プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

二宮至

2012-03-01 19:53:26 | 日記
1977年「守と走のスペシャリスト二宮」
・松本ほどの派手さはないが、堅実な肩と足で売り出しているのが二宮である。二宮の出番は試合の中盤から後半にかけてがほとんどで、まだスタメンから出場した回数は少ない。今度の札幌シリーズの最終戦「7月7日」で7番ライトで出場したが、これは柳田が腹痛を起こしたのと、投手が左の安田だったこともある。いまはだから、完全な張本の控え選手という感がぬぐえないが、控え選手の中でも、ゲームに出場する機会に一番多く恵まれている。「最終的には100試合以上出場するのではないか。また本人もそれを望んでいる」巨人担当記者・・・長嶋監督の信頼も大で、勝負どころとみたら、さっと張本に代えて二宮を左翼に送る。それが、たとえもう一度、張本へ打席が回ってくると予想されても、二宮を使う。張本には悪いが、二宮の守備と比較すると、やはり大きな差がある。俊足を生かしての守備範囲が非常に広いということと、肩がまたいい。一説には高田以上の肩といわれるくらいである。「長嶋野球の特色は、今年は守りのベースボールに徹していること。昨年は攻撃力主体のそれだったが、今年はまったく逆。そして二宮は、守りと足のスペシャリストとして頭角をあらわしてきたのだが、長嶋監督手作り選手の一人にちがいない」巨人担当記者。二宮の守りで、チームが助けられたケースも再三で、地味ながらも、まじめひと筋で今日の出番を獲得した男である。問題は打撃力だが、駒大時代は全日本の選手にも選ばれ、大学一のトップバッターといわれた力量の持ち主である。「いま、ちょっと力不足だが、パワーが加われば、
1,2番打者として十分使える」長嶋監督・・・という二宮だから、守と走だけでなく、打撃でも新しい巨人の芽として台頭する日も近い。

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柳沢高雄

2012-03-01 19:52:36 | 日記
1981年・・・オープン戦

3月23日・中日ー南海「浜松」
南海101002010・5
中日000020032・7
勝ち・水谷・・負け・上田・・本塁打・柳沢1号

この日の柳沢・・・代走から三塁の守備につく。1打数1安打、2打点

「5年目の脚光、柳沢」
・サヨナラ2ランホーマーを放った柳沢は、ホームからベンチに帰るまで、ナインに頭をたたかれたり、握手攻めにあってもみくちゃ。上宮高からドラフト外で入団し、今年で5年目。一軍での実績はゼロで、ウエスタンリーグでもホームランはわずかに1本だという。このキャンプで堅実な守備を認められ、オープン戦では守備固め要員としてベンチに入っており、通算4打席目。柳沢は「打ったのは内角低目の直球。手ごたえはありました。でも、ホームランよりヒットが欲しかった」と、初ヒーローにもかかわらず、意外に落ち着いた口ぶりだった。

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高橋三千丈

2012-03-01 19:52:06 | 日記
投球フォーム・・・右オーバースロー「ノーワインドアップ投法。やや小柄な体つきだが、ダイナミックなフォームで小気味よく投げ込んでくる」


球種・・・ストレート、カーブ、スライダー、フォーク



1979年
・ドラフト1位の高橋が、近鉄とのオープン戦で初登板した。リードされていた試合を後半に味方が逆転し、高橋がマウンドに上がったのは7-3と点差が開いた8回表のこと。高橋は、落ち着いたマウンドさばきで2イニングを3人ずつに抑え込み、デビューを見事に飾った。「もっとスピードをつけなくちゃいかんよ。きょうのヤツは低目にタマが集まり、高目が伸びていたからよかったが、いまのままではきっと打たれる。本当は打ちまくられた方がよかったかな」と、明大の先輩・星野の表現だが、やっぱり後輩の無難な投球ぶりを見て、嬉しそうに声を弾ませた。昨年末のドラフトで高橋の入団が決まったとき、星野はわが事のように喜んでいたものだ。「明大からのピッチャーは、オレが入団して以来じゃないか」頼もしいルーキーの出現である。

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吉村元富

2012-03-01 19:51:36 | 日記
ジュニア・オールスター
1984年・7月20日「大阪球場」
全イースタン100000010・2
全ウエスタン00003001・・4
勝ち・中西「阪神」・・負け・鈴木孝「西武」・・本塁打・小松崎

吉村選手・・2番センターでスタメン4打数2安打2打点

「ノーマーク」吉村・大殊勲・・・勝負強さ発揮、ドラフト外4年生
・「南海の吉村?それ、だあれ」そんな声が聞こえてくる。聞こえて当然。本人だって「まさかボクが・・・」と思っていたし、もっとさかのぼれば「まさかプロ野球選手になれるとは」と思っていたぐらいなんだから。でも、ゼロが6つ並んだ百万円のプレートを掲げているのはまぎれもなく吉村だった。MVP・・・実行委員会の決定ははっきりしていた。「逆転打だったからです」4打数4安打の中日の藤王がMVPの最有力、というウワサも出たが、0-1で迎えた5回、1死1,3塁で右翼線へ逆転3塁打を放った吉村の一打は、最後まで価値を失わず、昨年の畠山に続く南海勢からの受賞となった。「ピンとこないんですよ。気持ちはレフトスタンドに行ってたのに、内角のストレートを打ち損なってライト線。ラッキーのひとことですよ」表彰式が終わってベンチで報道陣に囲まれても、晴れがましいそぶりは小指の先ほどもない。56年、ドラフト外で中京高から入団。実家の自動車整備工場で働くつもりだったが、たった一つ声をかけてくれた南海のユニフォームを着るようになって4年目。昨年のシーズン最後、わずか3試合だけ一軍でプレーし、初安打が本塁打になったことが唯一の自慢。今季は「勝負強さを買って」小池二軍監督・・・とファームの開幕からずっと3番を打ち続け、打率313の26打点。「このMVPを励みにしてもっと力をつけてほしい」テレビ解説を終えグランドに降りてきた穴吹監督にしっかりと肩を抱かれても、吉村はまだ信じられない顔つきだった。

