気になりました。
私の二つ前席の方は、センサーが強く反応し水銀体温計で測るよう指示されましたが、無事パスでき、周りの皆がホッとしました。
そうして全員の拘束が解かれ、入国審査へと向かいます。

豚インフルエンザの影響で、さらに入国前には検疫官による質問などがあり、入国には緊張感が走りました。
実際のところ、成田でも機内でもマスクを着用している方は、あまりいないというのが現状。

空港の出口では、ツアーの旗を持った現地のガイドさんが到着を待ってくれていて、そのままバスに乗り観光へ。

やっぱり、ガイド付き、観光つきは言葉が解らない土地に来た時は、楽チンですね。
とはいっても、日本を離れてしまったら、日本語が普通に通じる国は無いに近いから、世界的視野で見ると、日本は島国なんだわ~と思えたのは私だけでしょうか。



アモイは中国福建省南部に位置する地級市の廈門市。
総人口は(2007) 243 万人 。
国際的にはアモイ としても知られて、中国の5大経済特区のひとつであり、副省級市にも指定されていて、中国の中でも経済発展地区なのです。



高層ビルが立ち並ぶ街並みですが、緑も豊かです。


3泊4日のアモイの旅の宿は「ミレニアム ハーバービュー ホテル アモイ」。★★★★
アモイの市内では、いわば下町の界隈に立地していて、買い物が便利な場所です。



プールやフィットネスルームがあると聞き、日本から水着を持っていきましたが、エレベーターがその階には止まらなかったことや水質の不安もあり、結局利用しませんでした。



部屋は7階でした。



ツインベッドは各々ダブルサイズで、ゆったりしています。
窓際のソファーがふかふかで気に入りました。



窓の角度によっては、コロンス島が見えます。

窓の正面にみえる赤い木は、アモイ市の樹「鳳凰木」です。
アモイ市の花は 「三角梅」といって、日本ではブーゲンビリアの名で知られています。

今、アモイの街路樹は花盛りを迎えていて、町中どこに行ってもいい香りが漂っていました。



トイレ、洗面台、バスが一室になっていますが、ヨーロッパのホテルや日本のビジネスホテルに比べたら上出来です。



アメニティーもなかなかのもの。
アモイでは生水は駄目で、加熱してなら大丈夫です。
電気ポットや冷蔵庫もあり、便利でした。



バスタブは浅くて、寝るような姿勢で入浴します。
お湯の出こそゆっくりで、シャワーの水圧もいまいちでしたが、中国の4つ星ランクのホテルでシャワーが取り外せる設備は珍しいそうです。




朝ごはんは、バイキング形式。

パンもお粥も麺もあって、朝ごはんがとても楽しかったです。
お粥も充実していました。
日本では嫌いな方が多いパクチーですが、私は好きなので、白いお粥にたくさんトッピングしました♪

また、麺の種類や具の野菜をチョイスすると、可愛いお姉さんが目の前で茹でてくれます。
オムレツなんかも自分好みの具材を選んで頼むと、目の前で焼いてくれました。

南国だけにフルーツもいっぱいありましたが、日本の果物と違って甘さは控えめです。

味噌汁やおでん、ご飯などの日本食もいろいろありました!



普段朝食は食べない私ですが、朝からガッツリ食べている自分になぜか驚きました。

3日間心ゆくまま、飽きることなく朝食を美味しく頂きました。

世界遺産◇福建の土楼

2009年06月17日 | 海外
アモイ市内から高速にのり、福建土楼に向かいました。

途中で高速を降りてからというもの、どんどん山道に入っていきます。
舗装道路は次第に悪くなり、車窓から川が見えるようになってきました。
中国の黄色の土壌は昨日の雨により、まるで泥水のよう。
「なんか、すごいところに来たな~



バスで2時間の道のり。
やっと福建土楼に着きました。



こちらの門で入場券を買います。

土楼までは歩いて15分ほどですが、何元か支払うと電気カートで土楼の前まで送迎してもらえます。
そんなに急ぐ日程ではないので、ツアーの皆様とゆっくり歩いてみることにしました。



