投球フォーム・・・右オーバースロー「先天的に恵まれたバネを利かせた、しなやかな体の使い方は好投手となる条件を備えていた。プロ入り後は軸足で踏ん張るときに腰を前に突き出すようにフォームを矯正していった。低めのコントロールがよく連打を浴びづらいが、球威が今ひとつだった」
球種・・・ストレート、カーブ、シュート、ナックル
1977年
・「賢勇はツキのない男。あいつが投げるときに限って、味方が点を取れないんやから・・・」と、いまヤング巨人の中でひとり同情を集めているのが、ルーキーの赤嶺。過去三度の登板「19回3分の2で防御率1,80」で力投を続けながら、ピッチング内容とはうらはらに、成績の方は0勝1敗。リーグ一を誇る「6点打線」が赤嶺が投げるときには不思議と火を噴かない。「巡り合わせがよくないのは、結局、ボクの努力が足りないせい。いまは勝ち星なんて気にしていません。1試合でも多く出て試合慣れすることが、一番大切なことだと思っています」と、赤嶺はさすがに優等生の言葉を吐いているが、初勝利はお預けでも、球威の方は出遅れを取り戻してナカナカだ。南国育ちの赤嶺は不運にもめげず「これからがボクの季節ですから・・・」と夏に向かって「エンジン全開」を宣言している。