以前から行きたいと思っていた「有馬温泉」。
伊勢神宮参拝とふたつ同時に念願が叶ったのは3月の末。
宝塚駅からバスで到着。
ちょうど桜が見頃でした。
有馬温泉は日本三古湯のひとつで、日本書紀、風土記などに登場することに基づいた三古湯 (道後温泉・白浜温泉)と延喜式神名帳に基づく三古湯(道後温泉・いわき湯本温泉)の両方に有馬温泉が入っています。
この旅で私は、全ての日本三古湯を制覇することになります。
ずっと来たかったから本当にうれしくて仕方がないです♪
有馬温泉の泉質は湧出場所により異なり、塩分と鉄分を多く含み褐色を呈する含鉄塩化物泉、ラジウムを多く含む放射能泉、炭酸を多く含む炭酸水素塩泉の3種類があります。
有馬温泉には2つの公衆浴場があり、とくに「金の湯」は人気です。
「金の湯」は湧出口では透明ですが空気に触れ着色する含鉄塩化物泉(赤湯)です。
見た目の色からしても温泉に入っている感があり、なかなか良いお湯でした。
飲泉もできます。
有馬温泉をぶらぶらすると、源泉があちこちにあります。(計6箇所)
和風の粋なお宿が見えてきました。
温泉寺。
時は建久二年(1191年)、吉野の僧坊であった仁西上人が熊野十二神将に準え、有馬十二坊(十二軒の湯治宿)を建てた名残でしょうか。
「銀の湯」付近には3件ものお寺があります。
有馬温泉に「○○坊」とつく宿が多いのも、有馬十二坊の流れをくむか、あるいはそれにあやかってつけられたものといわれているそうです。
極楽寺。
念仏寺。
極楽泉源。
炭酸ラジウム混合低温泉の「銀の湯」。
お湯は透明ですが、ポカポカ良く温まる良いお湯です。
サウナもあり、ほぼひとりでゆっくりとお湯に浸かることができたのは感動でした。
「金の湯」の賑やかさと比べたら、「銀の湯」のほうが私の好きな雰囲気です。
有馬温泉の坂を上り、お土産やを見て回るのも楽しいです。
「温泉堂」さんは有馬温泉石鹸を販売しています。
炭酸煎餅も有名です。
「西田筆店」さんは現在、有馬で唯一「有馬人形筆」を作っておられるお店です。
「有馬人形筆」はつややかな絹糸を手で巻いて、模様を織り成す「からくり筆」で全工程手作業。
大筆は、持って書こうとすると「ひょこり!」と豆粒ほどの人形が顔を出すという何ともかわいらしく楽しい筆です。
書道用だけでなく絵筆にも使ったり、飾って楽しむ方もおられるのだとか。
ちょうど写経のための筆が欲しかったので聞いてみると、墨持ちもよく程よいコシもあるので小筆は写経用にも適しているとのこと。
1本1本色も模様も違うので、一番好きな1本を選ぶのにとてもとても迷いましたが、その時間もまた楽しいものです。
ようやくこれにしようかという1本にたどり着くと、お店の方が「私もその柄上品で好き」とおっしゃって頂き、それに決めました。
紫の絹糸が上品でとても気に入っています。
消費税が8%になった日の、初めての買い物でした。