こちらは「東陽楼」。
ちょうど、喪中ということで、外観だけ見学させていただきました。
奥の部屋に飾られているのは、祭壇です。

ワンちゃんが数頭放し飼いされていますが、とてもおとなしいです。
人に媚びるシーンはありませんでした。
なぜならこの犬たちは、食料として飼われているからなんです。
作物の収穫が減る冬になると、こちらの方は食用されるのだとか



土楼の建物には風水の考え方が取り入れられています。
北に玄武(山)、東に青龍(清流)、南に朱雀(広い土地)、西に白虎(道路)。
こちらの「南陽楼」には、人工的に青龍(清流)をモチーフにした池がありました。

「南陽楼」は、三階建ての土楼です。
堅牢な外観をしていますが、一歩中に入れば庶民的な温かな生活空間が広がっています。



土楼とは、独特の集合住宅の意味。
客家人全体の習俗ではなく、福建省の一部山間部の客家人だけに見られ、外部からの襲撃を防ぐために作られたもので、一族がまとまって居住しているのが特徴です。



内部はこんな感じです。

土楼には、実際今でも人々が暮らしていますが、2008年には「福建の土楼」として、ユネスコの世界遺産に登録されました。
入場券の収入は政府のものになるそうで、なのに生活の拠点にわさわさと人が押し寄せて来るなんて、私なら耐えがたいものに思われます。



こちらは1770年建築の「二宜楼」で四階建て。
外側の土楼は直径71メートル、各階に48部屋で、今でも、百人ほどの方々が生活しています。

規模が大きすぎるが故に、建設に二世代もかかってしまったことからという「二宜楼」との名がつけられたそうです。



土楼には様々な形がありますが、通常どのような土楼も1階には食堂や台所、2階は農作物などの倉庫、3・4階に寝室が配置されているそうです。



大家族が互いに助け合いながら暮らしてきた生活の場。
こちらの土楼では昔、人形劇をしていたことでも知られています。



首は着せ替えなんですね。



先祖を祀る祖堂は、家族の集会所としても使われてきたそうです。
日本でいうところの仏間にあたると思います。



福建土楼の門は、防御のため特別な設計で、 門の枠は花崗岩の大きな角材で造られているそうです。
前の扉を破壊しようと敵が火を使う場合に備え、門の上には、敵のつけた火を消すための水槽が設置されていたそうです。

「南陽楼」も「二宜楼」も内壁に沿って、ぐるりと建物を一周できるような丸い通路がありました。
それは12世紀から19世紀にかけて、武装した盗賊団(山賊)が中国南部を跳梁したためで、 福建省南部の人々は最初、防御の砦を山頂に建設し、こういった初期の砦が、のちに福建土楼へと進化したそうです。



円形の通路は、武装した人々や弾薬の移動に便利だったそうです。
実際外から見ると、土楼の外壁に小さめの穴があいていました。
それは、敵の侵入に備えて銃で反撃した名残で、今はツバメが巣の代用として使っている場面も見ることができました。



土楼の窓から、茶摘みをする女性たちの姿がみえ牧歌的な景色が広がります。

そう、ここはお茶の名産地です。
美味しいお茶に欠かせないのが気象条件なのだそうですが、福建土楼はお茶の栽培には適所といえます。



お茶農家さんのお茶は、丁寧に作られている上に安価です。



誘われてお茶を御馳走になりました。

中国のお茶の淹れ方は独特で、すっかり見とれてしまいました。

まずは日本でいう急須に湯を注ぎ温めて後、そのお湯は捨てます。
茶人の水盤には立派な亀のオブジェがあり、そこに不要なお湯をかけるのですが、そのたびに、なんと亀の甲羅が変色します。
不思議です!
手さばきこそ優雅で風情がありますが、この水盤の上でお湯遊びしているようにも見えました。

そのお茶の、なんと美味しいこと…