プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

藤沢哲也

2012-01-06 01:02:26 | 日記
ノーワインドアップから、快速球を思い切って投げる鶴崎工の藤沢。カーブで打者のタイミングを狂わせる静岡学園の竹内。
左腕同士の剛と柔の対決ー。ただ藤沢には投手経験の浅さと、大型投手に共通する制球の甘さという懸念があった。
それが二回に早くも現実となった。先頭の熊丸を打ち取ったものの、柳本に四球を与えたのがつまずきのもと。
滝戸もストレートで歩かせ、幸塚にも0-3と追い込まれた。やっとストライク。そして2ストライク目に重盗を許した。
一死二、三塁。幸塚はすかさずスリーバントスクイズを三塁前にころがした。先制点。さらに福永のとき、外角高目の球を
捕手がそらして2点目がはいった。ここら藤沢は投げることに精いっぱいで、走者の動きや作戦を見破る余裕もなかったようだ。
同じことは鶴崎工ベンチにもいえる。三回から安部を救援させるはめとなった。逆に初出場ながら激戦部の静岡を勝ち抜いてきた
静岡学園。投手の心理をうまくついて、選ぶところは選び、走るところは走る。抜け目のない攻めをした。中盤の得点機こそ
三併殺などで逸したが、八回二死から竹内の四球をきっかけに4本の殊勲打を集中して決定的な3点を奪った。
鶴崎工は三回、児玉が左越え二塁打、永松のヒット・エンドランが決って、すぐ1点を報いたが、惜しかったのは二回の後藤。
藤沢が左翼線二塁打、安部も内野安打でつづいた無死一、二塁に板井三振、田中の遊ゴロで併殺につみとられた。
ここを確実に送っていれば、以後の攻め方も違ってただろうし、二回の藤沢の乱れも未然に防げたかもしれない。
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亀井進

2012-01-06 00:42:25 | 日記
正確な投球

好感のもてる右投手。迫力はないが、とにかく真剣に投げている。一球、一球に生命を打ち込んで
いる。力があっても雑な投球は効果をあげない。その点、亀井は、打者の心境、球の配合を念入りに
調べあけて投げているようだ。
身長1㍍75、体重69㌔この体力で実力高校一といわれた下関商の池永に予選で投勝ち、夏の甲子園
大会で、決勝まで進出したのは慎重さ、読みの深さにほかならない。
さほど球威はないが、直球は外角を正確についている。カーブの使い方もうまい。決勝では高知高に立上り
を攻められて2-0で敗れたが、バックさえよければ1点もとられなかった失点だ。大会5試合を通じても
失点6だが、自責点1。予選も7試合の中6試合まで完封という成績である。
安定した合理的なフォーム。正しいコントロール。これは体力の不足を補う亀井の長所だろう。
高校時代を過ぎると人間の体は肉がついてくる。上体と下半身のバランスのとれた亀井の体が、努力と鍛錬
でたくましくなったらどうだろう。あの正確な投球は、力をつけてコントロールの真価を一段と発揮してくるだろう。
シュートをものにする課題もあるが、引地スカウトも信頼する努力家。「尊敬する稲川」のような好投手になる日も
遠くはない。
コメント (1)
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