プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

米谷延夫

2012-03-27 21:54:26 | 日記
1975年
・南海の無名の新人、米谷がオープン戦で初めてマスクをかぶった。3月18日の広島戦「大阪球場」のことである。捕手といえば最大のキーポイント。サインプレーは驚くほど複雑だ。この日、バッテリーを組んだ西岡、上田両投手には「サインが気に入らなければ、首を横に振ってください。お願いします」と米谷はこう言ってマスクをかぶったが、西岡、上田は一度も首を振らずに投げてきた。「とてもスムーズにリードなんてできませんでした。あれこれ迷いっぱなしだった。投手のリズムが狂わないか心配で・・・」とくに6回、上田が
シェーンに本塁打されたあと連続四球を与えた場面では「自分のリードが悪いのか・・・」と悩みはつきないようだ。ベンチで米谷の動きを見守っていた野村監督も「新人に欲を言えばキリがないんだが、もう少し球の配球を考えないといかんな」と、やや厳しい採点。紅白試合では打撃でもいい当たりを飛ばし注目されていたが、やはりオープン戦も中盤を過ぎるとキャンプのようなわけにはいかない。それでも米谷は「いい経験をさせてもらいました。投手に信頼されるように・・・がんばります」決意も新ただ。

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中田良弘

2012-03-27 21:53:49 | 日記
投球フォーム・・・右オーバースロー「ノーワインド・アップ」本来ならエース級だが、故障が多かった。


球種・・・ストレートは平均140キロ。スライダー、シュート、カーブ、フォーク。


1981年・3月22日・オープン戦・阪神ー巨人「甲子園」
巨人000000010・1
阪神21110000・・5
勝ち・中田・・負け・・江川・・本塁打・・掛布2号、若菜1号

中田投手・投球内容・7回・・2安打・・自責0

・阪神・先発ルーキー中田の直球の威力は、この日に限れば江川以上で、コースもすべて低目。「きょうは、好不調に関係なく、絶対抑えるつもりだった。とくに2時過ぎからテレビ放送があったので、それまでは点をやらない覚悟で投げた」と、新人らしかぬプロ根性で立ち向かった。本番を間近に控え頼もしい戦力が一枚加わりそうだ。

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伊藤文隆

2012-03-27 21:53:23 | 日記
投球フォーム・・・右オーバースロー「ノーワインド・アップ投法」制球力が乱れ早い回でのKOがある。


球種・・・ストレートの平均138キロ程度。シンカー、スライダー、カーブ。


1988年・4月21日・阪神ー中日3回戦「甲子園」観衆2万2千・
中日000000000・0
阪神01100100・・3
勝ち・伊藤・・負け・近藤・・本塁打・バース1号

伊藤投手・投球内容・9回・4安打・三振12・四死球4・・自責0

・中五日で登板の阪神・伊藤は直球とスライダーが冴え、5回まで1安打を許しただけ。8回に二死満塁のピンチを迎えたが落合を打ち取り、九回も無得点に封じ、伊藤は2試合連続の完封で2勝目。

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和田博盛

2012-03-27 21:52:23 | 日記
1982年「イースタン」
・急造一塁手が大当たり。5月21日のロッテ戦「青梅」で一塁手・津末が二塁ベース近くで右足をねん挫。その津末に代わって翌日から3年目の和田が外野から一塁にコンバート。初体験の内野守備とは思えないほど器用にこなし、182センチの長身も一塁手にはうってつけ。そのうえ、打順も三番に定着し打率も上昇している。昨秋は日本シリーズ要員に名を連ねたものの、今春のキャンプで不振に陥っていた。それが守備位置変更で打撃も開眼。一軍入りを狙う勢いだ。

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小松崎善久

2012-03-27 21:51:48 | 日記
1980年
・小松崎喜久捕手・・・ドラフト2位指名の新人、土浦三高出。180センチ、78キロ。関東では「浪商の香川以上の大型捕手」という定評があった。人気者の牛島投手のカゲで、あまり目立たない存在だが、初めて自主トレに参加した小松崎にコーチ陣は「ウーン、こいつは大物だ。いますぐ一軍でつかえそうな、いい投げ方をしおる。木俣の有力な後継者だ」と思わず目を止めた。とにかく、捕手としてのスローイングは、万事ツボにはまっていて、新人としては抜群の素質の持ち主というわけだ。早くも「この分では先輩の大河原や中原も、ウカウカしてたら追い抜かれてしまう」という声すら、あがった。その顔つきが、いま二軍の広野打撃コーチとウリふたつ・・・とナインの間で評判。「ボクに似てるなら、打撃の方も期待通りのスラッガーだろう」こういう広野コーチはいまから「弟分」の育成を楽しみにしている。

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岩本好広

2012-03-27 21:51:05 | 日記
1985年
・ツワモノぞろいの勇者打線にあって、今季人一倍目立ったのが岩本好広内野手だ。これまでは内野の控えに甘んじてきた「影武者」だが、無類のガンバリで、二塁のレギュラーの座を手中にせんとしている。阪急の二塁といえば、昨年の日本シリーズ男・福原が調子を崩し、新鋭・村上も守備への不安が抜け切らぬという状況が続いた。そんなところへ岩本が、8月11日のロッテ戦「仙台」から二塁に抜てきされたのだ。以後、九番二塁でスタメンに定着、メキメキと株を上げた。何といっても威勢がいい。「こんなにたくさん試合に出て野球するのは4年間で初めて。これまでは、ロクに野球をやってなかったんですからね。緊張もするし、疲れもあるけど、ホントに楽しい。やりがいがある仕事をやってるな、という気がするんです」本職はショートだから、二塁の守備は不慣れのはずだが、そこはk力でカバー。華麗とはいい難いが、積極的なプレーは見る者にも好感を呼んでいる。上田監督も、その点を高く評価している。「岩本はイキイキと野球しているのがいい。体が切れている。ファームのゲームに、自分から進んで出場するし、あれだけ熱心なやつはそうはおらん。野球が好きなんや。若い選手はああでないといかん」とベタボメなのだ。体当たりチャレンジが功を奏して、いまやレギュラーの一角に。情け無用の二塁ポジション戦争はこのオフから来季にかけて、ますます激化するだろう。今年、株価をグンと高めたガンちゃんの真価が問われることになる。

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島本講平

2012-03-27 21:50:28 | 日記
投球フォーム・・・・左オーバースロー


球種・・・左腕特有のクロスファイヤー気味の速球、シュート、カーブ。


1971年
・3月14日の阪神戦に投手として登板したルーキー島本は3回3分の2をノーヒットで抑え、まずは無難なピッチング。マスコミの論評、評論家は「島本は投手としては・・・」との声が圧倒的だったが、この日の投球を見て、野村監督は「投手で、けっこういけるんじゃないか」と、ひとつの回答を出した。速球が走らず、コントロールが悪い島本に、なぜ野村監督が「投手でいける」と結論を出したのか。野村監督は「ピッチングの内容は悪かった。しかし、あれだけ悪ければ大量点を奪われるパターンなのに島本は、なんとかかわした。それはピッチングを知っているからだろう。これから投げ込んで開幕までに球威を取り戻せば大丈夫だ」と見ているのである。島本は「投げるより打つことが好きなんですが・・・」というが、首脳陣は投手を8割、打者2割の割合で島本を育てる方針だ。

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