昨年9月に四国遍路88箇所を結願し、高野山で2泊3日を過ごした後、家に帰ったら今すぐにでもやりたいことがありました。
それから6か月も経って、ようやくそれを叶えることができました。
やらなければならないのにやらない(やれない)のは、やる気がないのではなくて、機が熟していないからだと思いました。
何かを成すには、エネルギーが要るものです。
これが私のやりたかったことです。
「写経部屋」という空間を作ることでした。
高野山の「高野山大師教会 」で写経体験したことが大きなきっかけでした。
そこでは筆ペンで写経しましたが、どうしても私は筆で書きたいと思ったんです。
それで、写経セットも準備しました。
写経用紙も3種類ほど準備しました。
大きさや紙の質、厚み、色、それぞれに違いがあります。
一番書きやすいものに出会えるでしょうか?
このお経は、四国遍路の山中、私のピンチを救って下さった方から頂いたもので、大事にしています。
ご縁があって、遍路から数か月後に再会する機会があり、神社や仏閣を一緒に巡りました。
不思議なものですね。
とても印象的な出会いでした。
墨を水で擦り、好きな色味になったら、写経用紙に書き出します。
最初は安価な写経用筆で練習したところ、墨のとどまりが悪く、筆先がパサつき気味でイマイチでした。
小学校で書道を教えてくれた喜恵子先生が「筆はいいものを使わないと、文字も良くならない」とおっしゃっていたのを思い出し、次は少し高価な筆を使って書いてみました。
やはり、良い筆は墨の馴染みもよく、とどまりもよいため、文字も思うように伸びて、書き易かったです。
写経し始めると、なぜか知り合いからの電話が鳴って、はじめのうちは心が落ち着いていないのが自分自身わかりましたが、夢中になってくると集中しはじめ、心がどっしりと安定してきました。
写経、いいですね♪
この部屋ができた時、私の心の居場所ができたと嬉しく思いました。
好奇心旺盛で、アクティブに活動するのが好きな一面もありますが、静かに内観する時間を持つことも、生きていくバランスを保つ上で、大事だと私は思っています。
写経することで、自分と向き合い、内観しながら、リラックスに結びついていくような気がします。
そう思ったら、今年中に108枚の写経をしようと思いついてしまいました。
1年は52週。
もう4月になってしまったので、一週間に約3枚ですね。
そんなに頑張れば、もっと上手に早く書けるようなりそうですね。
今日は2枚頑張りました。
ちなみに108という数は、煩悩の数です。