1955年
小柄な右腕森口と大柄な左腕中西の両先発はいかにも若手らしく最初からかなり力の入ったピッチングをみせた。そのスピードには差がなかったが、コントロールでは森口がはるかにまさっていた。
さる十七日の六回戦に五安打の二点にトンボを迎えた森口はこの夜も好調なすべり出し、内角低目に速球を投げおろし高目いっぱいのシュートで打ち気をさそったり、外角には小さなカーブをきめていた。レッカを食当たりで欠いたトンボ打線はその球速に押されて七回まで一人の走者も出せなかった。
森口投手談「七回を終わって一人の走者も出していないことに気がついて八回はカタくなった」
藤本監督談「森口を入団前にみたときはいいドロップを持っていたので印象に残った。キャンプ中にシュートをおぼえたが、これがきょうはよかったそうだ。投げ終わったあと身体が立ち気味のフォームだが、フォロー・スルーが十分にいけばもっと球速がますだろう」
小柄な右腕森口と大柄な左腕中西の両先発はいかにも若手らしく最初からかなり力の入ったピッチングをみせた。そのスピードには差がなかったが、コントロールでは森口がはるかにまさっていた。
さる十七日の六回戦に五安打の二点にトンボを迎えた森口はこの夜も好調なすべり出し、内角低目に速球を投げおろし高目いっぱいのシュートで打ち気をさそったり、外角には小さなカーブをきめていた。レッカを食当たりで欠いたトンボ打線はその球速に押されて七回まで一人の走者も出せなかった。
森口投手談「七回を終わって一人の走者も出していないことに気がついて八回はカタくなった」
藤本監督談「森口を入団前にみたときはいいドロップを持っていたので印象に残った。キャンプ中にシュートをおぼえたが、これがきょうはよかったそうだ。投げ終わったあと身体が立ち気味のフォームだが、フォロー・スルーが十分にいけばもっと球速がますだろう」