投球フォーム・・・左オーバースローの本格派
球種・・・左腕特有の内角をえぐるストレートが最大の武器、大きなカーブ、シュート
1970年
「うちにも秘密兵器がある」と備前コーチがしきりにPRしているのが藤本和宏投手。ドラフトで指名した新人ではない、プロのメシを3年間も食ってきた男だ。その意味では新鮮さには欠けるが素質は「なんで西鉄が手放したのか分からん」とカープ首脳陣にいわせるほど。昨年の暮れ西鉄をクビになったところをカープが拾った。「左のワンポイント」を欲しがっていたカープには貴重な戦力である。175センチ・80キロの体つきが「炭酸」でふくらませた感じということから「タンサン」の愛称をつけられた。見た目には派手さはないがピッチングは「タンサン」どころか、タマはめっぽう速い。3月15日現在、オープン戦3試合に登板、15イニングで自責点3、三振14を奪っている。「走者を置いての投球もうまくなった。これで先発・完投の目算がついた」と根本監督の期待も大きい。
1971年・8月19日の中日戦ではノーヒット・ノーランを達成している。その2日後の8月21日には藤本の古巣・西鉄が
高橋善正投手「東映」にパーフェクトゲームをやられている。
Q・ノーヒットノーランを達成した時の気持ちは?
藤本・・・「まさか、ボクが達成できるなんて思っていなかったですからね。しかも最後のダブルプレーは相手走者のミスに助けられたので、あっけない幕切れでしたね」
Q・何回ころから意識したか?
藤本・・・「やっぱり7回頃からですね。打順も1番から始まるし、7,8回に気をつかいましたよ」
・1971年
広島の藤本が防御率1位に輝いた。10月5日の阪神戦で先発、9回を1点に抑え自責点は1.この結果2位の坂井「大洋」が
9回を完封しても藤本に及ばないことから、このタイトルをほぼ手中にした。野球からダメを押された男が、10勝、ノーヒット・ノーラン
、防御率1位と「自分の人生で、これほど感激に満ちた年が、これからもあるだろうか・・・」と藤本の表情は充実感でいっぱいだった。
球種・・・左腕特有の内角をえぐるストレートが最大の武器、大きなカーブ、シュート
1970年
「うちにも秘密兵器がある」と備前コーチがしきりにPRしているのが藤本和宏投手。ドラフトで指名した新人ではない、プロのメシを3年間も食ってきた男だ。その意味では新鮮さには欠けるが素質は「なんで西鉄が手放したのか分からん」とカープ首脳陣にいわせるほど。昨年の暮れ西鉄をクビになったところをカープが拾った。「左のワンポイント」を欲しがっていたカープには貴重な戦力である。175センチ・80キロの体つきが「炭酸」でふくらませた感じということから「タンサン」の愛称をつけられた。見た目には派手さはないがピッチングは「タンサン」どころか、タマはめっぽう速い。3月15日現在、オープン戦3試合に登板、15イニングで自責点3、三振14を奪っている。「走者を置いての投球もうまくなった。これで先発・完投の目算がついた」と根本監督の期待も大きい。
1971年・8月19日の中日戦ではノーヒット・ノーランを達成している。その2日後の8月21日には藤本の古巣・西鉄が
高橋善正投手「東映」にパーフェクトゲームをやられている。
Q・ノーヒットノーランを達成した時の気持ちは?
藤本・・・「まさか、ボクが達成できるなんて思っていなかったですからね。しかも最後のダブルプレーは相手走者のミスに助けられたので、あっけない幕切れでしたね」
Q・何回ころから意識したか?
藤本・・・「やっぱり7回頃からですね。打順も1番から始まるし、7,8回に気をつかいましたよ」
・1971年
広島の藤本が防御率1位に輝いた。10月5日の阪神戦で先発、9回を1点に抑え自責点は1.この結果2位の坂井「大洋」が
9回を完封しても藤本に及ばないことから、このタイトルをほぼ手中にした。野球からダメを押された男が、10勝、ノーヒット・ノーラン
、防御率1位と「自分の人生で、これほど感激に満ちた年が、これからもあるだろうか・・・」と藤本の表情は充実感でいっぱいだった。