プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

小永井孝

2014-04-03 23:09:38 | 日記
1963年

川上監督は、いま小永井に首ったけである。小永井(こながいと読む)という名の選手などあまりなじみはないが、今シーズン、横浜南高から入団した新人である。ポジションは捕手だが、川上監督は「二年間が勝負だ。その間に一軍に入れなかったらクビを覚悟しろよ」とハッパをかけている。川上監督としては、外野手に転向させて、手薄な外野陣を充実させる計画らしい。1メートル81、78キロという体格だから、鍛え方いかんではクリーンアップも打てる素質を持っている。ところがこの小永井はちょっと変わった経歴の持ち主なのである。中学時代に日本ボーイスカウトの代表としてフィリピンのマニラへ行ったことがあるその上、野球をはじめてからこんにちまで、ファーストミットかキャッチャーミットしか持ったことがないという。「だから、監督さんから外野をやれといわれたときには、どうも打つほうより守るほうが不安でなりませんでした。小学校のころはファーストミットを持ったまま投手をやったんです。脚力と打撃には少し自信があるんですが・・・」と控えめながらも張り切っている。
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篠田荘平

2014-04-03 22:45:31 | 日記
1963年

思う人には思われず、思わぬ人には思われて・・・と茶化すわけではないが、大洋の左投手陣中意外に伸びてきたのが三年目を迎える篠田である。キャンプを迎えるまでの話としては、しきりと権藤、鈴木隆、三平の左腕トリオが宣伝され、篠田など見向きもされなかったのに、現実において左投手陣中、一番好投しているのがそのトリオより篠田であってみれば、まさに思わぬ人に思われたようなものだろう。三十六年安岡工から入団した三年生で1メートル69、71キロのずんぐり型。重い球とドロップにコントロールのついたのが成長のタネである。一部ではまだ、「ほかの左が悪いから目立っているだけで、一本立ちと太鼓判を押せない」と辛い点をつける向きもあるが、首脳陣は、「これで自信をもてばけっこう戦力になる」と期待は十分。篠田も、「ペナント・レースで1勝もすれば自信がもてる。とにかく1勝をするのが目標です」と本番開始を待ち望んでいる。過去二年の成績は三十六年が登板5試合で勝敗に関係がなく、昨年は26試合で先発が二回、1勝1敗だった。
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グリフィン

2014-04-03 22:19:32 | 日記
1963年

グリフィン投手がやっとテスト生から一軍選手に昇格した。ブルームの紹介で来日したのが六月上旬。気候の変化がカゼをこじらせ、長いやきもきのテストをくり返していたが、最近3A当時(ポートランド、ヒューストン、オクラホマを転々)の変化球を投げだしたので、慎重な別当監督も、やっとOKした。さっそく大毎17回戦に登板させ、「シュート、スクリュー・ボールなどいい球を持っている。左投手がいないので、どしどし使う」とまずまずの評価。本人もオーバー・ハンドをサイドスローに切り替えてからよくなったーといい、カーブ、シュートなど四種類の球は打たれない自信がある」と意欲的だ。ところで、ご本人は七月上旬に奥さんを大阪へ呼び寄せて、ちゃっかり永住するかまえ。まだホテル住まいだが、家が見つかればブルームと同じように芦屋あたりに住みたいそうだ。ペットネームも早速ついた。グリンピース。
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渡真利克則

2014-04-03 21:07:23 | 日記
1981年
・太いマユ、キラリと光る大きな目。南国の太陽に日焼けした褐色に近いハダ。そのイメージをひとことでいえば「野性味」
阪神はこの野性味にホレた。そのホレ込みようを小林チーフスカウトの渡真利評で紹介してみたい。「俊足で、又、強肩を誇り、バッティングは超高校級レベル。最近の高校球界では№1の素材でしょう」まだまだ続く。「阪神としては将来、掛布につぐ中心選手として期待しているのはウチの全スカウトの一致した意見。ま、3,4年たてば石毛や原クンは必要でなかったと、ファンの人には納得してもらえるでしょう」いやはや、まさにゾッコンというやつである。184センチ、77キロ。阪神の野手陣の中では若菜と並ぶ上背。「これで、もうひとまわり体に肉がつけば・・・。これはスケールの大きな内野手誕生ですよ」渡真利担当の渡辺スカウトも目を細める。この渡真利だが、高校は比屋根監督の熱心な勧誘で興南高に入学。1年からレギュラー。ポジションはこのときからサードで、4番に金城「日本ハム入り」、5番が渡真利。高校卒業後は大学が社会人野球にという考えが強く、ノンプロのプリンスに入団内定。しかし、阪神、大洋からの強い勧誘。プロの魅力も手伝い、阪神のドラフト2位指名にプリンスを断った。「阪神にはサードに掛布さん、遊撃に真弓さん。岡田さんや加藤さん・・・と内野が揃っているので、ボクがすぐには・・・」レギュラーになるのは数年先と覚悟したうえでの阪神入り。だが、大型内野手として、阪神の彼にかける期待は絶大。「巨人のホワイト選手が目標です。できたら大リーグでも通用するようなパワーを身につけたいんです」
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