薬王寺宿坊「薬師会館」を電車の時間に合わせてゆったりと出発し、日和佐駅へ。
海部行の電車に乗り、甲浦駅へ(550円)
甲浦駅を降りて、高知東部交通 安芸本社営業所行きに乗り、室戸岬で下車(1470円)
いよいよ初の高知遍路です。
最御崎寺 奥の院
ここから山道となります。
雨が降っています。
山道を進むとやがて海が見渡せてきます。
岩が雨に濡れて滑るため、足元を注意しなければなりません。
骨折しても誰も助けてくれません。
それに足を骨折なんかしたら、私の仕事は成り立ちません。
ゆっくりでもいいから、慎重に足を進めます。
でも息があがります。
どこまで登るのでしょうか??
どなたともこの遍路道で会うことはありませんでした。
やがてやっと山門にたどり着きました。
唐から帰国した弘法大師が大同2年(807年)、嵯峨天皇の勅願により、再び室戸岬を訪れて、虚空蔵菩薩を刻み、本尊として、安置したのが寺の始まりなのだそうです。
空海の七不思議のひとつ「鏡石」
小石で叩くとカーーーンという澄み切った音を発し、この響きは冥土までとどくといわれています。
大師堂
慶安元(1648)年、土佐二代藩主 山内忠義により寄進された鐘楼堂。
本堂
お堂の軒下においたリュックを背負い、ポンチョを着て下山します。
でもまたあの山道を歩くかと思った時、絶対滑ると思いました。
そこで安全を考え、長い道のりになったとしても車道を歩くことを思いつきました。
確かに車道のほうが歩く距離は長いですが、滑らないし平坦な斜面のため、小走りで下ることができます。
雨の日のそのチョイスはベストコースでした。
足もラクです。