グリーンズ・テイブル

ppのピアニッシモな戯言でござ~い☆

詩とファンタジー No.6

2009-02-08 08:44:12 | 

2009冬帽号 投稿詩とイラストレーション
責任編集:やなせたかし
かまくら春秋社

表紙の手袋を描く際には自分の左手を紙にあててアウトラインをとったと一番最後のページに書いてあったので、特にやなせたかしのファンというわけではないけれど、思わず手を当ててみた。
意外に小さい。(勿論私よりは大きいが)

今回も素敵な詩やエッセイ、そしてイラストがたくさん載っています。

スタートを切るにあたり
     隹 殳(ふるとり・るまた)
ああ
マイクテスト
マイクテスト

とりあえず聞いてくれて
ありがとうございます

それでは始めさせていただきます

ゴホン

ええ 皆さん
とうとうこの時がやってきました

昨日のつらかった事
おとついの楽しかった事
ずっと前のどうでもよさそうだったが
後で結構面倒になった事など
いろんな事がありました

私にも
あなたにも
そう
彼にも
彼女にも

そのすべてが
多かれ少なかれ
礎となったことでしょう
うん 多分
なったんじゃないかなあと思います

さあ 皆さん
ささやかながらも
称えようではありませんか
この新しい時
「今」を
迎えられるということを

 *スタートはいつでも切れるんですよね*

スポン・スポン
     吉倭 聖人
妹は
空(から)になったマーブルチョコの筒を
必ず何回か
スポン!
スポン!
蓋を抜く音をさせてから
捨てる
「でないと、可哀想なんだもの折角なのに」
何が折角だか分からないけれど
そんな君が
とても すき

 *妹に対する柔らかな眼差しがいいな~と思います*

それから、大好きなピーターパンのことについて書かれたのも。
ピターパンはかけない
      やなせたかし
ピーターラビットは兎だが
ピーターパンはパンではない
世界ファンタジーに残る
不滅の傑作

作者のジェイムス・M・バリーは
身長1メートル52.5センチ
日本人としても背がひくいが
まして
アングロサクソン系
長頭長身の血脈の中にあっては
異常にひくい

永遠の少年
ピーターパン
そしてその作者も
永遠の少年

20世紀初頭ロンドンで
上演されたピーターパンが
熱狂的に大成功した時の
作者の言葉がすごい
「私はこの劇をかいたおぼえがまるでない」

たとえばあなた
あるいはぼくが
粉骨砕身
血のでる努力を重ねても
ピーターパンはかけない
永遠の少年でなければ
ピーターパンはかけない


花いちもんめ 佐々木貴子 絵・葉祥明


哀しみの鳥 磯純子 絵・永井夏夕


誕生日 中村聖子 絵・宇野亜喜良

楽しいこと、美味しいものは……新しい力にかわってくれる☆

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