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市村則紀

2012-03-01 19:51:05 | 日記
投球フォーム・・・・左サイドスロー


球種・・・ストレートのMAXは135キロ程度。カーブ、シュート、フォーク。コントロールよりも気合で投げ込んでくる。


1988年・・・西武時代、
・投手陣をグイグイと引っ張るタイプではないが「イチさん」の愛称で若手投手からはよき相談役として頼られる存在。左のリリーフ投手が不足しているチームにあって、左殺しのワンポイント・リリーフとして生きる道を見つけた。サイドスローから投げ込むクセのあるフォームとクセ球でピンチをたびたび救いベテラン投手としての存在価値をアピール。プロ入りした年齢がかなり遅かったが、中日に入団したときに将来、コーチとして残る、という話もあったといわれる。61年にトレードで西武に移籍して、その道こそ消えたが、常に日本一の道を歩んできた男は、「この経験を、財産を将来のために蓄積している」という。

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松永幸男

2012-03-01 19:50:38 | 日記
投球フォーム・・・右オーバースローの本格派


球種・・・ストレートはコンスタントに140キロ台をマークする。カーブ、スライダー、決め球はフォーク。低目の制球がすぐれている。


1990年
「実力派・無名ルーキー」松永投手がオープン戦デビュー「3月4日・日ハム戦・石川球場」3番手として登板したが3回を投げ2安打、1失点と上々のすべり出しを見せた。この日は、ノンプロ時代の武器だったストレートを軸にカーブとスライダーを低めに決め、覚えたてのフォークを披ろうするという、堂々の投球内容。もっとも本人は「たった一回の、まあまあのピッチングで喜ぶわけにはいかんでしょう」と顔を引きしめていた。

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西清孝

2012-03-01 19:49:55 | 日記
球種・・・ストレートはMAX140キロ程度。大小2種類のカーブ、スライダー、シュート、SFF「スプリット・フィンガー・ファーストボール」


1987年・オープン戦
3月15日・南海ー西武「湯浅」
西武000003000・3
南海01101002・・5
勝ち・井上・・負け・渡辺・・本塁打・秋山1号、デビット1号

西投手・投球内容・6回・4安打・自責3

・南海の先発・西は、5回までカーブを主体にうまく投げていたが、6回若さが出て秋山に痛烈な3ランを喫した。まだ打者の打ち気を見抜けないが、2種類のカーブがいいので楽しみな投手だ。

「救世主になるか、西」
・南海の西は秋山に本塁打された球をSFFが「落ちずに真ん中へ入った」と説明したが、球の力からみて明らかなストレート。しかし堂々と「新球」だといってのけるあたり、度胸がある。清原から見送りと空振りの2三振を奪うなど、南海の弱体投手陣の救世主になるかもしれない。

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岡本光

2012-03-01 19:49:26 | 日記
投球フォーム・・・右オーバースロー


球種・・・ストレート、カーブ、シュート、スライダー


1983年・オープン戦
3月5日・ロッテー巨人「鹿児島」
巨000000101・2
ロ20200000・・4
勝ち・三宅・・セーブ・シャーリー・・負け・岡本・・・本塁打・落合1号

岡本投手・投球内容・3回・・3安打・自責4

「先発・岡本、重圧に自滅・・・苦いデビュー」
・強烈なプロの洗礼だった。1回1死1塁で、昨年の三冠王・落合に高めの直球を左中間へ2点本塁打された巨人のルーキー岡本は「度肝を抜かれました」と脱帽した。試合前からいやな予感がしていたという。右から左へ絶好のホームラン風が吹いていた。そして、巨人では新人が「オープン戦・開幕投手」になったのは18年ぶりという緊張感。そのうえ、プロでの調整法に迷って、前日の練習を軽めにしたのがたたってか、ブルペンでも球が高めに浮いていた。先頭の高沢こそ投手ライナーに打ち取ったが、これも高めのタマ。「プロはやっぱり甘い球を見逃さないなあ」と思ったそうで、これが頭にこびりついて、コーナーを狙ったら、続く弘田に四球。「ちょっとカーッとして」落合の2球目が、おあつらえ向きの真ん中高めに行ってしまった。この場面を落合は「この時期にぶつけられるのは怖いから、早めに勝負しょうと思っていたら、いい球が来た」と振り返った。そして3回の2打席目も、弘田が四球の後、今度はスライダーがベルトあたりへスーッと入り、左翼フェンス直撃の2塁打。幕下付け出しの新人と横綱の対決といったところだから仕方ないが、岡本が「1回で完全にのまれたという感じ」と言えば、落合は本塁打賞を手に「賞金レースは強いよ。オープン戦だからだろうけど、ちょっと岡本の出番は早いんじゃないの」と余裕たっぷり。この試合を岡本は「シュートのテスト」と言っていたが、そのシュートがことごとくボールになっていては打つ手がなかった。4回までの予定を3回で切り上げ、あとは巨人の先輩投手を見学。その感想は「やっぱり厳しいところをついてました。もっと制球力をつけて出直します」大荒れの投球では点数のつけようもなく、藤田監督も「勉強、勉強」というしかなかった。

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