27番神峯寺から徒歩ですと38キロ。
私は「唐浜」から電車に乗り、「のいち駅」で下車。
カウボーイハットとまたまた電車で一緒になりましたが、他の女性遍路さんにしつこく迫っていた為、女性遍路さんは28番に続く「のいち駅」で降りなかったようです。
修業の機会なのに、そういうふしだらな思いを振りまくような方は、女性にとって迷惑としか言いようがありません。
わたしの最後のお勤めの日だっただけに、こういう出会いがあったことが、残念でなりません。
さて、のいち駅からは平坦な道を歩きます。
28番 大日寺への石段を上ります。
最後の鐘をつきます。
今回お遍路の最後のお寺と思うと、浮かれている気持ちともっと先に進みたいと思う気持ちが混じり合います。
大日寺は聖武天皇(在位724~749年)の勅願を奉じて行基が開基しました。
行基が刻んだとされる本尊大日如来は国指定の重要文化財になっています。
後に弘法大師がこの地を訪れ、伽藍を整え、本尊の縁日の二十八日にちなんで四国霊場・第28番札所に定めました。
往時は七堂伽藍を備えた大寺院で、江戸時代には土佐藩の祈祷所にもなっています。
明治初めの廃仏毀釈により、廃寺となりましたが明治16年(1883年)に復興しています。
本堂
大師堂
般若心境も心を込めてお唱えしました。
大日寺境内から約100m離れたところにある、奥の院の薬師如来は弘法大師が楠の大木に爪で刻んで安置したといわれています。
「爪彫薬師」の名で親しまれており、首から上の病、眼、耳、口、鼻などの病気にご利益があるといわれています。
私のお遍路日記は、今回ここまでとなります。
1番から28番まで10日間。
うち歩きのみは7日間。
体はボロボロで、毎日体が痛いのが当然になっていました。
全て予定通り、毎日のお勤めを果たすことができました。
よく頑張ったと、そう思います。
多くの方々から善意を頂き、幸せなお遍路さんだったと思います。
そして、今までわたしのつたないお遍路日記を読んで下さった方々にも感謝いたします。
でも旅はまだ終わっていません。
その日の宿「高知高潮ホテル」を次にご紹介いたします♪